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当事者意識を持てているか?

~入社してやりたいことは何ですか?~    

~当社で何を実現したいですか?~

面接での定番の質問です。

この質問にある真意というものを考えてみたことがあるでしょうか?

近年の就職活動では、このシンプルな質問に対する応募学生の回答が、選考最後の明暗を分ける一つのポイントにもなっているようです。

あくまで自分自身がやりたいことでいいのだろうか?

この「入社してやりたいことは何か?」という質問に対して目立ってるのは、単に社会人としてこのように成長したいというものや、自分がこうなりたいというものであり、そこにその応募企業の姿がないというものです。

いわゆるどの企業でもいえるような「やりたいこと」であり、企業にとっては本当に聞きたい真意とは違うといえます。

期待は自社での実現目標

企業がこのシンプルな質問に期待しているのは、応募学生の企業研究や仕事研究の成果であり、自社の一員としての目標設定(自社の事業で社会に対して実現すべき目標)であるといえ、総じてそれは自社の一員になることへの当事者意識だといえます。

従って、この質問に対する企業の期待を満たす学生は、応募企業の企業研究を徹底して行い、社会動向や同業他社動向も調べたうえで、この企業の事業上の強みをどのように社会に活かしていきたいかを考えていきます。

特にいまは出口が見えかけてなかなか見えない新型コロナや、日本の経済にも影響が出始めたロシア・ウクライナ情勢の渦中であり、いま新卒採用を決行している企業も相当な先行投資の覚悟を持って採用を行っています。

そんな企業の覚悟に対して、自分自身もまた共に困難を乗り越えていくという意思表示ができるか?そんな意識の有無も企業は見ています。

最近は大学での学生との話の中でも「何を答えればいいか?どう答えたら評価されるか?」という質問が増えてきました。

それは、そのような大切なことを自分で考えることの放棄であり、企業にとっても危惧しているところです。

だからこそ、どの会社でもいえるような回答ではなく、御社だからこそといえる視点で自ら考え、御社の一員となる当事者としての未来を展望できる学生こそ期待できるといえるのではないでしょうか?


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