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テクニックを凌駕する自信という就活の強さ

こんばんは。
年末のいま、私は横浜に滞在し、WEBメディアや大学テキストの執筆をしながら過ごしています。いわゆるワーケーションというやつです。
都会の景色を眺めながら仕事をしていると、自分のちっぽけさを感じて、もっと頑張ろうとエンジンがかかってきます。

さて、長らく就活関連のtwitterもやっているなかで、近年特に目立つのがテクニックに関するツイートの数々です。
就職軸は業界別でこう話せば良い、逆質問はこんな内容が評価される、面接は深掘りさせるため具体例や肝心な部分は言い切るな…等々。

そんなテクニックも一つの就職活動の対策なのかもしれませんが、過去の自身の採用現場でも、現在の大学の就職支援の現場でも同様に感じているのが、そんなテクニックが逆に多数派となり、答えることが似たり寄ったりになっているということです。
昨年もある学生が面接での逆質問で「もし内定をいただけたら、入社までの間に取り組んでおいた方が良いといえるものはありますか?」と質問したところ、面接官から「その質問は流行っているのかなぁ?今日、君で4人目の面接だけど、他の3人も全員同じ質問だったんだよね…」と言われたと報告をくれたことがあります。
その本人もたしかにSNSで仕入れた逆質問だったとのことでした。

また、最近ではそのテクニックからの派生形ともいうか?経験してもいない経験談をガクチカや自己PRでアピールするという姿も見られるようです。
何年か前に「カンボジアの学校建設に参加した」という嘘ネタが流行ったというのを知っている人もいるのではないでしょうか?
そして結局のところ、いろいろ深掘りされてタジタジになってしまうという。

このような嘘ネタについて、個人的に「それは虚偽発言だ!」などと詰め寄るつもりはないのですが、先ほどの逆質問のテクニックも嘘ネタも、本当の気持ちや経験ではないからこそ、ビクビク、ドキドキ、緊張して胸を張って話せなくなるのではないでしょうか?

そんななか、私が大学で授業以外に設けている個人面談という時間のなかで実践しているのが、本人の本当の話や気持ちのなかからキラリと光る「これが強みだ」というものを見つけ出していくことです。

例えば今年、大学内や浜辺の清掃ボランティアに積極的に参加してきたガクチカを書いていた学生に参加の動機を聞きました。そうすると本人は普通に真顔で「自分で出来るSDGsをやりたかったから」と答えました。
さらにそう思った理由を聞くと「他人事ではなく、自分たち一人ひとりが出来ることをやっていく必要があると思うから」と答えました。

以降、本人はそんな思いからESで書き示し、面接で話したところ、応募先から常にその思いの部分に共感がもらえるようになったということでした。
それ以上に、自分自身がそんな思いに自分の強みがあることを知り、それ以降、自信を持って伝えられるようになったとも言っていました。

就職ナビサイトのマイナビ調査によると、面接で企業が見ている点は「明るさ、笑顔、人当たりの良さ」が、例年ダントツで第1位という結果があります。
前述の"SDGs学生"もまた、自分の確固たる強みに気付いて以降の模擬面接では急に明るく、笑顔で向き合えるようになり、最終的には第一志望の企業(鉄道)に内定をもらうことができました。

皆さんも自己分析や就活対策に時間をかけるなら、テクニックを調べることに時間をかけるのではなく、自分の本当の経験のなかにキラリと光る強みを見出すことに時間をかけてみてはいかがでしょうか?
1on1という言葉も就活生同士のtwitterの間でよく見かけますが、そんな場でも指摘し合うのではなく、お互いに自分では気付いていない良いところ探しをしていくこともお勧めします。
大切なのは自信をつけることですからね。

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