企業の新卒採用の目的から考えたいこと
学生の皆さんにとっての就職活動は、逆の目線で見れば企業にとっての採用活動。
少子高齢化による若年層の減少などもあり、近年の企業の新卒採用への意欲は旺盛ですが、かといって数合わせの採用はせず、たとえ採用予定数が未達でもしっかり厳選して採用を行っていくのが新卒採用の特徴です。
このような厳選採用の背景には大卒新卒採用者の入社3年以内離職率が未だ30%を超えていることなども挙げられますが、もっと大きな背景にあるのは、新卒には未来の幹部として会社のこれからを担う基幹人材を採用するという目的があるからです。
今回の記事ではそんな新卒採用だからこそ、しっかりアピールしていきたいことを再度整理してみます。
会社の未来を託す大切な新卒採用
今回の下の画像はマイナビが企業に調査を行った新卒採用の背景・目的です。
ちなみに中途採用の背景・目的には「欠員補充」「増員」「新たな知識や技術の導入」などがありますが、それに対して学生の皆さんにとってプレッシャーにもなりそうなほどの大きな期待が新卒採用にはあることが分かると思います。
私自身も前職では新卒採用の面接を行っていましたが、やはり見ていたのは会社の未来を託すことができるような人物であるかどうかということです。
そういう意味では総じて学生時代の経験など、これまでの自分の実績や能力を評価してほしいというスタンスの学生以上に、これからの自分に期待してほしいというスタンスの学生に魅力を感じていました。
これは他の企業でも同じだといえると思います。
ましてや21卒はまさに新型コロナ禍における企業の採用活動であり、この難局を共に乗り越えるほどの入社後への意志を学生に期待するのも当然のこと。
入社後の自分の在り方をイメージできること
これからの自分に期待してほしいというスタンスの学生とは、入社の目的と入社後のビジョンを自分なりにしっかりと考えている学生だといえます。
簡単にいえば、それはその企業で自分が働くイメージを持っているということだと思います。
その企業の社会における価値や存在意義、やるべきことを理解、共感し、自分もその一員になり御社と社会をどうしていきたいか胸を張って言える学生。
更にこれを考えるのは簡単ではありませんが、5年後や10年後などのビジョンも社会や業界の動向などを参考にしながらこうしたいと言える学生。
そのような学生に対して、企業は組織としての末長い存続と発展を託すことができるのだと思います。
学生時代の経験が浅い…自己PRがありきたり…そんなところで悩んでいるとしたら、未来だったらどうか?胸を張って言えることがないか?そんなことも考えてみてもらえたらと思います。
企業の期待は皆さんの過去ではなく未来にあるのだから。
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