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どの志望動機にも使い回す就職軸はどう映るのか?

久しぶりのnote更新になります。
これからまた時々更新していければと考えていますので、よろしければお付き合いください。

今回は志望動機に関して、近年、特に目立っていることをタイトルにしました。

志望動機とは基本的に企業のどこに(企業側の情報)、なぜ(自分側の情報)興味・関心を持ったのか?という、企業と自分との「接点」を明らかにしていきます。
そして企業は「だからこの学生こそが当社を選んでくれたのか?」という、それぞれの独自経緯に納得します。

そんな時に企業と自分との接点としての説得力が発揮できていないものがあります。

一つは単にどこに興味を持ったのか?という企業側の強みや魅力ばかりを語り、「なぜ?」という自分側の情報そのものがないもの。これを私は企業の強みの羅列に過ぎない“企業レビュー型”と呼んでいます。

また他にも「なぜ?」に当たる自分側の情報はあるものの、「~したいと考えており」など、そのきっかけに触れない思いだけを述べて、論理的ではないものなどもあります。

例えば「私は人の人生で最大のお買い物を支えたいと思っており(住宅)」「私は空の旅を通じた人の心の充足を提供したいと考えており(航空)」「私は高齢者がいつまでも食を楽しめる生活を届けたいと思っており(介護食品)」など、何をきっかけにそう思うに至ったのかという言及がないため、とてもなるほど!とは思えないという動機です。

そしてもう一つが今回のテーマです。

企業との接点としてしっかり経験談・事例などに基づいた自分側のきっかけを紹介できているけども……どこの企業を受ける際も全て同じ内容を使い回しているというものが近年は目立っています。

例えば「私は骨折で入院したときに多くに人に支えられた経験から、多くの人を支える仕事がしたいと考えています。御社は…」として、銀行、保険、各種メーカー、商社、小売りなどの各社の志望動機に使い回し。

使い回してあとはその流れに合うようにそれぞれの企業のどこに興味・関心を持ったのかということを示すだけ。

それなら何社の志望動機でも割と簡単にできてしまいますよね。

しかし企業側の目線としてはどうでしょうか?

何社にも通用する自分の就職軸という動機。
そこに対して「だから他社ではなく当社なのか!?」と、ドンピシャの納得をしてくれるでしょうか?
他にも使い回せるということはそれだけ「御社とは限らないけど」ということになります。

やはり皆さんにお勧めしたいのは、このように不変・固定の就職軸をどの企業にも使い回す動機にするのではなく、一社毎、丁寧にどの企業のどこになぜ興味・関心を持ったのかということを熟考することです。

その熟考に対してきっと企業は本気の動機を感じてくれると思いますよ。

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