他責と自責~就職活動は成長のステージ~
日頃、多くの就活生の皆さんと話をしているなかで見えてくるのは、目の前の壁がなかなか越えられずに頭を抱える姿です。
もちろん壁が目の前に現れるということも、その壁を超えようと頑張っていることも、自分が前へ前へと前進している、前進しようとしている意思があるからこそ。
前に進もうとせずにその場に立ち止まっている人には壁さえも現れてこないですものね。
ただ、その壁をなかなか越えられないときに、ふと思うことがあるかもしれません。
~自分が前に進めないのはこの壁のせい~
それは原因をその壁に求める他責の気持ちといえるかもしれません。
たしかに今年の就職活動も新型コロナウイルスによる度重なる緊急事態宣言や、説明会のWEB化などによって、企業側も皆さんに対して十分に考える時間を与えてあげることができていないことも事実だと思います。
ただ、これまでも例年、就活生たちはいろいろな理不尽な思いをしながらも、必死にその壁を乗り越えて社会への切符を手に入れてきました。
~自分の問題だと捉えるから自分自身が変わっていける~
そんなときに先輩たちが必死に思考を変換させていったのは、周りの責任ではなく、自分の問題(自責)だと主体的に捉えること。
それによって自分の行動を見直し、それまでの自分から一歩ずつ成長させることで目の前の壁を乗り越えていきました。
他責か?自責か?
自分は何も悪くない。どんなに頑張っても好き勝手に合否を決めている企業のせいだ…
確かにそうかもしれません。
だけど、そう思っている限り自分はいまの自分のまま。 きっと壁の前で立ち尽くすだけになるのだと思います。
一方で「自分のここに(も)原因がある。自分がどうすればいいのか」と考えることができたら、それは自分の行動を見直す機会となり、そこに乗り越えようと考え行動する力が生まれてきます。
実際、社会においても他責と自責の捉え方の差は、本人の成長に大きな影響を与えています。
自責という考え方は常に人に成長の機会を与え、他責という考え方はいつまでも変わることができない自分を作り上げていきます。
就職活動はこれから社会人になろうとしている自分を試される場でもあり、その試されていることの一つがこのような考え方でもあるだろうと私は思っています。
その壁を乗り越えるのは自分自身。
ぜひ、自分の内に秘める可能性を信じていきましょう。
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