見出し画像

ショー・マスト・ゴー・オン 前編

ショーは続けなければならない。

一度始めてしまったら、何があっても中止できない。

舞台には、いろんなトラブルがある。

小道具や台詞を忘れたり、出トチリしたり。

これらは、俳優がなんとかすれば、舞台は進行する。

一番厳しいのは、俳優が出演できなくなった場合。

東京公演の時。

主役が体調不良で降板した。

期間があれば、別の俳優を探したが、ギリギリだったので

自分が出演した。

自分で書いたので、台詞も問題なかった。

この場合俳優は男で、自分が出演していない時は、何とかなる。

一番やばかったのは、金沢の公演。

「雪吊りベーブ・ルース」という作品。

元プロ野球選手が、女子野球チームの監督をするストーリー。

チームの女の子が本番前日、盲腸になった。

女の子? 

前日?

しかも、その公演はすでに1人降板して、私はもう出演している。

その時、頭に流れていたのは、この曲である。



後編に続く。




この記事が参加している募集

私の勝負曲

よろしければサポートよろしくお願いします。