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「今月のよかった本リスト」まとめ

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毎月、読んだ本から5冊を選んでおすすめしているシリーズのまとめです。いろんな本を知りたい方はぜひ。
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今月のよかった本リスト〜2021年12月編

今月のよかった本リスト〜2021年12月編

こんにちは、石田康平と申します。東大建築の博士課程にいて本をけっこう読んでいるので、今月読んだモノから、面白かった5冊をまとめてみています。

このシリーズは毎月書いていてマガジンにまとめているので、よろしければフォローしていただけますと幸いです。

1. 『ほんとうのランニング』マイク・スピーノ, 2021ランニングについての本です。翻訳のもとの本はかなり古く、1976年くらいに出版された本です

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今月のおすすめ本リスト〜2021年11月編

今月のおすすめ本リスト〜2021年11月編

今月読んだものの中から、オススメの4冊の本を紹介したいと思います。

それぞれの本のオススメの理由と、「どんな読み方がオススメか」も書いてみています。

1. 『京都の平熱―哲学者の都市案内』鷲田清一, 2013京都に長く住んできた哲学者による、京都のガイドブックともいえる1冊です。京都のバスに乗ってその路線を巡りながら、著名なスポットや名店を教えてくれる、という構成。少し哲学的な語りと京都案内が

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今月のおすすめ本リスト〜2021年10月編

今月のおすすめ本リスト〜2021年10月編

今月読んだものの中から、オススメの4冊の本を紹介したいと思います。

それぞれの本のオススメの理由と、「どんな読み方がオススメか」も書いてみています。

1. 『新編 普通をだれも教えてくれない』鷲田清一, 2010鷲田さんの本は、なんといっても冒頭が素晴らしいです。

元は1998年に出た本で、その時代のエッセイが集められているんですが、街の文化、教育、携帯電話、少年の事件、テレビやCMについて

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今月のおすすめ本リスト〜2021年9月編

今月のおすすめ本リスト〜2021年9月編

今月読んだものの中から、オススメの5冊の本を紹介したいと思います。

それぞれの本のオススメの理由と、「どんな読み方がオススメか」も書いてみています。

1. 『写真関係』石内都, 2016

石内都という写真家の人となりがとってもわかりやすく垣間見れるような本です。本って結構かっこつけて書かれていることも多いんだけど、この本はかなり正直に書かれているような感じがします。

石内さんは写真家で、こ

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今月のおすすめ本リスト〜2021年8月編

今月のおすすめ本リスト〜2021年8月編

今月読んだものの中から、オススメの5冊の本を紹介したいと思います。

それぞれの本のオススメの理由と、「どんな読み方がオススメか」も書いてみています。

1. 『照葉樹林文化』上山春平 1969

ざっくりいうと、植生の観点から気候と文化の関係性について論じている本です。少し専門的ではあるけれどそこまで難しくないし読みやすいと思う。

この本は、雨の日に読むのがおすすめです。外に出たくなく、雨の音

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今月のおすすめ本リスト〜2021年7月編

今月のおすすめ本リスト〜2021年7月編

今月読んだものから面白かった5冊を紹介したい。

1. 『空の空なればこそ』 堀田善衛

芥川賞の受賞などで知られる堀田善衛のエッセイ集である。堀田さんの筆致はとても柔らかく、とても広く深い行間のある文章が魅力的な作家と思う。

エッセイの中で僕が印象的だったのは、デカルトの思想への考察(「思想家としてのローマ法王ヨハネ・パウロ二世」から始まる一連の文章)だ。ここでは簡単にその内容を紹介してみたい

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