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なぜ自分で作った料理は3割増しに美味しく感じるのかーービジネスの落とし穴になりがちなバイアスのはなし
突然ですが、「Think Smart」という本で紹介されている "思い込み" に関する以下の事例をご覧ください。
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著者のロルフドベリー氏は料理がそれほど得意ではありません。そんな氏がある日、買ってきた舌平目を使って自らが考案した創作ソースで調理し、妻と2人で食べました。作った本人は「悪くない」と感じましたが、妻の口には合わなかったようです。
2週間後、今度は妻が舌平目の料理を作りました。一つは定番のソース、もう一つは有名シェフが創作したというソースで。両方を食べたロルフ氏は、有名シェフが創作したソースを「ひどい味」と評価しました。それは2週間前に同氏が考案したソースでした。
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私たちはしばしば、自分(たち)で考えたり作ったりしたものを高く評価し、自分(たち)の知らないところで考えたり作られたりしたものをネガティブに評価することがあります。
失敗した料理でもなんとなく美味しく感じてしまう、あるいはそれほどひどくないんじゃない?と思えてしまうのは、自分が手がけた料理が3割増しに良く感じるから。
逆に、レシピ通りに作れば美味しく作れるのに、なぜかそれを無視して塩を多めに入れたり火にかける時間を短くしたりしてしまうのは、他人が考えたものを無意識にネガティブ評価しているからです。
ビジネスをする際にも、こうしたバイアスがところどころで私たちの判断の邪魔をします。
私もそうなんですが、油断するとすぐ「自分が手がけたものは優れてる/他人が手がけたものはイマイチ」の罠にはまってしまうのです。
ちょっと例を見てみます。
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