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個人飲食店の衛生管理ゆるすぎ問題について

異例ともいえる短い梅雨が明け、やってきた夏。

この季節に似つかわしくない(?) "生肉料理" の写真がタイムラインを賑わせており、密かに心配していたのですが、出ちゃったんですね、カンピロバクター…。

カンピロバクターは生の鶏肉から検出されることが多い菌で、食中毒を起こすとひどい腹痛や下痢などの症状を引き起こします。今回ニュースになったお店では、半生の鶏肉を乗せたラーメンを食べたお客さんから食中毒患者が出てしまったようです。

たしかに現在の日本では、鶏肉を生で提供してはいけないというルールはありません。生食用の鶏肉なるものもあります。

とはいえ、調理場の衛生管理に一年でいちばん気をつけないといけない時期に、えらくリスキーなことをしていたのだなぁというのが率直な感想。

前々から思ってたんですけど、個人で飲食店をやっていたり、ECで食べ物を売っている人で、衛生管理に対する意識が低い人ってちょっと多すぎる気がするんですよね…。

ちなみに厚生労働省の資料によると、食中毒の約60%は飲食店で発生しているそうですよ。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000158724.pdf


もうちょっと防ぐ余地はあるような気がするんですが…。

今日は飲食店の衛生管理について考えてみます。



飲食店の実態はなかなかヤバい

私が初めて飲食の仕事に携わったのは15歳のときでした。任されたのは某有名ファミレスチェーンの厨房。そこで目にしたのは驚きの光景の数々です。

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