神戸新聞公式「うっとこ兵庫」

兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。さまざまなテーマに沿って過去記事をピックアップし、記事…

神戸新聞公式「うっとこ兵庫」

兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。さまざまなテーマに沿って過去記事をピックアップし、記事の背景や、記事を選んだ筆者独自の視点なども交えて紹介します。「おもろいやん」「ええやん」と思った方、ぜひフォローとスキをお願いします。

最近の記事

放送中の連ドラでも存在感 神戸が誇る「廃虚の女王」

こんにちは、ぶらっくまです。突然ですが、皆さんは地上波テレビの連ドラ(連続ドラマ)を見ていますか。今秋のクールで、神戸が舞台のドラマが放送されているのをご存じでしょうか。ABCテレビ系/テレビ朝日系の「たとえあなたを忘れても」(10月22日スタート、日曜午後10時)です。 見慣れた光景が画面に映ると、何だかうれしくなりますよね。ドラマはまだ第3話が放送されたところなのですが、印象的なシーンで何度か使われている、一風変わった場所があります。神戸の街と海を見下ろす摩耶山の中腹に

    • 街から映画が生まれる 濱口竜介と黒沢清

      秋が深まってきました。秋の夜長に、映画鑑賞を楽しんでいる方もおられるでしょう。今回は私、ぶらっくまが、映画にまつわる話題をお届けします。 去る9月の出来事になりますが、イタリアで開かれた世界三大映画祭の一つ、第80回ベネチア国際映画祭で、濱口竜介監督の作品「悪は存在しない」(日本では2024年に公開予定)が最高賞の金獅子賞に次ぐ銀獅子賞(審査員大賞)に選ばれました。 濱口監督は既にカンヌとベルリンの両国際映画祭、米アカデミー賞でも賞を射止めています。世界三大映画祭(カンヌ

      • 写真記者のセンスが光る 人気連載「MARUDORI」8選

        いかがお過ごしでしょうか、ぶらっくまです。今回は神戸新聞が誇る写真記者たちの仕事の一端をお届けします。 映像写真部の記者は、日々の事件・事故や会見、スポーツなどのニュース写真とは別に、写真記者ならではの連載もいくつか担当しています。その一つに、2020年春から夕刊に随時掲載している「MARUDORI(マルドリ)」があります。電子版「神戸新聞NEXT」でも人気のコーナーです。 連載開始時の内容紹介にはこうあります。 《時代を映す流行や街の旬な話題など兵庫を取り巻く今を写真記

        • 広大、絶景、日本一○○…兵庫県の「道の駅」3選

          行楽の秋ですね。9月の「シルバーウイーク」は終わってしまいましたが、季節外れの記録的な暑さが続いたこともあり、最近になって「休日にどこかへ足を延ばそうか」と考え始めた方もおられるのではないでしょうか。 ドライブ旅行の定番の立ち寄り先といえば、「道の駅」が浮かびます。実は今年は、1993年に全国で103の「道の駅」が初めて登録され、制度が始まって30年の節目。今やドライブの休憩場所にとどまらず、体験型施設を併設するなど個性豊かな駅も登場し、道の駅自体が観光地となっています。

        放送中の連ドラでも存在感 神戸が誇る「廃虚の女王」

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        • 家裁調査官が行く
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        • ジェンダーレンズでのぞいてみたら
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        • ディープ神戸
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        • 阪神探訪
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        • 兵庫〝珍百景〟
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        • ユニーク記事・記者選
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          音楽の秋到来 コロナ禍から生まれた「秘密のコンサート」

          【※10月18日更新】 新たなコンサートの日程、内容が決まりました。11月15日(水)に「神戸・布引ハーブ園散策×コントラバス・ソロ♪」を開催します。 【※ここから元の記事です】 お元気ですか、ぶらっくまです。関西ではまだ最高気温30度以上の真夏日になるところもありますが、吹く風や空の高さに、秋の色が濃くなってきました。 秋になると「○○の秋」という言い回しが増えますよね。今回は、そんな「○○」の一つ、音楽の話題です。 神戸新聞社では日々の新聞発行、ニュース発信以外に、

          音楽の秋到来 コロナ禍から生まれた「秘密のコンサート」

          18年ぶりの「アレ」で20年ぶりの…その前に59年ぶりの…

          いやぁ-、やってくれましたね!「アレ」!! いや、もう口に出してもいいんでしたね。 こんにちは、ぶらっくまです。先週、この「うっとこ兵庫」で「18年ぶりの『アレ』へ! 新聞の見出しを飾った『アレ』」という記事を投稿したばかりなのですが、そこから阪神タイガースはみるみるマジックを減らし、18年ぶり6度目のリーグ優勝を本拠地・甲子園で成し遂げました。 歓喜から一夜、興奮冷めやらぬ兵庫では早くもこんな話題が飛び出しました。 阪神Vパレード、神戸で20年ぶり実施へ 知事や市長

          18年ぶりの「アレ」で20年ぶりの…その前に59年ぶりの…

          18年ぶりの「アレ」へ! 新聞の見出しを飾った「アレ」

          18年ぶりの悲願が視界に入り、いよいよ緊張感が高まってきました。そう、岡田彰布監督率いる阪神タイガースの「アレ」です。 タイガースの本拠地・甲子園球場(兵庫県西宮市)が地元にあり、僚紙にスポーツ紙「デイリースポーツ」を持つ神戸新聞社内でも日に日に熱が高まっています。新聞紙面や電子版「神戸新聞NEXT」では「猛虎進撃」というワッペンとともに関連記事を展開しています。 私、ぶらっくまが所属する編集局内の会話でも、「アレ」の2文字が飛び交っています。「アレの取材態勢やけど…」「

          18年ぶりの「アレ」へ! 新聞の見出しを飾った「アレ」

          不気味⁉カワイイ⁈ 妖怪に会えるまち福崎町

          まだまだ暑い日が続きますが、朝晩を中心に少しずつ過ごしやすくなってきましたね。お元気ですか、ぶらっくまです。 少し前、夏らしい話題をと「怪談」の記事を投稿しましたが(内容は怪談とほぼ無関係でしたが)、今回は「妖怪」、妖怪にちなんだ町おこしの話題です。 妖怪にちなんだ町おこしといえば、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんが育った鳥取県境港市の「水木しげるロード」が有名ですが、ここ兵庫県にも「妖怪のまち」があるんです。兵庫県の南西部に位置する福崎町です。 まずは、過

          不気味⁉カワイイ⁈ 妖怪に会えるまち福崎町

          見られたらラッキー⁉ 大気と光が織り成す美しい空の現象

          澄んだ爽やかな秋空が待ち遠しい、夏バテ気味のぶらっくまです。先日、台風一過の神戸の空が、SNSなどでちょっと話題になりました。 光芒 太陽光が雲間から筋のように差し込む「光芒」と呼ばれる現象だそうです。先日は上記リンクの写真にあるように、空に向かって放射状に光が伸びているように見え、記事に「最初は巨大なサーチライトの光かと(思った)」とあるのも、うなずけます。 上記記事の写真は、撮影した方から電子版「神戸新聞NEXT」用にご提供いただきました。過去には本紙カメラマンも光

          見られたらラッキー⁉ 大気と光が織り成す美しい空の現象

          怪談と小泉八雲と神戸と新聞の父

          夏になると、テレビなどで怪談の番組を目にすることが増えますよね。私、ぶらっくまは怖い話が苦手なので、じっくり見ることはありませんが先日、「怪談」にゆかりのある場所を訪ねました。 といっても、心霊スポットではありません。 明治期に来日して日本国籍を取得し、日本の怪談話を英語でまとめた「怪談」などを著した作家ラフカディオ・ハーン、日本名・小泉八雲(1850ー1904年)の旧居跡です。兵庫県中央労働センター(神戸市中央区下山手通6)の前庭に、記念碑(上の写真)が立っています。

          怪談と小泉八雲と神戸と新聞の父

          日本最古の香辛料「山椒」がつむぐ物語

           産物を生む土地の個性、味や香りを決めるさまざまな自然環境を「テロワール」と言うそうです。摂津、播磨、但馬、丹波、淡路の旧五国からなる兵庫はその宝庫です。中でも昨今、国内外から注目される産物があります。緑鮮やかな大粒の実。爽やかな柑橘の香りと味わい。舌を軽くしびれさせる辛み。そう、「山椒」です。  千年に及ぶ歴史がありながら、一時途絶えた時期もありました。しかし、地元住民らの手によって復活を遂げ、その魅力は広く発信されています。国内屈指の一大産地、但馬の「朝倉山椒」、神戸の「

          日本最古の香辛料「山椒」がつむぐ物語

          見上げれば別世界 兵庫の夏の星空

          ぶらっくまです。夏になると、星空を見たくなりませんか。 天体観測には空気が澄んだ冬の方が適しているともいわれますが、私の場合、夜でも屋外で過ごしやすい夏の方が、夜空を見上げる機会は多い気がします。満天の星空は、しばし暑さや日常、時間をも忘れさせてくれます。 子どもの頃、夏休みの自由研究で天体観測をした思い出がある人も多いでしょう。最近は、スマートフォンを夜空にかざすと星の名前などが表示される星座表のアプリもあります。 とはいえ、なかなか普段は、ゆっくり星を見る時間などな

          見上げれば別世界 兵庫の夏の星空

          小さな涼を求めて メリケンパーク散策記

          酷暑が続きますが、みなさんお元気ですか。ぶらっくまです。ちょっと涼しい気分を味わおうと先日、神戸の海側にあるメリケンパークを久しぶりにぶらりと散策してきました。市民が憩う公園なのですが、意外に見どころが多いのでご案内します。 神戸ハーバーランドの一角にある神戸新聞社からは、ハーバーランドの商業施設「umie(ウミエ)」や中突堤(上の地図にあるメリケンパークのすぐ西側、海に突き出した部分)を挟み、徒歩十数分ほどの距離にあります。 上の写真は、umie内のモザイクという施設の

          小さな涼を求めて メリケンパーク散策記

          「おでん」をなぜ関西では「関東煮」と呼ぶのか

           だし汁が染みた大根やがんも、卵。ごぼ天や厚揚げ、ちくわといった練り物が存在感を放ちます。まぎれもなく「おでん」ですよね。いやちょっと待ってください。兵庫県北部出身の私、ド・ローカルは、今でこそ「おでん」と言いますが、子どもの頃、祖母や母は「関東煮」と呼んでいた記憶が鮮明に残ります。関西出身の同僚や知人に尋ねてみても、大半が「関東煮って言う、言う」と口をそろえます。なぜ関西ではおでんのことを関東煮と呼ぶようになったのでしょうか? その由来を調べてみました。 創業100年の老

          「おでん」をなぜ関西では「関東煮」と呼ぶのか

          藤井王位の勝負ネクタイで注目⤴️「神戸タータン」とは

          みなさん、お元気ですか。ぶらっくまです。ここ神戸の有馬温泉では7月13、14日の2日間 将棋の藤井聡太王位(20=竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖との七冠)が佐々木大地七段(28)の挑戦を受ける「第64期王位戦」7番勝負の第2局が指されました。 結果はご存じの方もいるでしょうが、2日目の14日午後5時9分、後手番の藤井王位が98手までで勝ち、愛知での第1局に続いて連勝。対戦成績を2勝0敗とし、4連覇に向け弾みをつけました。 王位戦の主催社である神戸新聞でも電子版「神戸新

          藤井王位の勝負ネクタイで注目⤴️「神戸タータン」とは

          知られざる建築家 光安義光と消えゆくモダニズム建築

          ごきげんよう、ぶらっくまです。今回は近代建築の話題です。まずは今年2月に神戸新聞に掲載された、次の記事をご覧ください。 真珠会館 3月末で閉鎖/神戸の国登録文化財 日本真珠会館は、ミナト神戸の風情に満ちた「旧外国人居留地」の東南角に位置します。71年間にわたり、港町の移り変わりを見つめてきた建物です。真珠の検査などの際に必要な自然光を取り入れるため、大きなガラス窓を備えているのが特徴の一つです。 1995年の阪神・淡路大震災では館内の家具などは倒れたものの、ガラス1枚も

          知られざる建築家 光安義光と消えゆくモダニズム建築