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ジェンダーレンズでのぞいてみたら

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コウノトリの野生復帰や温泉地で知られる兵庫県豊岡市。中山間地域のイメージそのままに、少子高齢化と向き合う人口約7万5千人の地方都市に近年、全国の自治体や議会からの視察が相次いでい… もっと読む
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ジェンダーレンズでのぞいてみたら④~インタビュー+番外~

※神戸新聞で2023年3月8~17日に掲載された連載(全8回)を加筆・再編集し、4回に分けてお届けする記事の4回目です。                       神戸新聞記者  石川 翠 豊岡市・地域啓発推進アドバイザー 国立女性教育会館理事長 萩原なつ子氏に聞く ジェンダーギャップ(男女格差)の解消に向け、2018年から取り組みを始めた兵庫県豊岡市。地域コミュニティーや家庭にも賛同の輪を広げようとしている。同市の「地域啓発推進アドバイザー」を務める独立行政法人・国立

ジェンダーレンズでのぞいてみたら③

※神戸新聞で2023年3月8~17日に掲載された連載(全8回)を加筆・再編集し、4回に分けてお届けする記事の3回目です。                       神戸新聞記者  石川 翠 〈役所㊤〉女性職員は窓口中心? 男女で偏らない人事配置へ 出来上がった二つの円グラフに、兵庫県豊岡市の職員、古橋智子さん(47)は驚いた。2分割と7分割にされたグラフが、入庁からの職務歴を示していたからだ。  2019年に市役所内で5回にわたって開かれた「中堅女性リーダーシップ研修」

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ジェンダーレンズでのぞいてみたら②

※神戸新聞で2023年3月8~17日に掲載された連載(全8回)を加筆・再編集し、4回に分けてお届けする記事の2回目です。                       神戸新聞記者  石川 翠 〈地方企業㊤〉女性はサポート業務? 人事評価制度見直し 「請確認(確認してください)」。細いワイヤを巻き上げる機械が並ぶ作業場で、陳小明さん(46)の声が響く。ばねを製造する東豊精工(兵庫県豊岡市)の中国・上海工場で、品質検査やクレーム対応などを担う課長級の「主幹」だ。  広東省の深

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ジェンダーレンズでのぞいてみたら①

 コウノトリの野生復帰や温泉地で知られる兵庫県豊岡市。中山間地域のイメージそのままに、少子高齢化と向き合う人口約7万5千人の地方都市に近年、全国の自治体や議会からの視察が相次いでいる。  ペースは、実に5日に1回。お目当ては、豊岡市役所が2021年に設置した「ジェンダーギャップ対策室」だ。性別による格差解消への取り組みは市が先導して18年から始まり、今では内閣府の女性活躍フォーラムなどさまざまな場で先進事例として取り上げられる。目に見える成果は、まだ出ていないのに、だ。  

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