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「もったいない」のニーズを満たせる世界を実現したい。

「断捨離」というと、まだ使えるものでもポイポイ捨ててごみ(廃棄物)にしてしまうというイメージがあり、リユース業を通じて「もったいない」という言葉を広めようとしてきた私としては、あまり好ましい風潮ではないな、と考えていました。
しかし、アメリカでは「断捨離」からの「寄付(ドネーション)」あるいは「ガレージセール」という文化が確立されており、これぞ理想的な流れであると思いました。

記事の中で、

着なくなった服、使わなくなったカバン。パクリックさんは不要になったものはグッドウィルに寄付する。「親もそうしているし、誰かの役に立つのが素敵だから」。お小遣いが限られていた高校生の時は、ダンスパーティーで着る服もグッドウィルで割安に手に入れた。

と、北テキサス大学の学生、パトリックさんの事例を取り上げていますが、やはりミレニアル世代やZ世代といわれる若い世代を中心に、こういった価値観が広がっているようです。

一方、日本では、リユースショップやメルカリなど、中古(リユース)品を「売る」という文化は市民権を得つつありますが、「寄付」については、地域のイベントやネットサービスを媒介としたものなど、一部には取組も見られますが、アメリカのグッドウィルのような、いわばインフラとして成り立っている仕組みについては、いまだ確立していません。

私は先述の通り、リユース業を生業にしていますが、主に海外向けリユースの分野を中心に活動しています。
日本では不要になったものでも、開発途上国ではまだまだ需要が旺盛です。
例えば、日本では全くの厄介者であるブラウン管テレビですが、以下の記事の通り、フィリピンでは重宝されています。

「売ることはできない。かと言って、捨てるのはもったいない。どこかかで誰かが必要としているのならば、使ってもらいたい。」

というニーズを完璧に満たすことのできる世界を実現できれば素晴らしいと思います。
その実現こそが私に与えられた使命と捉え、日々の活動に勤しんでいます。

先日、noteに下記のような記事を書きました。

これからを担う若い世代の人たちは、以前までとは違った価値観を持っています。
また、世の中の価値観を一変させるエネルギーも持っています。
冒頭の日経の記事の最後に、

連載「リユースの旗手たち」では、大量生産・大量消費の枠組みを拒もうとする若い人々の消費革命と、その舞台を作ってきた若い経営者たちを追いかけた。ミレニアルやZ世代が消費に求める価値。それは少なくとも旧世代が追い求めた「同じ商品を安く早く」ではないことだけは明らかだ。

とありました。
大量生産・大量消費の枠組みではない、新たな豊かさこそ、今の日本には必要なのです。

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