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【代表コラム 1.】物流というキャリア選択を真剣に考えてみる

今日は少し自動化の実態から離れて、物流という「キャリア」について自己論を展開していきたいと思う。

人生という有限な時間の"映画"において、物流業界に身を投じる"価値"とはなんだろうか。

その辺りを思考展開していきたい。

人材の需要と供給のバランスは崩れ始めている。

まず、物流を担う労働環境はどうなのだろうか?

人材不足、という声はどの業界でも聞こえている。

人口減少、という声はこの国中で聞こえている。

コンサル先に話を聞いてみても、大手になればなるほど新人とベテランのギャップが埋まらないうちに異動退職などが起きているようだ。

物流業界においては、倉庫作業者やトラック運転手などは顕著な高齢化が表面化している。機械化自動化という波は押し寄せているものの、完全自動化が出来ていない現在では人手に頼らざるを得ない。

人手不足とは危機だろうか?

個人的にはチャンスだと思う。「来たもの勝ち、やったもの勝ち」という点はあるのではないだろうか。ただし、高い収入を取りたい、成長をしたい、という点がもしあるのであれば何かを創造することが当たり前に求められる。

人手不足とは、競争する人間が少ないので活躍するチャンスである。

これは知人の経営者が口を酸っぱくしてよく言っている。

変化と安定

安定したい、という声はよく聞く。

ぎらついた成功意欲に触れることもよくある。

変化を望まない者には、進化はない。
進化を望まない者には、会得はない。
会得を望まない者には、衰退が待っている。

"安定"とは現在の状態を維持することであるとは思うが、維持をするためにも進化、さらには"変化"をしていかないといけない。

つまりは"停滞"は"状態衰退・劣化"である、と私は思う。

その上で、物流業界での"変化"が今急激に求められている。

物流業界で起きる、人財価格適正化

物流業界で何を変化することが求められているのか?

それは人材不足解消に向けた「自動化」である。未来を創るエンジニアにはかなりの大金を積まれて自動化を進めているケースがここ数年で見かけられる。

名前は伏せるが、ロボット関係のベンチャーでは1人月(1人1ヶ月受注先の会社の仕事を行う時の費用)が200万、先日国内AIスタートアップのトップランナーとして知られる会社と仕事をしたが、彼らの人件費は1人月1,000万円だ。高い・低いはもちろんあるがそれだけの価値がある、というだけのことである。このうち、どの程度社員への個人収入へ回っているかはさておき、それを支払うほどの価値が出てき始めている、ということである。

夢のある話だ。これはベンチャー企業に近年見られるが、人材の安売りはせずに正当な価格を得ること、"人財価格適正化"が進められているように感じる。いい傾向ではないだろうか。

人材不足が懸念されている中で、一人一人の生産性を上げていかないといけない現役世代には非常に大切なことである。

社会にとっての価値が創れる、もしくは価値を創れる会社や事業といった環境に身を置くことでいくらでも""は変えられる。ある意味ブルーオーシャンな業界なのではないだろうか。

物流は身近に家計や投資を学べる

キャリアの中で「お金」という概念は非常に大きなウェイトを占める。特に資本主義においてはお金がなければ生活が出来ない、という点においてもお金がなくては何もすることができない。これは日本にいるどの社会人においても共通している。

物流においては「お金」はどうなのだろうか。

サラリーマンの家計所得が上がらない、というニュースはよく見る。被雇用者8割のサラリーマン大国であることが一番だとは思う。

物流業界全体で見ても、さほど上がっていないという点では収入は同じだ。個別具体的な企業へのコメントは控えるが、業界全体として上がっているかと言われるとそうではない。ただし、これは価値を創る側創ってもらった価値を使う側の合算値によるものだ。

冒頭でも記載したが、価値を創る側に回ることができたら環境は劇的に変わる。逆にいうと環境を利用させてもらう側である以上は何も変わらない。

全員が全員価値を創造できるか、という問いもある。能力や環境、状況によってそれはあるだろう。個人の人生を豊かにするという点では、その時にどうしたら安定的に収入を得られるのだろうか、という問いに移る。

そこへの一つの解として、労働に対する対価だけでなく、"投資"という考え方を身近に学べるのも物流業界に身を投じるメリットではないだろうか。

物流では、ロボットや自動化設備を入れる際に「投資」という概念を学ぶ。
投資とは、利益を見込んで「お金」を投じること、だ。

 物流に詳しくなると投資に詳しくなる。必然的に、「投資」という言葉が身近になる。「いくら」投じたことによって「何を得ることができるのか」 これは自らの人生設計にも適応することができる。 

投資をして人件費を軽減できる未来にお金を投じる。
倉庫を運営するのに賃貸費用や光熱費などランニングコストがかかっている現在を、ロボット導入によって軽減する。
そしてお金の不安が無くなり、仕事への余裕が出てくる。
仕事への使命感を模索、ある意味勝手に醸成される。

サラリーマンであれば、自らのお金を投じずに投資の生々しい勉強ができる環境なんて他にない、というくらい学べるのではないか。

例えば設備投資。これは一般人においては不動産投資に置き換えられる。減価償却や購入時売却時の会計処理はそのまま購入不動産を売却するときに応用できる。いわゆる節税対策だ。ロボット導入時の助成金は個人に置き換えると給付金補助金金融機関からの融資といったところだろうか。住宅ローンを組む際に一つでも知っておくと負担が軽減する

これを知ってから個人で不動産投資をするのと、知らずに営業マンに話負けして不動産投資をするのでは全く収支が異なる。それを自己資金も支払わずに(ある意味無責任的に)自分が在籍する会社で実験ができるのである。こんな学べる環境はないだろう。1サラリーマンであり1経営者でもある自らにとっては使えるものは全て使うことを自らの体験を持ってお勧めする。

今では日本でも「投資」が徐々に当たり前になってきたものの、預金率50%を超えている先進国は日本だけである。一方、投資を実際に学べる場所というものは「スクール」といった学術的なものが散見されるが、実利としてどの程度回収ができているかは見ものである。

アメリカでは個人の投資が熱を帯びているものの、投資を実践している人の学びや教育にはかけており損失を被ることが多いことがマスコミメディアの記事からも散見される。イギリスなどでは若年層向けの金融教育が進んでいることから、投資においても「学術」の教育と、「実践」の教育2種類が進むとより良いのではないか。

そんな「実践」の場所が学べる業界の一つであると、私は思う。

未来を見据えずに今を守る姿勢では、己が生きる未来を語る資格はない。

これは余談だが、私の知人は大手企業に勤めた後、エンジニアとして独立。これまでは固定給であったが中間マージンがなくなり月収は3倍以上になった。

彼はその資金で毎月30万以上の海外証券講座への積立を行い、FIREをするのが当面の目標とのことらしい。

キャリア×投資 = 未来の可能性

こんなことも物流業界でできると私は思う。

人材不足だからこそ、己の価値を高め続けること

想いのままに筆を綴ったが、おそらく語れたことなんてほんの一握りだろう。ブログでは字面にすると表情も感情も熱量も無効化される。会えば理解してくれることが大半だが、よくメールなどでやりとりをしていると「言葉足らずですよ」そんなことを言われる。コロナになってはその頻度も増えたのではないだろうか。

それでもこの業界が少しでも良くなるように、ひいては日本で働く人が一人でも多く、自分らしく生きることができたら何か意味のある記事になるのでは。

一思いに綴ってみた結果、湧き出てきた素直な感情だ。

できることはちっぽけかもしれないが、何か今の自分からできることを一つでも多くやっていきたいと思う。







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