代表コラム5. 野心とビジョン
今日は「野心」と「ビジョン」について。
昨日話した方が自分のキャリアに悩みを抱えておられたので、こういった悩みを抱える若手も多いのでは?と感じて思考をまとめてみました。
今日の会は何かやりたいことが明確、という方には退屈な記事になるので読むのやめることをお勧めします。笑
ただ、今やりたいことがない、何か漠然と将来に不安がある、そんな方一人でも多くに伝われば、と思って筆を持ちました。
これは僕を含めた多くのビジネスマンに言えることですが、"何のために"ビジネスをするのかが明確な人と明確でない人には行動の"濃度"が異なっています。
その行動の濃度は成果に現れ、その成果はビジネスマンとしての選択肢に有形化されます。
この仕事をする目的は多くのものがあるかと思います。
お金を稼ぐため。
夢を実現するため。
好きなことに没頭するため。
ただ、なんとなく今のキャリア。
様々な仕事をする理由があると思います。その中でも、誰しも共通していることが「人生は一度である」ということだと思います。
嫌々やっても仕事。ワクワクしてやっても仕事。1日の半分以上を投下しているわけですから、せっかくなら何かを自ら求めて仕事を、ビジネスをしていきたいですね。
そして仕事をするスタイルも何か自ら求めて行うビジネスと、他人から求められるビジネスがあります。
ただ、今日の日本においては大学における就職活動でほとんどの方が仕事を選んでいることもあり、やりたいことが明確にならずに社会に出る人が半数以上、向いている仕事がわからない人が約7割という結果になりました。
ただこれは今の教育では当たり前のことで、若年層から「キャリア」というものに触れる機会がないため、なにに適しているのか、なにをしたいのか、というものを明確に持てる機会が少ない状況です。
もしその状況で自分の未来について選択肢を増やしたいのであれば、まずは色んなことに触れられる大手企業に入社して、その環境を使って自分の将来の選択肢を増やす、それが最も安全に未来を広げる方法だと私は思います。
背水の陣でいきなり起業!!というのも私は同意しますが、相応の覚悟と決意がないとすぐに戻ることになると思います。であれば資金や人脈を、大手企業というレバレッジを使って構築し、「自己成長ラボ」として己の成長に投じる数年間があってもいいかと思います。
あるいは、仕事でなくてもまずはボランティアでも自分のスキルを磨く、何か好きなことに卓越する時間を数分でもいいから毎日作ることから始めていくといいかもしれません。
結局は仕事のジレンマは、「お金を稼がなければならない」という点と、「自分の好きなことに限られた時間を投じたい」なので、そこが交点となればこれほどいいことはありません。
となるならば、まずは生活面を安定させながら自分の好きな領域でNo.1になる、というのが案外最短距離かもしれません。
そして、目の前の与えられた環境にただ集中して成果を出すこと。これが次の景色を作り出したりもします。
最近では中学生起業家なども出てきて、働き方改革という制度に加えて徐々に「働く形」という選択肢が増えてきてはいますが、なかなか文化への浸透には時間がかかります。
これには終戦後の教育がかなり影響しているかとは思いますが、もう右肩上がりに「ただ懸命に働く」ことが準備されている時代は終わり、「働き方を考える」ところから行っていかないといけない時代になりました。
最近では、キャリアについて考える書籍や講座、さらにはNPOでのキャリアに触れるなど多くの機会ができてきています。
トヨタ社長の豊田昭雄氏も「終身雇用を守るのが難しいという局面を迎えている」という発言にも見られるように、これからは1社で人生を終えず、自分のスキルなどをレベルアップしていく必要が問われていきそうですね。
野心ややりたいことを形成するために、まずは自分の好きなこと、自分の時間を投下することから始めてみてもいいかもしれませんね。
最後に僕が何かを始める上で、大切な言葉を紡いでおきます。
「何かを始めるのに揺るぎない意思とか崇高な動機なんてなくていい」
「成り行きで始めたものが少しずつ大事なものになっていったりする」
「スタートに大切なのはちょっとした好奇心、くらいだよ」
アニメ「ハイキュー」で清水マネージャーが後輩のやちさんに伝えた言葉です。本気でやっているバレー部員に対して、素人でやる気も本気でない自分が混ざっていいのか、という不安にアドバイスをあげたシーンです。
最初は誰しもスキルや本気度や多くの不安ごとに駆られます。それでも、まずは「やってみる」というのが案外きっかけになるかもしれませんね。
好奇心・感性に素直に。
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