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還暦を過ぎたおじさんです。第1の人生はお堅いながらもやりがいのある仕事でした。現在は第…

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還暦を過ぎたおじさんです。第1の人生はお堅いながらもやりがいのある仕事でした。現在は第2の人生を送りつつ、第3の人生に向けての準備を整えているというところです。この記事はこの準備に関連する様々なことを記録がてら書き募ることとしています。

マガジン

  • これからアガベを選ぶ方へ

    約200種はあるといわれているアガベ。チタノタ・オテロイだけがアガベではありません。他にも魅力的なアガベが多数ありますが意外と情報は少なく、また特定の種の情報が多く、種名だけではわからないことばかり。これから種を選ぶ人の参考になるよう、自分で育てたいろんなアガベの写真と共に特徴等を紹介します。

最近の記事

ユーフォルビアの魅力

 ビザールプランツといわれる植物の中でユーフォルビアは結構な地位を占めていると思う。そもそも世界じゅうに分布し、それぞれの地域に合わせて進化した植物なので形も千差万別。その「珍奇」な姿が人々に好まれているのだろう。  アガベも種によってだいぶ見た目が異なるものではあるけれど、ユーフォルビアにはとてもかなわない。  今回は我が家で「種から」育てたユーフォルビアを紹介します。園芸店などにはある程度形の出来上がった株が結構な値段で並んでいますが、種子は比較的安価で入手でき、また種類

    • 我が家の名品図鑑

      気が付けば遠山の金さんばりの桜吹雪も終わり、新緑のみずみずしい緑が目に付く季節になりました。我が家の植物たちもほとんどが目覚め、水を吸い、緑がきれいな季節となりました。植物を育てている身としては一番楽しみな季節でもあります。  冬の間は昨シーズンの成長の成果を誇っていた株の姿に見惚れていましたが、新しいシーズンで成長を始めた株をみると、育てていてよかったなと思わせてくれます。  先般出版された「名品図鑑」にならって、我が家の名品?と思われるアガベのいくつかを紹介します。ち

      • 地植えの効果

         たくさんの植物を育てていると、中には弱ってきたり、調子の悪いものが出てくる。特に鉢植えの植物は、根域を極端に制限されているため水分や空気の状況の良し悪しが顕著に現れる。  アガベなどの頑強な植物は、気温の低下により成長が抑制されているときは、休眠状態か、それに近い状態にあるので根からの水分の供給がなくとも生命活動は維持されるので成長もしなければ衰弱することもない状態が続くのだが、春になって気温の上昇と共に活動を開始した植物は活発に根から水分を吸収し、みずみずしい色に変化して

        • 清明の頃、春も本番か

           ここ数日、ワイドショーなどの話題は桜の開花情報です。気候的には上着がいらない日があったりと、いよいよ春本番で、庭の植物たちの動きもとても活発になってきました。平日はその姿を見ることができないので、五日ぶりに見るといろいろな発見があります。上の写真は頂き物の鉢に咲いた花です。  植物の花というものは早春の春一番、具体的には2月頃に第一陣が咲き始めますが、第二陣はソメイヨシノが咲くあとぐらいに来るように思います。その昔の若かったころに「下関海峡WALK」というイベントに参加し

        ユーフォルビアの魅力

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        • これからアガベを選ぶ方へ
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        記事

          春分の日

           今年の春の訪れは何かおかしい。2月中旬には5月並みという異常な高温になったかと思えば、ここ数日は東北、関東で雪だとか。気温の変動が激しすぎて植物の管理がとても難しい。  さて、3月20日は春分の日。24節季のうち、春分と秋分だけは国民の祝日に定められているのは、それだけみんなの関心が大きいからなのでしょうか。春分、秋分の日はどんな日?という会話でよく言われるのは「昼と夜の長さが同じ」というのがあります。でもそれって間違っていますよね。  同じノリで会話をすると、夏至は「昼が

          春分の日

          オテロイ騒動?

           先日もちょっと記事にしたオテロイが「思ってたんと違う」姿に成長する件、良くも悪くも波紋が広がりつつあるようです。当初は、不満ばかりが先行した感がありましたが、ここにきて肯定的?な意見もちらほら出てきたようです。自分としては当初から種子の信頼性やアガベの個体差というものはある程度許容すべきであるというスタンスでしたので現在の傾向は好ましいものと考えます。ちなみに上の写真は我が家で育成している「チタノタ」のうちの一株です。もしかしたら「オテロイ」かもしれませんが。  過去の投稿

          オテロイ騒動?

          ダドレアの魅力

           トゲものではないのですが、昨年秋からダドレアが大変美しく化けています。一昨年もダドレアを育てたのですが一向に白くならず、緑色のエケベリアという状態であまり興味を持てませんでした。ところが今回は真っ白な葉を展開し、まさに「世界一白い植物」を目の当たりにして、この魅力を再認識しているところです。  前回育てた緑色のダドレアは夏を超すことができず枯死してしまいましたが今回は何としても夏を越したいと考えています。    ダドレアは園芸店はもとより、多肉の専門店でも滅多にお目にかかる

          ダドレアの魅力

          アガベではないトゲものたち

          今回はアガベ以外に育成しているトゲものについて紹介します。 アガベ以外のトゲもので、代表的なものといえばサボテンやユーフォルビアの一部、パキポディウム、アロエなどでしょうか。実は実生を始めたときにこれらの植物にも手を出していたりします。  アガベに比べて全般に発芽率が悪く、その後の成長過程でお亡くなりになる確率も高いような気がします。個別の品種については別稿として、それぞれの属について思うところを記します。 サボテン  言わずもがなのサボテンです。どこのホームセンターにも

          アガベではないトゲものたち

          明日は啓蟄、もうすぐ春本番

          2月なのに5月並みの気温になったかと思えば大雪が降るほどの寒の戻りがあったりと、気温の変化の大きい2月でしたが、過ぎてみればアッという間に3月になりました。明日の3月5日は二十四節季の「啓蟄」です。冬ごもりしていた虫が動き出すということで、ハウス内作業の他に露天の畑の手入れもしないといけません。畑に取り忘れたキャベツには、大量のアブラムシの群れを発見。また、畑にトラクターを入れるとすぐにたくさんの鳥が集まってきて表面に出た虫を食べてくれます。  ああ、確かに虫が動き始めている

          明日は啓蟄、もうすぐ春本番

          ユーフォルビアの微小世界

           まもなく春分の日。ユーフォルビア立も待ちかねたのか次々と花を咲かせ始めました。ユーフォルビアの花は通常の花びらに見えるところはガクで実際の花はとても小さいのです。老眼の自分にはよく見ることができません。  ネットで、スマートフォンとアダプターレンズを使用することでマクロ撮影ができることを最近知り、いつもの一眼レフではなくアイフォンで撮影してみました。そのうちのいくつかを紹介します。こうしてみるとそれぞれに個性がありますが肉眼ではここまでの違いを認識できませんね。 ユーフォ

          ユーフォルビアの微小世界

          群生・茎立で増えるのが普及種?

           ホームセンターや園芸屋さんでよく見かけるような安価な「普及種」という植物があります。百円ショップでも見かけるあの植物たちですが、普及種が普及種たるゆえんは、簡単に増やせるからではないでしょうか。ある程度成長した時点で葉や茎の一部をちょん切って土に挿しておけばすぐに根付いて一個の植物として成長を始めることができるということでしょう。  彼らはちょっとでも成長するとすぐにカットされ、増殖苗として旅立っていきます。でも、彼らの成熟した姿というのはどうなのでしょう。自然界においては

          群生・茎立で増えるのが普及種?

          雨水(2月19日)に思うこと

           立春の次の二十四節句は2月19日の雨水です。まだ春浅いはずのこの時期ですが、この2,3日の温かさは異常だと思いませんか? 場所によっては5月並みの気温となり、コートどころかシャツ一枚でも暑いぐらいです。我が家で育てている植物は春と秋にグンと成長します。いつもだと春は3月の終わりごろから梅雨入りまで、秋は9月中旬から初霜が下りることまでがその時期に当たり、私は個人的に春のボーナス、秋のボーナスと呼んでいます。  昨年は2月の中旬ぐらいから春のボーナスを迎えるにあたっての植え替

          雨水(2月19日)に思うこと

          植物たちのテクスチャー

           ビザールプランツの表面に興味深い模様が表れると気になりませんか?  この世界に踏み込んだ方ならば一度は目にする代表的なテクスチャはユーフォルビアのオベサでしょうか。我が家で育てている植物たちの中から模様が気になる植物について紹介したいと思います。  ユーフォルビア ラクテアEuphorbia lacteaの一種のイエローゴースト。ラクテアは三角形の幹にトゲと小さめの葉を生じますが葉はしばらくすると脱落し柱状の主幹だけが残ります。  全体に赤くなるルブラや白化したホワイトゴ

          植物たちのテクスチャー

          凶暴?な植物

           「きれいなバラにはトゲがある」とはよく言われますが、ウチで育てている植物の多くにはトゲがあります。植物は何故トゲを持っているのでしょうか。一説によると動物による食害から身を守るためということらしいです。パキポディウム・ラメレイや大型のアロエ、アローディアなどは動物に食べられないほどの大きさになるとトゲがなくなるようなので食害防止というのは本当かもしれません。上の写真は「咲くやこの花館」のラメレイです。幹の下の方はトゲがなくなりつつあります。  我が家ではアガベなど多くの植物

          凶暴?な植物

          立春を過ぎたので本格的に春の準備

           2月3日の節分の後の2月4日は立春でした。そもそも節分は季節を分けるもので、立春からが暦の上では春ということですね。上の写真は2月4日に開花したサボテンの花です。  私の住んでいる地方では、夜間の最低気温が氷点下になることは稀ですが、それでも寒害を受ける株があります。植物の耐寒性は種としてのポテンシャルだけではなく、環境にもよるものと思いますが今冬は昨冬に比べると寒害は軽く済みました。  次の二十四節季は「雨水」ですが、九州南部はすでに雨が多い菜種梅雨に入っているようで、実

          立春を過ぎたので本格的に春の準備

          アガベ 節ごとの種のまとめ

           日本語として判りにくいタイトルでごめんなさい。 これまで、節ごとに各種の紹介をしてきましたが、記事が散らばってわかりにくいのでここでまとめておこうと思います。どちらかというと自分が育成している種の取りまとめになります。  すでにそれぞれの記事をご覧の型はご存じかと思いますが、たくさんあるアガベの種ですが、節単位でみると一つの傾向が読み取れることと思います。「選び方」でも言及していますが、ほとんど情報がない種でもそれがどの節に属しているのかを知ることで、どんな特徴があるのかを

          アガベ 節ごとの種のまとめ