地植えの効果
たくさんの植物を育てていると、中には弱ってきたり、調子の悪いものが出てくる。特に鉢植えの植物は、根域を極端に制限されているため水分や空気の状況の良し悪しが顕著に現れる。
アガベなどの頑強な植物は、気温の低下により成長が抑制されているときは、休眠状態か、それに近い状態にあるので根からの水分の供給がなくとも生命活動は維持されるので成長もしなければ衰弱することもない状態が続くのだが、春になって気温の上昇と共に活動を開始した植物は活発に根から水分を吸収し、みずみずしい色に変化していく。いわゆる「水を吸っている」という状況は見ていてとても楽しく、春の訪れのありがたみを感じるときである。
ところが、暖かくなったと思い、水やりを再開しても全然起きてこない植物も見かける。冬眠から覚めないのか、水を吸う気がないのか、はたまた水を吸いたくとも吸えないのか。その原因を考えると、水を与えるのが週一で特定の時間である場合、水はけを重視した鉢土の配合の場合、根が水に接する時間は限られるのではないだろうか。そんな植物を鉢から抜くと、カサカサに乾いた根が申し訳程度についていて少々水にぬらした程度では復活できないだろうなと思う。
そんなときの対策は「地植え」に変更するのが効果的だと実感する。
今年の春もそんな「起きてこない」植物がいくつかあり、増設した地植えゾーンに「定植」した株がいくつかある。だいたいは2週間後ぐらいには「水を吸い始め」た様子を確認でき、地植えってすごいなと改めて感じさせられるのだ。上の写真は地植え2年を経過したアガベ・ソブリアフレイレンシスで、我が家の最大アガベです。
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