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里山共生デザインのキロク〜愛媛県内子町の環境保全と里山文化

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【里山共生デザイン研究会】がお届けします。 愛媛県内子町池田地区の里山での暮らしの日々、休耕田を使った湿地ビオトープの保全管理、無農薬米作り、里山の資源を使った各種イベント、池…
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#耕作放棄地再生

ビオトープ&水田、2023年11月以降の活動まとめ

ビオトープ&水田、2023年11月以降の活動まとめ

昨年後半(11月以降)の活動について尻切れトンボだったので、まとめて書いてみます。

11月は脱穀と生物調査11月はまず稲刈りして干しておいた稲を脱穀しました。
脱穀は機械ではなく、足踏み式脱穀機を使ったのでとても貴重な体験でした。落ち穂を自分で脱穀することの苦労も身にしみて体験しました。
これほどまでに苦労して行うお米を、一粒も残さずに食べるのは当然ですね!

11月の生物調査
脱穀の2日後に、

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2023.05.10 深水エリアの整備とカエルの新顔

2023.05.10 深水エリアの整備とカエルの新顔

深いエリアを作りたい5/10に平日ですが、急遽ビオトープの整備をしました。ユンボ(重機)を使った最後の作業として水深の深い場所を作ります。

水深が深ければ、そこを好む生物が生息することになり多様性が増します。できれば50cm程度の水深を作り、深めの水深が好きな水草、生物がくることを願って作業しました。

場所を決めて、試しにユンボで深く掘ってみました。場所は夏に日陰が多くて日照時間が短かくなると

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2023.04.30 お初のカエルさんとの出会い

2023.04.30 お初のカエルさんとの出会い

新しいカエルさん登場4/30のビオトープ整備作業中に、次男が「大きなアマガエルを見つけた」と教えてくれました。

もしやと思って見てみると、どうもシュレーゲルアオガエルのようです。アガエルよりも大きく、口先が尖っています。

近くには、泡の卵塊らしきものもいくつか見つかりましたので、周辺複数個体生息しているようです。シュレーゲルアオガエルは土の中や畔などに泡に包まれた卵塊を産みます。

このビオト

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2022.11.03 ビオトープに専門家をご招待

2022.11.03 ビオトープに専門家をご招待

今日は、Twitter上で知り合った、愛媛で活動されている れおのむしのおとさんと、Gooさんに来てもらって、ビオトープを見学してもらいました。

ビオトープへご案内お二人はそれぞれ昆虫(特にトンボ)と、植物(水草)の専門家であり、愛媛県レッドデータブック改訂委員会の委員もされています。そんな専門家の観点からビオトープの様子を色々見ていただきました。

私たちは「ビオトープ」と名目上呼んでいますが

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2022.09.23 ちょこっと稲刈り&生き物調査

2022.09.23 ちょこっと稲刈り&生き物調査

9/23 の活動の一ヶ月以上遅れての投稿です。(もう11月…)

ちょこっと稲刈り9/23に田んぼの稲刈りを行いました。

といっても、イノシシにだいぶやられてちょっとしか残ってなかったのですが。。。穂がついていたものを刈って、結わえて、稲架掛けまでしました。

本当に少しですが、最初の一年はイノシシにやられて散々でした(^^;

イノシシの凄さは、↓の使っていない田んぼを見るとわかります。
まる

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2022.09.04 生き物調査

2022.09.04 生き物調査

だいぶ前になってしまいますが、ビオトープの生き物調査をしてきました。
ガムシの成虫が多く確認できました。
大型のおたまじゃくしも確認できました。ツチガエルかな?
ギンヤンマのヤゴも数多くいました。種類はクロスジギンヤンマのようです。
ヒメゲンゴロウだと思っていたゲンゴロウは今見ると模様が少し違うかもしれません。マルガタに似ているけど。。。と思って調べたらウスイロシマゲンゴロウでした。
ビオトープは

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2022.08.21 田んぼの生き物新顔発見&イノシシ被害

2022.08.21 田んぼの生き物新顔発見&イノシシ被害

最後にビオトープ&水田を訪れてから一月以上も空いてしまいました。

現地で世話をしてくれるWさんも夏は出張が多く、なかなか管理が行き届かないで時間が過ぎてしまいました。そんな中、Wさんから「田んぼがイノシシに荒らされたらしい」との連絡があったので現地をみてきました。

水田の様子水田の一部の稲が食べられていた?ように見えました。畦もイノシシが通った跡があり、ぐちゃぐちゃになっていました。(私が歩い

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2022.7.9 田んぼの水管理のレクチャーと生物確認

2022.7.9 田んぼの水管理のレクチャーと生物確認

一月以上前の記事ですが、下書きでアップし忘れていたのでアップします。

田植えが終わってあとは成長を待つ…といいたいところですが、水田は水管理が必要です。

現地で水管理をやってくれているWさんがしばらく出張で不在なので、水管理のレクチャーをしてもらいに池田に行ってきました。ちなみに田んぼはこんな感じです。

現在、ビオトープと水田には水源が2つありますが、メインの水源からパイプを引いて田んぼに水

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2022.06.19 ビオトープの生き物たち

2022.06.19 ビオトープの生き物たち

田植えの記事は別途に書きましたので、こちらでは生きものにフォーカスしてまとめておきます。

水が少ないビオトープ田んぼの上にある廃水田を使ったビオトープは、水が随分と減っていました。下の田んぼに山からの水を流しているため、水が減ってしまうようです。

耕作放棄していた間に生えていたセイタカアワダチソウを完全に除去していないため、だいぶ覆われてしまっています。水が少なく枯れる様子もありません。

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2022.06.19 なんとか田植え&山の幸

2022.06.19 なんとか田植え&山の幸

水が溜まらず苦心していた田んぼですが、取水パイプの位置を変えて、なんとか半分だけ水が溜まったのでエイヤで田植えをしてきました。

苗の準備が大変苗床に使っていた場所に行ってみると、ところどころに苗が伸びていました。しかしここから泥を取り除いて苗だけ分離しないといけません。
この作業が思ったよりも大変でした。

なんとか、苗をとりだしたのですが、思ったよりも数が少ないのに驚きました。うーむ、なかなか

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2022.05.28 田んぼの漏水防げる?

2022.05.28 田んぼの漏水防げる?

前回、田んぼに水を入れたのですが、水漏れしていて水が溜まらずに困っていました。

耕作放棄水田ではよくある現象らしいのですが、漏水箇所を探してもどうにもわかりません。

よくある漏水の原因は田んぼの畦(水田の際の土を塗り固めた部分)に穴が開いて水漏れがするようです。しかしそもそも水が畦に到達する前に漏れているのでその線は考えにくい。そして決定的だったのがこの1枚。

Wさんのコメントによると…

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2022.05.04 ビオトープの生き物調査で待望の水生昆虫〇〇を発見!

2022.05.04 ビオトープの生き物調査で待望の水生昆虫〇〇を発見!

マコモビオトープの生物調査

4/30に耕作放棄水田を使ったビオトープにマコモとクワイを植えに行きました。

今回は近くにキャンプに来たので、4/30に参加できなかった次男を連れてビオトープの生き物調査に行ってきました。

先日はタモ網がなかったので、今回はタモ網を持参して行きましたが、現地に到着してびっくり。なんと、4/30と比べて水がかなり減っていました。4/30は前日が雨だったので満水だった

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2022.04.30 タケノコとヤギ牧場〜耕作放棄水田の復活とビオトープ化〜準備編(後編)

2022.04.30 タケノコとヤギ牧場〜耕作放棄水田の復活とビオトープ化〜準備編(後編)

耕作放棄水田の活用作業の準備をした前編はこちら。本記事はその後のおまけの後編です。

長男初のタケノコ掘りビオトープの作業の後に、Wさんにタケノコ掘りに誘われたので、長男がタケノコ掘りについていきました。初めてのタケノコ掘り体験でしたが、師匠の教えのかいあって、大きなタケノコを3本とってきました。

竹林にはまだまだあるそうですが、持ち帰るのが大変なのでこのくらいにしました。この後、我が家でタケノ

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2022.04.30 耕作放棄水田の復活とビオトープ化〜準備編(前編)

2022.04.30 耕作放棄水田の復活とビオトープ化〜準備編(前編)

耕作放棄水田の利用を開始内子町池田地区の耕作放棄水田を使わせて頂き、今年から無農薬の稲作と、ビオトープでマコモ栽培を始めることにしました。と言っても経験ゼロなので今年は実験の位置づけです。

使わせてもらっている田んぼは2箇所。一箇所は前回草刈りをした広い場所で、こちらはすぐ裏が山でイノシシのヌタ場になっているとのことで、稲作はやめてビオトープ化してマコモやクワイを植えてみます。(A水田)

もう

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