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中年クライシス

20代後半ごろから、仕事が全く楽しくなくなった。


これには色々な原因があるが、僕の "全力病" が大きな原因の1つと言える。

この全力病は、高校ぐらいから僕の人生が好転し始めたキッカケにもなっていることだ。


僕は高校のころの陸上部では、毎日の練習で自分の限界まで体力を使い切ることを目標にしていた。

練習で力を使い切ることで、その苦しみや痛みに少しずつ身体が慣れていき、限界が底上げされてより速く走ることが出来るようになるのだ。

「今日は出し切れたな」と感じられた日は本当に清々しい気持ちで1日を過ごすことが出来るし、その積み重ねは大会のときに自分のベストタイムを更新するための土台になっていくのだ。

自分にとって、身体の痛みは全力を出し切れた証であり、痛みがなければ「手を抜いてしまった」と恥じることなのだ。


この感覚は、陸上部を引退してからも僕の中に残り続けている。

社会人になってからも、しばしば顔を見せていた。

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