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〜シリコンバレーでの2年間の留学を経て〜
2021年6月、米国カリフォルニア州(以下、加州)サンタクララ大学再生可能エネルギー学科での二年間の修士課程が終了致しました。大学での学びは勿論の事、新型コロナ禍におけるシリコンバレーでの体験は、人生で初の事だらけで、私の小さな人生観を大きく変えてくれました。
<留学の経緯>
2010年入社から電力の系統運用を携わり、電力の需給バランスをコントロールしながら安定供給に努める傍ら、太陽光発電を始
外の世界を感じる意義
先日、某エネルギー業界の方からお話を伺う機会を得た。
その方はシリコンバレーに一人で駐在し、海外の最新情報や技術動向を調査し、ビジネスチャンスを本社へフィードバックしている。
一人で幅広い業務をしかも海外で行っていることに、非常に敬意を感じる。
私も将来的に会社を海外進出できるよう、知見や駐在の雰囲気などを伺いたく面会をお願いしたところ、ありがたいことにご快諾いただき感謝の気持ちでいっぱいである。
Bridge to the World
私の会社は留学制度があり私のようにそれを活用して大学院課程を得ることができるものの、二年間という長期での滞在であることや、入学までの試験、手続きなどにかかる労力など、さまざまなしがらみが、多くの若いチャレンジ精神をもった優秀な社員たちの障壁となっていることが事実である。
私の近くにも、非常に優秀で留学を一度志していたものの、年齢や家族のことを考えると、2年も行くのはかなりハードルが高いという理由
世界を見て地元を知る
視野を広く持つことで、今まで興味を抱いていなかった意外なことに対して敬意の念が芽生えた経験はあるだろうか。
先日会った友人が所属する研究所はVisiting Scholarで日本人の受け入れを行ない、優秀な教授の下、研究生の国際交流の醸成を行っている。
私の会社もぜひその研修を活用する機会を得たと思い、その友人から教授を紹介していただけた。
早速その教授へメールを送ったところ、以下の通り驚く
ブロックチェーン調査(その3)
前回までは、技術やプロダクトを提供する側から話を伺う事ができたので、今回は利用者としての声を聞きたいと思い、某電力会社のI氏から大変ありがたいことにお話しを伺える機会を頂けた。
「利用者の声」というイメージで伺ったつもりではあったが、自社でプロダクトを作成して研究及び実験を繰り返していることに、とても感銘を受けた。
ブロックチェーンを利用して社員が独自でシステムを作成することで、社員食堂の購買
ブロックチェーン関連調査(その2)
前回は米国の企業と意見交換を行なったので、今回は日本の企業と行なった。
あたかも計画してたかのような言い振りであるが、btokyoイベントに参加したところ、ありがたいことに先方からお声かけをいただいたという巡り合わせである。
当該企業は日本の企業であるが、米国の会社と提携してブロックチェーン技術を商用レベルまで導くサービスを提供する最先端の企業である。
今回は実際に当企業が手がけるサービスの
ブロックチェーン関連調査(その1)
本日、米国にある某電力スタートアップに勤める日本人の方のご厚意で、ミーティングをする機会を得ることができた。
書き留めたい内容としては、先方が取り組んでいる、ブロックチェーンを活用したP2P電力取引の現状や今後についてである。
当企業は、電力取引を行うためのアプリケーションを構築し、それを利用することで顧客と電力会社双方での売買を実現している。
少し詳細にいうと、現行の規則では小売事業者のみ
Open Innovation in Silicon Valley
「The SV Start Up 100」が発行している、標題の冊子を読んだので概要を記す。
本紙には、スタートアップと協業する心得や投資家たちからのアドバイス、日本の企業がシリコンバレーのエコシステムに入り込むための心得などが、インタビューなどを通して紹介されていた。
紹介されていた内容で重要度が高いと感じたのは以下の通り。
⑴目的を明確にする
⑵テイクだけでなくギブを
⑶駐在の3年で
Pain Point ~Tesla's Innovation~
先日、スタンフォード大学アジア太平洋研究所のresearch scholar の櫛田健児氏による講演会に参加した。
内容は、破竹の勢いで成長するテスラにおけるイノベーション創出の事例紹介だった。
今回のWebinarで学んだことは以下の三つである。
1. ペインポイントを攻略する
2.顧客第一
3.必要なデータを得るための戦略
まず、「ペインポイントを攻略する」についてだが、ペインポイ