ワークライフ

今日、Mountain ViewのGoogle本社で働く日本人の方と食事の機会を頂けた。

この機会を設けた理由としては、残り少ない留学生活をどのように過ごすのが一番自分にとって有意義かと考えた時に、ここSilicon Valleyで働く熱量の高い方と少しでも時間を共有し、思想やマインドを学ばせていただきたいという思いに至ったところ、一番最初に頭に浮かんだのが彼であった。

彼は、Google Japanへの入社当初からGoogle本社への進路を見据え、Google Japanでの業務を200%のエネルギーと成果を出すことに注力し、APMM(Associate Product Marketing Manager)という若手マーケター向けの育成プログラムに採用される程の努力家で、そのチャンスを活かし本社へと進んだ。

本社へ進んでからの彼の努力もさることながら、世界の第一線で活躍する彼でも夢はさらにその先にあり、今よりも更に自分がやりたいことに全力を注げる領域へ突き進んでいる真っ最中でいることに、改めてその熱量と向上心に感銘を受けた。

ちなみに彼がGoogle本社へ転職した時の英語レベルは、学生時代に10ヶ月留学に行っただけなので、ほとんど業務中の話は理解できず、非常に苦しい思いをしたとのこと。

いかに効率良くリソースを最小化し仕事を進めていくのが当たり前の場所なので、悪気は無く純粋に、会話がスムーズに行かない人は置いていかれる。

非常にショックを受けた彼は、日々の業務での英語のシャワーに加え、プライベートの時間も発音矯正やプレゼンの授業を受けるなどして、現在は本社勤務7年目にして、日本語よりも英語のプレゼンの方がやりやすい程までに語学力を向上させたとのこと。

また、英語でスムーズに意思疎通ができない時期は、日本人の得意とするAttention to Detailの精神で、時間かかってもいいから細部にこだわり、絶対にミスがなく詳細な成果物を作ろうと心掛けていたとのこと。

そんな彼からいくつか質問をいただき、答える中で漠然としながらも、私のやりたい事や進みたい方向性、大切にしたい核となるものを、少しづつ明確にできたことや改めて確認できたことがあったので以下に記す。

1. 会社に戻ったら、社長になったつもりで主体的に会社の盛り上げること     に尽力する。

2.もらったチャンスを120%で取り組む。

3.まずは地元のビジネスを盛り上げ、徐々に日本、世界へ広げていく。

4.英語は自己実現には必須なので、英語を使う環境へ身を投じる。

5.資産形成も考えなきゃ。。。

6.何事にも家族第一

7.自分が死ぬまでに、次世代にどれだけ質の高い教育やチャンスを与えられるかは、いかに自分自身が難しいと思うことにや本当にやりたい事にチャレンジしたかに比例する。

Silicon Valleyは私が想像できないくらいハイパーレッドオーシャンに違いないと思う一方で、その恐ろしく競合社会であることを知らないからかもしれないが、それでもより高いレベルでキャリアを積んでみたいと思わせてくれる場所である。

振り返ってみると、この留学に漕ぎ着けるまで、会社に断られながらも7年かけてようやくチャンスを掴んだ。その間、本当に行けるのか意志がフラフラして日々の取り組みの質が落ちていた時期が正直あった。

しかし、実際に留学のチャンスを掴めたことで、諦めなければ目標へ辿り着けるという、私の人生の中ではもっとも大きな成功体験の一つになったし、また、振り返って今思うのは、成功を信じて毎日過ごせば、成長速度もより大きくなっていただろうなとも思うので、自分の将来の成功を信じることの大切さを実感した。

一方で、留学にいくことがゴールではなくそこからがスタートだと自分を律していたつもりでも、それはあくまでも経験の少ない小さな自分から見える範囲での目標設定であり、もっともっと有意義な目標設定の仕方があったと反省する部分もある。

色んな人の話を聞いて、世界のトップレベルの知見をいただいて、そこから自分の目標設定をすることが、自分の見えている以上のレベルを追いかける上で非常に重要だと感じた。

その反省を活かすためにも、今回、若くして世界のトップで活躍する方とこのような機会を得られて、本当に人生の貴重な財産になった。

この貴重な機会を明日につなげ、自分が将来死ぬ時に次の世代の若者に良い教育やチャンスを与えられるよう、自分自身が一番難しいと思えることにチャレンジし、ワークライフを充実させて生きたい。

人生に答えはなく、自分が進みたいところへ進み、自分がなりたいものになって幸せに過ごせればそれがその人の正解だと思う。

今の私は、自分がやりたい事が100%明確に決まっているわけでないので、将来やりたい事が決まった時により幅広く活動できるよう、今現在としてはより高みを目指して進んでいくことにする。

今回のこのような貴重な時間を快諾いただいた彼には非常に感謝の気持ちでいっぱいです。

いつか彼と一緒に仕事ができるよう、情熱を持って人生を楽しんで生きたい。


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