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ハックとジム【障害者の、きみが好きだ.2021.4.21】



男子と女子や夫婦の夜の営みの際に(夜とは限らないけど)BGMに運動会で流れるBGMを流してたらめちゃくちゃことが早く終わるんじゃないかと思ってます人、どーもきよです。
 
今度ぜひパートナーと試してみてください!
結果報告お待ちしております!
 
こんな冒頭から始まったものの、今日はぜひ読んでほしいやつなのだ!
真面目に書いたぞ!こんなテンションの内容のものではないけど…
 
 
▼ハックとジム
 
ぼくらの子供、イサネさんは障害者。
重度の知的障害と自閉症を伴う子。
 
ひょんな事件に巻き込まれ今まで通っていた児童発達支援を契約更新不可とされ、年長である最後の一年を別の場所で過ごすことになりました。
 
 
先日、入園させてもらった場所『くすのみ園』がその場所です。
ここはぼくの実家のすぐ近く。
ぼくが小さなころに差別や偏見をはじめて抱いた場所です。
 
夢や希望とは全く違う、とても暗い暗い夜のもの。
 
小さなぼくは、その金網の向こうをまるで地獄であるかのように、残酷にも素直にそんな目で見てました。
 
こんな境遇になったからこそはっきりと思い出せる過去です。
 
 
はじめて家族でこの場所に訪れたときは複雑な心境でした。
小さなころの自分の心模様が感情へと浮かび上がります。
 
障害を持った我が子を受け入れている自分に、”地獄へ向かう”そんな感覚はないと思いつつも、間違いなく地獄を見ていた自分がそこにいる。
 
小さな自分がそこにいる。
 
”受け入れてる”なんて強引に作った感情で、ぼくはまだそこに地獄を見て怯えているのかな?夜明けはまだきてないのかな?
もやもやとした葛藤も一緒に、それでもこの夜の金網を潜り抜けなきゃいけません。
 
帰りには一人、園の周りをグルグルと歩き小さなあのころの自分と会ってきました。
 
 
先日の入園式、もちろんそこには沢山の子達がいます。
同じく入園する子や進級をした子、沢山います。
 
みんなが集まるまでの待ち時間。
一人また一人と走り出しグルグルぐるぐる、ドタバタどたばた。
一人の子を真似するように後を追い、また一人と加わっていく。
 
大人達に物怖じせずに走り回る子たち、緊張気味の子たちはパパやママのそばでそんな子たちを見てたり、すごく感慨深い気持ちです。
 
 
目の前で走り回る子たちがぼくの気持ちをも巡らせてくれます。
 
この子たちもみんな見えない障害を持ってるんだ
大小なのか、重いのか軽いのか、濃いのか薄いのか
でも、少なからず何か障害と言われるものを持ってるんだ…
 
不思議な気持ちです。
地獄を覗いていたあの頃の気持ちは全くありません。
地獄に足を踏み入れた感覚もこれっぽっちもありません。
 
むしろ、こっちの方がと心地良さすら覚えます。
夜の金網の向こうは確かに夜明けだったんです。
 
大きくても小さくても
重くても軽くても
濃くても薄くても
 
入り混じる沢山の色…
何色であってもいいこの場所は、ぼくが好きな世界でした。
 
 
白も地獄か黒も地獄か
夜の金網を潜り抜け、足を踏み入れた夜明けの世界
そんな世界から見た向こう側は、また少し地獄に感じました。
 
あなたの周りに障害者はいますか?
あなたの周りに障害児はいますか?
 
子供のころ出会ってますか?
一緒に暮らし学びましたか?
 
 
綺麗だね。
『障害を持ってたらコッチ!』って…
分けられたこの世界は。
 
本当の地獄はどこか?
本当の地獄は何か?
 
本当の夜明けはまだまだこれからかな。
 
 
知ってほしい。
感じてほしい。
触れてほしいな。
 
一見、混沌としてるようで、でも多様で色付いている。
気付かなかった。
日陰で根を張り芽を出していた雑草に花が咲いている。


 
今、胸を張って言えること、それはこの花が好きだってこと
 
『うん!!!』
 
 
「障害者の、きみが好きだ」
 
2021.4.21

 
 
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