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躁鬱(双極性障害)を経験しながら、考えたことを具体的に書くことを心がけています。読むの…

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躁鬱(双極性障害)を経験しながら、考えたことを具体的に書くことを心がけています。読むのにおすすめのタイミングごとにマガジンにまとめました。二児の母。心理カウンセラー資格取得(2016年)更新は週一です。

マガジン

  • これからの人生を充実させていきたい時に読む記事

    自分の生活が整い、体調が安定しているとき、周りの人との関係を良くしたり、自分自身に対する見方が変わるような考え方を中心に書いています。

  • 気分が安定している時、再発への備えのために読む記事

    気分の安定した状態をキープし、生活の質を上げ、満足感を得られるために書いています。

  • 生活は出来ているが、うつっぽく、楽しみを感じない時に読む記事

    もう少し気分を安定させたり、元気になるために書いています

  • 気分の波が大きくて、日常生活がままならない時に読む記事

    出来るだけ冷静に対応し、回復を目指すために書いています。

最近の記事

  • 固定された記事

躁鬱(双極性障害)の人向け 病気に由来する悩みや葛藤をどう乗り越えるのか

もうすぐ100記事になるのを前に、いま一度、私について書きたいと思います。 私は、双極性障害のI型を持っていて、直近では2020年の夏に、2週間ほど入院をしました。I型は、「躁か寛解か」のような迷いはなく、躁は躁、とはっきりわかります。 その前年、2019年の夏にも入院し、その時は3ヶ月病院にいました。典型的な症状がありながら、診断されず、自覚のないままで、対策もせず、翌年再発した形です。 2度目の入院では、「これは前回と同じやつだ」と気づいたので、病院側からの指示をし

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    • 躁鬱(双極性障害)の人向け 病識・予防・対処法の予防の話

      病識と予防と対処法はセットで大事だと思うのですが、今日は予防についての話を書きます。 良い状態をキープする上で、一番大事なのは予防だと考えています。予防って地味なので、「このおかげで発症せずにいられる」と実感できないと、なかなか継続するのが難しい部分だと思います。 私の場合は、予防を生活の中にとり入れていて、ラジオ体操、掃除、園芸、その他を毎日だいたい同じ手順で繰り返しています。 過去、発症した時がいずれも夏の時期だったので、今の時期、特に予防として意識しているのが、「

      • 躁鬱(双極性障害)の人向け 自分が何をしたいのかわからない時に確認したいこと

        確認したいことは、価値観とか世界観です。 私の場合は、家族が笑っている、元気がある、喜んでいる、驚くとか、そういう時間が好きなので、それを実現させるために、自分が持っているものを使うようにしています。 調べ物が苦ではない くだらないことをいつも考えている 植物を育てている 運転は苦ではない 本を読むこと モノを少なくキープすること 習慣を作ること のような、自分の中で簡単にできることを総動員して家族を笑わせるのですが、自分が持っていないものでやろうとすると、

        • 躁鬱(双極性障害)の人向け 焦りや苛立ちから解放されるには?

          これは、私が最初に書いた記事です。久しぶりに読んでみて、言い回しは今と違うのですが、考え方については変わっていないと思います。 今日は、この一部を掘り下げて書いていきます。 双極性障害を発症し、鬱の底だと思っていた地点があるのですが、実は私にとって、もっと下の底がありました。それを仮に“本当の底”とします。 鬱の症状があると、以前できていたことが出来ない、生活がままならない、未来に希望がない、何も感じない、など状況や感情はグチャグチャです。 症状が落ち着いてくると、焦

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        躁鬱(双極性障害)の人向け 病気に由来する悩みや葛藤をどう乗り越えるのか

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        • 躁鬱(双極性障害)の人向け 病識・予防・対処法の予防の話

        • 躁鬱(双極性障害)の人向け 自分が何をしたいのかわからない時に確認したいこと

        • 躁鬱(双極性障害)の人向け 焦りや苛立ちから解放されるには?

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        • これからの人生を充実させていきたい時に読む記事
          48本
        • 気分が安定している時、再発への備えのために読む記事
          16本
        • 生活は出来ているが、うつっぽく、楽しみを感じない時に読む記事
          28本
        • 気分の波が大きくて、日常生活がままならない時に読む記事
          6本

        記事

          躁鬱(双極性障害)の人向け “自分を大切にする”とは何なのかわからない時

          “自分を大切にする”のが大事とはわかっていても、抽象的で一体何のことを言っているのか分からない、っていうことがあると思います。 まず、自分を大切にできていない場合、イライラする、笑っていない、人間関係がうまくいかない、散らかっている、モノを大事に扱えない、など様々な現実がありますが。 個人的には、目の前のモノを大切に扱ってみるのが、“自分を大切にする”に後々繋がるような感じがします。 なぜ、目の前のモノか?ですが、物質を小さくしていくと、人間もモノも同じもので構成されて

          躁鬱(双極性障害)の人向け “自分を大切にする”とは何なのかわからない時

          躁鬱(双極性障害)の人向け 楽な方を選ぶのは悪いことではない理由

          私はよく人生という言葉を使いますが、それは長いスパンではなく、今日1日という単位で眺めています。 誰もが良い人生を送りたいと考えていると思います。私もそうです。 双極性障害を発症した後、すごく自信喪失しました。良い人生とは無縁の日々を送る、そう思っていました。 病気だから何もかも上手くいかないと思っていたので、そのままの現実を目の前に感じていました。 いま振り返ると、頭で考えたことを実行し、体が「無理だ」と言っているのに無理に引っ張ろうとしていたから上手くいかなかった

          躁鬱(双極性障害)の人向け 楽な方を選ぶのは悪いことではない理由

          躁鬱(双極性障害)の人向け つまらない日々を変える方法

          あくまで私の体感ですが、つまらない時って病気の世界にどっぷり浸かっている感じなのです。 この困った症状が治まって、何かが出来れば人生が良くなる、と思ってあれこれ調べる。するとどういう事が起こるか?病気の情報が集まってきます。 病識がない状況で、学ぶのは必要ですが、ずっと調べても頭の中の病気の占める割合が高まるだけなんです。 病気の世界から外に出るには、今やっていないことを始め、そこにエネルギーを使うと、新しい世界ができます。 今やっていないことで、やりたいことが分から

          躁鬱(双極性障害)の人向け つまらない日々を変える方法

          躁鬱(双極性障害)の人向け みんなと違う自分に落ち着かない時

          回復してくると、今まで羨ましいとも感じていなかった、周りの人の普通の営みが眩しく感じられたり、自分も何か身分を手に入れたいと焦りが出てきます。 私は、焦ると今すぐに出来る仕事がないか探したりしていました。それ自体は別に悪いことではないですが、なぜ、そうするのか?考えてみると、私の答えは、こうでした。「社会からはみ出しているというストレスに耐えられないから」 ある時、落ち着いて考えてみました。みんなと一緒でない、って落ちつかないんです。でも、はみ出しているのが悪か?と言った

          躁鬱(双極性障害)の人向け みんなと違う自分に落ち着かない時

          躁鬱(双極性障害)の人向け 「私はずっとこのままなんじゃないか」という焦りの静め方

          発症してから回復する過程で、家にこもっている時、「私はずっとこのままなんじゃないか」という焦りがありました。 焦っていると、何をするかというと、調べます。ジャンルもあちこち飛びながら、心理学だったり、仕事だったり、良い方法はないかな?と探し、実際に良さそうなものを見つけたりもしますが、現実は“家にこもっている自分”がいるだけ。 “どこか”へ向かわなければならない気持ちと、一歩も踏み出していない現実、それで一層焦りが増してしまいます。 イメージで言うと、徒競走のスタートラ

          躁鬱(双極性障害)の人向け 「私はずっとこのままなんじゃないか」という焦りの静め方

          躁鬱(双極性障害)の人向け 喜びを感じて生活するまでに何があったか

          先日、ましゃこさんが記事を紹介してくださいました。ありがとうございます! ましゃこさんの記事を読んでいて、「変えられるものと変えられないものを見分ける」みたいな事が頭に浮かびました。機会があったら書いてみたいと思います。 ”道端の花を眺める”、喜びにとても共感します。今季節的にとてもたくさんの花が咲いていて、本当に美しいですね。 アヤメやハナショウブを見ては、「江戸時代の人もこれを眺めていたのかも?」と思いを馳せて楽しんでます。 今日は、喜びを感じて生活するようになる、

          躁鬱(双極性障害)の人向け 喜びを感じて生活するまでに何があったか

          躁鬱(双極性障害)の人向け 気分の安定を継続するのに最も重要なこと

          寛解までとその状態を維持するにあたって、最も重要なのは、”独自の生活習慣を整え、継続すること”だと思います。 もちろん、病識を持つ、受診する、服薬する、など必要なことは他にもありますが、最も重要なのは、「今日、なぜそれをするのか?」に自分自身が納得し、自らの意思で継続できていることだと考えています。 何してもいい真っさらな24時間を毎日差し出されると不安になります。仕事をしなくては、と焦ってしまいます。結果、体調がなかなか安定しない状況を生みます。 そういう状況を経験し

          躁鬱(双極性障害)の人向け 気分の安定を継続するのに最も重要なこと

          躁鬱(双極性障害)の人向け 双極性障害であることを言うべきか?という悩みを考える

          私が書いていることは個人的な意見で、正解ではないことを先にお伝えした上で進みたいと思います。 言うか言わないか?は、必要なら言う、基本的には言わないとしています。相手に双極性障害の知識がないのに言っても何も伝わらない、というのが私の考えです。 そもそも“双極性障害であること”自体が問題なの? という部分ですが、極端な例をあえて出しますが、無人島に自分だけいたら、言うか言わないか?という悩みはないはずです。 であれば、この悩みは病気そのものではなく、人間関係の悩みなんだ

          躁鬱(双極性障害)の人向け 双極性障害であることを言うべきか?という悩みを考える

          躁鬱(双極性障害)の人向け 引け目を感じる状態から抜け出す方法

          私自身は常にそう感じていた時期がありました。引け目を感じていると下を向いたり、目を合わせられなかったり、やりたい事があっても言えなかったりします。 先に私の解決法を言ってしまうと、“堂々とする”です。 いや、堂々と出来たら困ってないよ!と過去の自分に言われると思うのですが、一度丁寧に状況を捉え直します。 病気である事と人間的に劣っていることは別 引け目を感じ言いたいこと、やりたいことを遠慮して我慢するのは誰にとって良いの? 家族に負担をかけているから、自分がゲラゲラ

          躁鬱(双極性障害)の人向け 引け目を感じる状態から抜け出す方法

          躁鬱(双極性障害)の人向け 病気に人生を支配されたくないなら何をするべき?

          私自身、「この先どうなっていくんだろう?」と漠然と悩んで、答えの出ない日を長く過ごしました。 結局、考えても考えても結論は出ず、体調が良くなってきてから、考えが変わっていきました。 「病気が治ったら人生が良くなる」という考えから「良い人生を送ることと病気があることは別」という考えになりました。 人生は時間とイコールなので、これからの人生を病気と戦うことだけに専念しても私の心は豊かにならないだろうと思いました。 心の奥底で自分はどんな時間を過ごしたいと思っているのか?

          躁鬱(双極性障害)の人向け 病気に人生を支配されたくないなら何をするべき?

          躁鬱(双極性障害)の人向け 「これからの人生が良くなると思えない」から抜け出す方法

          今日は春のおすそ分けから。 昨年11/25に植えたチューリップの花が咲きました。ぽってりと丸い花型、ギザギザの飾りがついた花びら、淡い色味、本当に可愛いです。 タイトルの「これからの人生が良くなると思えない」と感じている時ですが、体調が良くない時は、そう感じるのは仕方ないと思います。 今日書いていきたいのは、体調はそこそこ良い自覚もあるのにそう感じている時についてです。 1年半くらい前にこんな記事を書きました↓ ずっと変わらずこのように思っています。1年半経って結果ど

          躁鬱(双極性障害)の人向け 「これからの人生が良くなると思えない」から抜け出す方法

          躁鬱(双極性障害)の人向け 楽しみを見つけ、味わうために大切な考え方

          今日は、何をやっても楽しく感じないような体調の悪い時期ではなく、調子は悪くないけれど、イマイチ楽しみを見つけられていない、といった時期のお話です。 タイトルに、“大切な考え方”と入れたのですが、考え方には大きく2つあり、 頭を使って考える 体を使って考える もちろん両方大事ですが、楽しみを見つける時には、“体を使って考える”、こちらを上手くやる必要があると思います。 イメージしてほしいのが、首から上(頭)と首から下(体)という分かれ目。 “頭を使って考える”は、頭

          躁鬱(双極性障害)の人向け 楽しみを見つけ、味わうために大切な考え方