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16. 音楽禅問答~有機的練習

Hi! I'm miica, la cantante de Kitchen Mood!

先週のライブ@デナリコーヒー、
大いに盛り上がりました(^^♪

お客さんの皆さま、共演のアンドレスさん、
お店の方々、どうも有難うございました(^^♪
 
相方のエイジと私は、
いつも禅問答のような会話をしています。

というか、そういう風になってしまう。
 
で、最後には
「分かってくれる人が少ない」ってね(笑)



今回、あるお客様から

「貴方たちの音楽は現代の音響技術を
 利用して、レトロなリズムを小さな
 空間で現代風に活かすミュージック
で、
 演奏も歌も最高でした!」

と、すご~く嬉しい
ご感想をいただきました🎵

一方、お店のマスターからは

「Kitchen Moodはもっと100人とか、
 200人とか広いところでイケる!」

と、こちらも嬉しいご感想🎵
 
分かってくださる方は、確実にいる・・・
有難いですね♪

リズムに興味を示した19歳男子くんも
いて、ライブ後、リズム講座やったら
凄い食らいつき!
  
うん、いるところには、いるのです。
でも、絶対数が少ない(笑)
 



全体のリズムは、龍のよう


私達がふだん考えていることは、
実はとても大事なことだと思います。

具体的に言えば、リズムの話。

音楽の聞き方から変えていく必要がある。

みんな同じように聞こえていて、
実は聞こえ方は人それぞれ違っていて。

ん? 人によってこの音楽の聞こえ方が違うの?!


訓練すると、
聞こえ方というのは無限に広がる

そして、
「聞こえるもの」
=「自分で演奏できるもの」。

聞こえる範囲のものしか、
自分では演奏できない。

イメージできるものしか、
アウトプットできない
んです。

あぁ、よく「イメージを具体的に!」とかいう話と通じる?!


これまで聞こえなかったものが聞こえ
始めると、そりゃー興奮します!

素晴らしい演奏を聴くと、
一つ一つの音(出ている音だけじゃなくて)
が生物のように「見」えてきて、
それらを覆う全体のリズムが大きくうねる
龍のよう
に感じられてきますから。

私には、気持ちいいグルーヴは「身体をくねらせ前進していく龍」に見えまーす♪


こうなってくると、
アウトプットの幅も広がります
  


日本のミュージシャンが大事にしてるもの


こんな話ばかりしてると、
ミュージシャンの友だちは出来ません(笑)

多くの人たちが
「楽器の頭数がそろっていればいい」
という感じだし、
「譜面通り、音符が示す音の長さ通り、
 演奏できればいい」
って思っていますから。
 
そして、日本のミュージシャンが
最も気にするのが「音程」

人と練習していると、
「そこの音程が微妙~」とか、
そういう会話は沢山聞かれるけれど、

「どうやったらリズムが生き生き
 してくるか?」
っていう話題は出てこない。
 
もしくは、自分たちのリズムが
生き生きしている、と思っている・・・?

発展途上の私が言うのもですが、
気持ちいいリズムを聞かせてくれる
ミュージシャンは、残念ながら、
ここ日本には非常に少ないです。
 
プロだからと言って、リズムがいいか?
と言ったら、う~ん・・・

「有名なパーカッショニスト」と、
「グルーヴが心地よいパーカッショニスト」、
というのは、イコールではないです。
 
ほとんどの人たちが、
上から下へ音をバンバン押し付けてる。

 
それを楽しんでいる人たちに
「音は上に🎵」なんて話したところでね・・・

必然的にKitchen MoodはDUOになってます(笑)


有機栽培的練習


偉そうなことを言ってるわけじゃなくて、
大事にしているポイントを
 共有できるかどうか」

って、そこだけです。
 
すごく難しいフレーズを弾けるとか、
そういうのはどうでも良くって。
 
難しいこと出来るのも立派ですけど、
人と息の合った演奏をする」
っていうのは、色々な気付きを得ては
試行錯誤しての繰り返しの末に、
やっとほんの少しだけ尾っぽが
見えてくる
ような、
結構気の遠くなる作業です。

作業、という言葉は良くないかな(笑)

こんな「作業」、みんな嫌がりますよね。
そんなことしてないで、みんなで集まって「イェ~イ!」って
音出した方が楽しいものね・・・

んで、今日、思ったのですが、
「私達のやり方って、有機栽培みたい?」って。

有機栽培は、手間ひまかかるから、大量生産できない。

=そんなに沢山ライブはできない。
=そんなに掛け持ちできない。
=誰でもいい、ってわけじゃない。

 
有機野菜は昔よりも買う人が増えましたが、
まだまだ、マイナーですよね。

有機野菜が何なのか、
分かっていない人もいるだろうし、
ちょっと高いお金出すまでもない、
と思っている人もいると思います。

ちなみに私は、ほとんど外食しない分、
素材にお金をかけています。


まぁ、有機栽培だろうが、なんだろうが、
野菜は美味しければいいわけなんですが、
目隠しして野菜のテイスティングしたら、
・大事に育てられた野菜
・大量生産の野菜
の区別
は、私は出来る自信アリます。

音楽もそういうこと、だと思います。

有機栽培のような取組をしていることを
人に知ってもらわなくとも、
その味わいを感じてもらえれば良いのだ、と。

普段の取り組みは、必ず演奏に現れるし、
好奇心の旺盛なお客さんには、肌感覚で伝わるだろうから。

化学肥料バリバリの野菜は、
素材の味を楽しめないから、
色々味付けをしないと美味しくならない。

その味付けも化学調味料だったら・・・ヤバい


音楽でそれをやっちゃったら、まずいよね・・・
 
そんなわけで、素材で勝負?
しようとしている私達の音楽を
理解してくださる人は
今まで少なかったのですが(笑)

私達も多少成長してきたようで、
先日のライブではお客様に
伝わるものがあったみたいで♪


ネイティブの人との演奏

そして、今回、アンドレスさんと
共演したのは、Kitchen Moodにとって、
とても大きな出来事でした。

当たり前ですが、アンドレスさんとの
演奏には、全く違和感がありませんでした。
違和感どころか、すごい気持ちよかった!

日本人の人と演奏すると、世間的にその人がどんなにスゴイと言われる人であっても、ほとんどの場合、違和感を感じてしまいます。
音の方向が違うから、お互い演奏が噛み合わない。

あぁ、やっぱりこの人たちは、
音楽をこう捉えて演奏してるんだな、って
ある意味、答え合わせのようにもなったし。

コロンビア出身のアンドレスさんは、
話すスペイン語が、キューバの人たちのとは
また違っていて、もうちょい柔らかい感じ。

で、音の出し方も、まさに
彼の話すスペイン語の感じそのもの。

でも、キューバであろうと、
コロンビアであろうと、
スペインであろうと、
彼らに共通しているのは、
前からスタート ⇒ ジャンプ ⇒ 着地」
という感覚。

要するに、円を描いている

日本人は、こういうのを
「抑揚」とか「強弱」と言って片付けてしまう。

(この辺は、またそのうち解説します~)

アンドレスさんも私達との演奏を
ものすごく楽しんでくれて、
これからも時々一緒にやることが決定!

長年、真の意味での「音の会話」を楽しめる
仲間を求めていた私達にとっては、超ラッキーです♪

今後のライブ🎵

制作活動にも本腰を入れたいので、ライブはちょっと控えめにしまーす。

5/26(金)cafe&bar ipanema(四ツ谷・荒木町)7pm過ぎ~ チップ制
6/2(金)cafe&bar ipanema
7/12(水)cafe&bar ipanema
 

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