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新卒入社2年半後に転職した理由

はじめに

 新卒でとある製造業に入社し,2年半ほど勤めました.
機械エンジニアとして事務所内で設計業務をしていました.

転職するにあたって
「この環境から抜け出したい」という消極的な理由が2つ,
「もっと成長したい」という積極的な理由が2つ,
の合計4つの本音をまとめました.

本音の動機を持つことで転職活動の迷いを減らし,求める条件の優先順位が見えてくるため,自分のバランスホイール(例:家族,健康,人間関係,仕事,お金,環境,時間,精神)が作りやすくなります.
転職を考えている人は本音の部分を引き出して,整理することをオススメします.



1.業務量が多すぎる

 新卒で入社後,1年間の研修を経て,希望していない残業時間が多いことで有名な部署に配属となりました.
この部署では複数のプロジェクトのスケジュール管理に無理があり,休日出勤が状態化していました.
ときには課員の半数以上が休日出勤することもありました.
そのため,業務が遅れている,残業40~50時間/月などが当たり前,残業30時間/月はサボっているとみなされ,負荷の平準化と称して業務を増やされるという環境でした.

上記の環境に管理職が改善する姿勢を見せなかったため,管理職に対する印象は
「プレイヤーとしては優秀だが,マネージャーとしては不十分.」
「なぜ管理職がマネージャーとしての仕事をしていないの?」
「難しい設計や開発業務は出来ても,業務量の足し算・引き算の計算ができない人.」
「残業100時間/月を平気でこなす管理職とは価値観が合わない.」
「俺ができるんだから,お前もやれという根性論では人はついてこない.」

であり,次第に距離を取りたいと思うようになりました.
業務量を減らすどころか,逆に増やしてしまう管理職に不信感が拭えませんでした.

加えて,人手不足の中で退職者や育休者が立て続けに出てしまい,業務の引き継ぎは私が担当となりました.
業務量が急激に増えたことによるストレスで体調を崩すことがありました.
流行性結膜炎,目の痙攣,血便などに悩まされ,心身ともに限界を感じていました.
体調不良は私だけでなく,他にも何人もいており,自身の健康を犠牲にして働く人ばかりでした.

「このままここにいたら疲弊して,しょぼくれたおっさんになる.」
「早くこの環境から抜け出さないと明るい未来を描けない.」

ワークライフバランスを重視する私にとってミスマッチでした.


2.コミュニケーションが取りづらい

 業務量の多すぎることによって余裕がなく,業務のことで質問をしても煙たがられる,仕事が増えると思われることから,コミュニケーションの取りづらさを感じていました.
中には8~10時,13~15時の間は話しかけるなというマイルールを押し付ける上司もいました.

目の前の業務に忙殺されているため,人材育成や業務の引き継ぎがおろそかになっていました.
人材育成や業務の引き継ぎについて上司に相談しても解決されることはなく,自分一人で問題を抱えることになってしまいました.

加えて,フロアに響き渡る声で叱責や期限内に終わるはずのない過大な要求が当たり前というパワハラ体質にも問題がありました.

これらから職場の雰囲気は葬式のような重い雰囲気でした.
コミュニケーションが取りづらいことから業務を円滑にこなすことができず,さらに業務量が増え続けるという負のスパイラルに陥ってしまいました.
勤務時間中はイライラすることが多く,少しのことで不機嫌になっていたため,自己嫌悪にさいなまれていました.

「このままでは嫌いな自分になっていく.」
「若者が働きやすい環境ではなく,おじさんたちが気持ちよく働ける環境.」
「いつか,大きな不適合が起こる.」

仕事内容に不満はなかっただけに残念でした.


3.自己研鑽に力を入れたい

 入社してから2年間で18個の資格を取得しました.
以下の記事に取得した資格をまとめています.

これは30歳になるまでに転職しようと考えていたからです.
今後は高度な資格に挑戦してスキルアップに励み,市場価値を高めたいと考えていました.


 また,入社してからジムに通っていますが,社員寮からジムまでの往復時間に1時間かかっていました.
通っていたジムは,平日の朝は通勤ラッシュ・夜は帰宅ラッシュ,休日はショッピングモールの渋滞に巻き込まれる立地にありました.
ジムを優先して社員寮から引っ越そうとすると,会社までの通勤時間が増えるため,このトレードオフの関係に苦しんでいました.

まとめると学習やジムなどの習慣にしている自己研鑽を優先したいということです.


4.地元に戻りたい

人生の修行期間という位置付けで

「強くなるには孤独な期間が必要であり,就職を機に一度地元から離れよう.」

と決意しました.

地元を離れ,公共交通機関が充実していない郊外の社員寮に住むことになりました.
移動手段として1人1台クルマを持つのが当たり前の地域でした.
しかし,私はクルマを持たずバイクのみで生活していました.
これは貯金をして地元に戻りやすくする,転職活動をしやすくするために見据えた判断でした.
また,下記の記事にバイクを購入した理由をまとめています.

誘惑が少ないため,筋トレ,規則正しい生活習慣,経済的自立や資格取得などに集中しやすく,着実に自信をつけていきました.

地元を離れ,2年を過ぎたあたりで

「この修行期間の経験を生かして,地元でキャリアアップしたい.」
「地元で新たな出会いを増やしたい,ロールモデルを見つけたい.」
「現状の環境では成長が頭打ちになる.」

と考えるようになりました.
ツラい環境でしたが,良い修行期間だったと思います.


おわりに

 2年半で経験したことや感じたことをベースに,
1.業務量が多すぎる
2.コミュニケーションが取りづらい
3.自己研鑽に力を入れたい
4.地元に戻りたい
本音の転職動機の4つについて整理しました.

 学生時代は進路,家族や経済的自立の面で環境を変えることが難しく,ツラいことを我慢し続けることがありました.
ですが,社会人になってからはツラいと感じたことを我慢しすぎず,時には逃げることも必要だと学びました.

 転職後,元職場の仲が良かった人たちと話す機会がありました.
元職場では私が抜けた穴をふさぎきれず,連鎖退職が発生したようです.
今後,私がマネジメントをする立場になったときの教訓になりました.


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