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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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#言葉

言葉の獲得を助ける

言葉の獲得を助ける

先日、友人やその知り合いを集めて食事会を企画しました。
想定以上に人が集まり、非常に楽しい時間になりました。

その時に、僕に感想を伝えてくれた人から、「なぜこのようなことをするのか?」と尋ねられました。
「このようなこと」がなにを指すのかわかりませんでしたが、話を聞いてみると好意的な意味合いだったようで、かなり時間を割いて意図や背景までを説明した覚えがあります。

その説明をしている時に、自分じ

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言葉の再定義

言葉の再定義

僕は「人脈」という言葉があまり好きではありません。

勝手な意味づけですが、そこに利害関係の匂いを強く感じています。利害が悪いわけではないですが、人と人との関係は自分の役に立つか立たないかという視点だけではないだろう。そんな想いがあります。

今日は困りごとの相談を受けていて、いくつかのうち僕が解決できるものはありました。
しかし、中には自分が苦手なこともお願いされました。難しければ別の人でもいい

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言葉の影から這い出す

言葉の影から這い出す

決意したはずなのに、なんとも上手くいかないことがあって、迷いが生じる瞬間があります。

そういう時、悩み抜いた人の言葉を欲します。全く同じではないけれど、葛藤しながら進んできた人の言葉に縋りたい気持ちがあるのでしょう。

そして、求めている言葉に出会うとなんとも言えない気持ちになります。とても甘美でずっと浸っていたくなるでしょう。

けれど、誰かの言葉の影に隠れていたくないなと思います。 元気が出

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嘘から出す誠

嘘から出す誠

言葉ではなんとでも言えます。 綺麗事も熱意も、愛情も憎悪も発するだけなら、息を吐くように簡単に、タダでできます。

ただ言っただけの言葉はどこか薄っぺらくて届きません。声量や雰囲気を繕ってみても、そのメッキは時間と共に剥がれます。

だから、本心や行動とチグハグな言葉を僕は嫌悪していました。

けれど、それは潔癖すぎたのかもしれません。別にメッキでも良いのかもしれないと最近思うようになりました。本

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言葉が生まれる

言葉が生まれる

 読書会をやっているのですが、その際に「本か電子書籍を持ってきてください」と書きました。その際に、ふと違和感を覚えました。

 本と電子書籍を僕は別物として捉えているから併記しています。現実世界に形があるかデータなのかの違いこそありますが、中に書かれている内容は一緒です。だとしたら、これをまとめた言葉がそろそろ生まれてもおかしくないのではないかと思いました。
 もしかしたら、もう出版業界ではその言

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体現

体現

 言葉にするのは簡単です。
 耳障りの良い言葉も、社会に反旗を翻すロックな台詞も、口にするだけなら簡単です。自分が本心で思ってなくても、相手が喜ぶような言葉をかけることすらできます。

 だから、口だけの人が出てきてしまうのでしょう。
 そこに行動が伴っているか。すなわち、いかに体現できるかなのでしょう。

 続けることが大事だと言い続けている人間が、掲げた毎日更新の看板を維持できなければ、他の言

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全体像を伝えること

全体像を伝えること

 初心者に物事の概要を伝えるのは、とても難しいです。
 土台となる知識がない状態で、全体をざっくり知ってもらうためには抽象的な思考と具体的な言葉が必要になります。

 野球を知らない人に、野球について説明するようなものです。
 ボールを投げたり、打ったりして得点を競うゲームと言っても全然わからないでしょう。野球における大事な要素を抽出した上で、どんなことをするのかがある程度でもイメージできるように

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人を動かす言葉を実感

人を動かす言葉を実感

 自分の言葉に人を動かす力があると実感できる体験は、尊いです。

 なぜそう感じたのかといえば、最近ずっと「Notionがすごい」と言い続けていたら、興味を持ってくれる人が続出したことでした。そのうちの何人かは実際に教えてほしいと言ってくれて、講座を開きました。

 自分の言葉はだれにも響かないと思っているのなら、書くも話すも必要なくなってしまいます。
 だから、聞いてもらう体験と実際に動いてもら

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頭抜けた言葉足りず

頭抜けた言葉足りず

 能力がずば抜けて高い人の言葉は時々よくわかりません。

 難解なのではなく、言語化される情報量に対して、その人の受け取っている情報と言葉にするまでの思考が膨大すぎて、そのギャップを埋められずハテナマークだらけになります。

 シャーロック・ホームズを思い浮かべればいいでしょう。ホームズは会いにきたワトソンとのやりとりで、一見すると頓珍漢なことを言います。けれど、毎回当たっています。それは様々な手

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2000記事

2000記事

 昨日の投稿で2000記事だったそうです。バッジをもらいました。数字自体にはそれほど感慨はないけれど、継続してきたことの証明なので、嬉しいです。

 特段文章力が向上したとは思いません。書く内容もすらすら出てくることもありません。

 ただ、「言葉にしようとすること」は身についてきたなと思います。案外それが1番大事なんじゃないかと思います。

 お仕事でも趣味でもなんでもいいのですが、書きたい内容

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言葉を研ぐ

言葉を研ぐ

 今日は長いことお話をした。
 その途中で、自分の考えていること伝えていたら、言葉に何度も突っかかる。普段から思っていることを翻訳して、口から出すだけなのに、一筋縄ではいかなかった。

 かろうじて紡ぐ言葉もどこか上滑りしていて、相手の芯まで届いていない。
 これまでも時折感じてきた感覚だった。

 言葉を研ぐ。
 その作業が必要なのかもしれない。

 ちゃんと相手に押し込んでいるのに、先っぽが丸

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居場所を綺麗に保つ自覚

居場所を綺麗に保つ自覚

 今日、途中までnoteを書いていて、文章の内容が「こんなのはいやだ」になっていた。
 しかも、そういう時ほど文章が乗って、1000字近くなっていたのだが、自分で気づいて書くのを止めた。

 自分の思考の整理のために、後で書き切るだろうが、公開するつもりはない。

 自分の文章に、大層な中身はなくていい。しかし、noteに限らず、SNSやネット全体も含めて、不満の捌け口にはしたくない。自分が懐いた

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口をついて出る話

口をついて出る話

 今日自分が話している最中に、何度も話を遮られた。
 けれど、不思議と僕は嫌な気分になっていなかった。

 話が脱線していくのは楽しい。思わぬ展開があるからだ。
 でも、話を聞いてもらえた方がもっと嬉しい。
 だから、話しているのを遮られると通常ならばムッとする。

 けれど、そうならなかったのは相手が無邪気だったからだ。
 悪意とか善意とかではなく、思いついたからつい言ってしまったみたいな感じだ

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ブーメランは戻り、這って進む

 ここ数日、他者に向けて発した言葉がブーメランのように己に返ってくる。

 これまでのことを考えても、なにかが解決するわけではない。これからのことを考えるのだ。
 他者の言葉はフィードバックとして有効だが、最終的に行動の責任を取るのは自分だ。
 終わってみれば確かに楽しかったのだけど、渦中にいる時は楽しむ余裕もないくらい必死になんだよね。

 それぞれ別の機会、別の人との会話の中で発した言葉が突き

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