機能不全おじさん

あくまでもエンターテインメント

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おちんちん再考

 男根のメタファーという表現を耳にした事がある人は少なくないだろう。     その表現の初出はフロイトの夢診断であったとされる。その中でフロイトは様々なものをおちんちんのメタファーとしていた。  その中で、一際私の目を引いたものが「鍵」である。  鍵とは例外はあれど、概ね棒状であり挿入する事で解錠という機能を発揮するものだ。  その解釈に些かばかりこじつけがすぎるのでは、と思ったが「挿入する事が目的ではなく、挿入する(解錠又は施錠)ことで得られるものが目的である」という見方

    • 裁判傍聴 窃盗 中卒無職

       手錠を掛けられ法廷に現れた男性は素足に便所サンダル。下はスウェットで上はグレーの長袖Tシャツ。シャツの袖は長く所謂萌え袖というやつだ。なんだか漫画デスノートのLを彷彿とさせるが彼ほどのインテリジェンスは感じられない。  髪の毛は長く、センターパートではあったものの流行りのそれとはどこかが違うような代物で、眉毛も男らしい太い眉というよりはビオトープのように無管理で育て上げた様なものであった。  恰幅のいい体は貫禄ではなく怠惰の積み重ねによる賜物な様で、望みを絶つと書いて絶望と

      • 副業を始めるレポ 準備編

         将来の不安などから副業を始める人は増えている。身近なところであれば本業と別にアルバイトをしながら家庭を支えている人も居たりするだろう。  私の前職の上司はそれで慰謝料と養育費と住んでいない家のローンを支払ったりしていた。そして住んでいない事が問題となり一括返済を求められていた。    幸い私はそういったしなければ生活が破綻するというレベルで副業を欲している訳では無いが、それでもやはり同年代の平均年収と比べて年収は低く、それにより平均値を著しく下げている自覚がある。なによりお

        • 同窓会詐欺のその後 終わりが無いのが終わり。さながらゴールド・エクスペリエンス・レクイエム

             金曜日の夕方、仕事で憤死寸前の出来事があったので冷蔵庫に常備菜は残っていたがストレス発散にラーメンを食べに行くことにした。  向かうは行きつけの横浜家系ラーメン。夜営業の開店時間目掛けて帰宅ラッシュの嵐の中、車を走らせる。  開店と同時に入店。いつも通り全のせラーメンにチャーシュー丼、小ライスの炭水化物よくばりセットを注文する。チャーシュー丼をおかずにライスを食べてそれをラーメンで流し込む。理想的な三角食べである。  高濃度・高純度の糖と脂によりβエンドルフィンが分

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          詐欺師や配信者たぬかなに学ぶ人心掌握術

           時代は進み、様々な事象が解明されてきた。人間の心というものも例外ではない。心理学という観点から人の行動、好意などのメカニズムがデータという形で様々なものに活かされている。    しかし、それらをイチから学ぶというのは私の様に学もなく手っ取り早く情報の本質に迫りたいという人間からすると情報が膨大過ぎて些かばかり及び腰になってしまう。  そういったときに真っ先に頼りたくなるのが「人から好かれる人心掌握術」といった様な知性の欠片もなく好意を抱くに値しないタイトルを冠したビジネス書

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          個人情報が流出した話 NTTのやつ

           先日、ネット通販で弟の誕生日プレゼントを注文した。  弟はミリタリーアイテムが好きなので通販サイトを漁り、シンプルなデザインで使い勝手も良さそうなボタンに錨マークがあしらってある可愛らしいデッドストック品のアメリカ海軍のシャツを見つけた。  ただ、通販サイトというものは不思議なもので何か特定の目的のために活用していたとしても気づけば「何か無いかな」という漠然としたスクロールが始まっている。  そうして始まった途方も目的もないスクロールがある商品で止まった。弟のプレゼントを

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          裁判傍聴 日常的な道路交通法違反

           久しぶりに大きい地裁へと傍聴へと出掛けた。  通勤ラッシュをより少し早めの時間に家を出たがそれでも電車内には人が溢れていた。今から仕事なり学校なりに向かう人に紛れて電車に乗っているとなんだか自分だけ社会にちゃんと属せていない様な、そんな疎外感が入り混じった不思議な気持ちになる。有給を取ってこうやって遠出することに未だに慣れない。    少し風があり、陽の光も存分に降り注いでいたので普段であればタクシーを使うところ散歩がてらゆっくり歩いて裁判所へと向かった。   その頃になる

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          集団ストーカーの謎を追え

           友人の大学の同級生に少しばかり変わった女性がいる。創価学会やらヨーロッパのテロ、ナチスに戦争・・・様々な陰謀論をごちゃ混ぜにしたような(それも妙な日本語表現を用いて)内容をSNSに投稿し続けている。  どうやら統合失調症に近しい症状が現れているらしい。    ここで個人的に疑問に思ったのはなぜこういう手合の人間は創価学会を目の敵にするのか、というところだ。日本には新興宗教の数はそこそこある。そんな中でなぜ創価学会にフォーカスするのだろう。  調べていた中で統一教会も同様にち

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          人間か動物か。進化した人の一例 あるいは新しいカタチのアンガーマネジメント

           伊勢海老とウツボは奇妙な共生関係にある。伊勢海老は天敵であるタコに襲われると音を出してウツボを呼ぶ。呼ばれたウツボはタコを捕食する為、そのスキをついて伊勢海老は逃げるのだ。  しかしウツボは伊勢海老の事も食べる。    共生といえば共生のような気もするがなんだか成り立っていないような気もする。それを知って私がまず最初に思い浮かべたのは田舎のちょっといき過ぎたヤンキーたちである。  末端の喧嘩において先輩の名前を出すことで難を逃れることがあるが先輩達はその末端たちに対して上

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          昔住んでた町で起きた殺人事件 その後

           以前投稿したこの事件。  先日、進展があり容疑者と被害者の実名報道と顔が公開された。  報道カメラに映された赤味が強い茶髪と黒々とした太い男らしい眉毛のアンバランスさが際立つ男性は38歳というにはあまりにも老けて見えた。それは事件によって疲弊したせいというより元から老け顔だったという様な、中学生の頃からずっとこの顔である様な、そんな顔立ちだった。  警察関係者に連れられて歩く際に報道カメラに向けてぎょろりと大きな目を向ける姿が印象的だった。まとったレトロなデザインのニット

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          多様性を履き違えた暴論

           タータンチェックに白のフリルの付いたワンピースに黒のタイツ、金髪に近いような茶髪。ぬいぐるみを抱き、おしゃぶりを咥えて満面の笑みを浮かべる男性の写真が一時ネットで話題になった。 「52歳男性、トランスジェンダー女児(6歳)を自認。理解あるトランスカップルの養子になる」という見出しとともにその画像は凄まじい勢いで拡散された。    真っ先に私の抱いた感想は「この女児的なテイストでこの人が着れる服はどんなところに売っているのだろう」ということと「6歳児はおしゃぶり咥えないだろう

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          裁判傍聴 過失運転致死傷 悪いのは誰か

           目の奥に鋭さの面影を残す男性が憔悴しきった様子で証言台に立った。昔はヤンチャしていたが今では子供も出来て頑張って働いている、という風なタイプに見える41歳、会社員。  彼の住まいは私の暮らす町の近くにある比較的大きな金属加工関係の企業数多く存在する町で、彼もそのうちの一つに勤めていた。    傍聴席には私の他に3名おり私の方を怪訝そうに見ていた。どうやら被告人の関係者のようだ。その視線には非難じみた色すら感じられたような気もするがそれは私の被害妄想だろうか。しかし関係者から

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          ファミリーマート バタークロワッサンメロンパンへの愛

           バタークロワッサンメロンパン。    クロワッサン自体がもうバターで出来ている様なものであるにもかかわらず、そこにバターを上乗せする力技。それでいてクドくなく、いくらでも食べられる様な気がする。食べる度に新鮮な気持ちで楽しめ、気づけば食べ終わっている。  サクサク生地のメロンパンの冠を乗せ、上にザラメが散りばめられたそれはファミリーマートの中の至高の一品と言って差し支えない。  成分表示に記載されたバター入りマーガリンという言葉を見て「バターじゃなくてマーガリンじゃないか」

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          どうしようもない歯抜け達

           客先の工場長から「まだ求人出してるんなら一人面接してほしい奴が居るんだけど」というどう考えてもまともな結末にならないであろう、という声が上司にかかった。  自社で面倒を見ないという事が全てを物語っている気もするが、その男性は件の工場長と高校時代の同級生であるそうなので自分の下に同級生が居るというのはなんだか気まずい気もする。しかし仕入先にそれを押し付けるのは如何なものかと思う。実質拒否権なんて無いようなものだ。  また、この工場長からは息子までも(それもなかなかにぶっ飛んだ

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          裁判傍聴 性奴隷を作ろうとした男

           オレンジ色のセットアップのジャージに身を包んだ男が証言台に立つ。    短く刈り上げられた痛々しい頭髪、その男の後頭部は不自然に平らになっていた。所謂絶壁というやつだ。  その容姿は良く言えば”最新式のプリクラ機で撮ったゆるキャラ”にも見えなくもない。実際、頭はゆるそうだ。  工場排水をその身に吸い込んだ賞味期限切れのがんもどきが冷蔵庫の裏のホコリをまとわりつかせたという様な印象を受ける醜く肥大した体躯の男は6日間の間に複数人の女性に対して乱暴をした。  細かい手口に関して

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          殺人事件の現場に行ってきた

           週末、同郷の友人と買い物に出かける予定があり朝も早くから家を出た。空はどんよりとした厚い雲が広がり、時折強い雨が降り注いでいた。幸い風はさほど強くなく寒さも幾分和らいでいており、待ち合わせの駅にたどり着く頃にはイギリス人じゃなくとも田舎の民ならば傘をささない程の柔らかい雨に変わっていた。    その日は服屋を巡り美味しいものをたらふく食べよう、という会でまずは二人の行きつけの喫茶店でのモーニングから始まった。休日の朝、こういうお気に入りの喫茶店でゆっくりとコーヒーを飲む時間

          殺人事件の現場に行ってきた