「カナダ、今夏の東京五輪に不参加を表明 IOCは4週以内に結論」
2021/04/06
TONOZUKAです。
カナダ、今夏の東京五輪に不参加を表明 IOCは4週以内に結論
以下引用
カナダのオリンピック委員会(COC)は22日、今夏開催の東京五輪には選手団を派遣しないと表明した。新型コロナウイルスのリスクが理由。
COCは、世界は「スポーツよりもずっと重大な地球規模の健康危機のさなか」にあるとした。
一方、国際オリンピック委員会(IOC)は22日、理事会を開いた後、東京五輪の延期を検討しており、4週間以内に結論を出すとの声明を発表した。
東京五輪をめぐっては、新型コロナウイルス感染拡大の危機を受け、選手や各国のオリンピック委員会から延期を求める声が高まっている。
「次の段階に入った」
IOCは声明で、「世界的な状況の悪化を考慮し(中略)理事会は今日、IOCのシナリオ立案で次の段階に入った」と表明。
「これらのシナリオは、2020年7月24日に五輪開幕という現在の運営計画の修正に関するもので、五輪の開幕日の変更にも関係する」とした。
IOCはまた、中止は「議題になっていない」としたが、「規模を縮小した」五輪は検討していくと述べた。
現時点では、数カ月または1年の延期が有力視されている。
今回の発表は、IOCにとって重大な方針転換となる。IOCはつい5日前までは、東京五輪の予定通りの開催に「全力を尽くす」としていた。
IOC決定を歓迎
英オリンピック委員会(BOA)会長のサー・ヒュー・ロバートソンは、「2020年東京五輪の延期に関して、選択肢を検討するとしたIOC理事会の決定を歓迎する」と、今回の声明を評価。
「しかし、いまも大きな不安を抱えている選手たちのために、早急な決断を強く求める」、「現在の規制によって選手たちは公平に競うことができなくなっている。現在の環境の中で五輪に向けた準備を進めるのは、単純に適切とは思えない」と述べた。
国際パラリンピック委員会(IPC)も、「可能性のあるシナリオを研究する」というIOCの決定を「全面的に支持する」と表明した。
イギリスのスポーツ振興を目的とした政府系組織UKスポーツ会長のデイム・キャサリン・グレインジャーは、今回のニュースは「避けられない」ものだとし、「選手とスタッフ、ファンの安全のために正しい決定」だと話した。
イギリスでは24日、BOA、英パラリンピック委員会、UKスポーツの3者共催で、夏季オリンピック・パラリンピック競技の各種目の代表やパフォーマンス・ディレクターらによる電話会議が開かれる。
会議には選手たちを代表する団体も招かれる予定だ。高度な練習施設の閉鎖など、新型ウイルスの世界的流行がイギリスに及ぼしている影響について主に協議する。
「中止は問題解決にならない」
IOCは声明で、「異なる大陸の異なる国々で(新型ウイルスによる感染症)COVID-19の感染者と新たな流行が急増している。理事会はそれを受けて、IOCがシナリオの立案で次の段階に進む必要があるとの結論に達した」と説明。
「IOCは2020年東京五輪の大会組織委員会や日本政府、東京都と全面的に連携しながら、世界の健康情勢の急速な変化と、それが大会延期というシナリオを含めた五輪に及ぼす影響について評価するための詳細な検討を開始する」とした。
また、「2020年東京五輪の中止はいかなる問題も解決せず、誰のためにもならないとIOC理事会は強調した」と述べた。
IOCのトーマス・バッハ会長は、選手に向けた22日の書簡で、「私たちはジレンマに陥っている」、「2020年東京五輪の日程に関して最終決定をするのは時期尚早だ」と主張した。
さらに、大会延期は「極めて複雑な挑戦だ」とし、中止は「選手1万1000人の五輪の夢を砕く」ことになると述べた。
延期についてバッハ氏は、「五輪で重要ないくつもの会場が使用できなくなるかもしれない。何百万ものホテルの予約は調整が極めて難しく、少なくともオリンピック33種目のスポーツの国際大会の予定に変更が迫られる。これらは数多くの困難のほんの一部だ」と話した。
ここ数日間で、英米の陸上競技連盟や数カ国のオリンピック委員会はIOCに五輪の延期を強く働きかけている。
東京五輪、アメリカ陸連も延期を要望 新型ウイルス理由に
https://www.bbc.com/japanese/51986233
以下引用
アメリカの陸上競技連盟は21日、今夏開催予定の東京五輪の延期を要望したことを明らかにした。新型コロナウイルスの流行が理由としている。
米陸連は米オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)に対し、東京五輪の延期を求めて国際オリンピック委員会(IOC)に働きかけることを求めている。
米陸連に先立ち、米水泳連盟も20日、東京五輪の1年延期を要請した。
東京五輪は7月24日から8月9日までの日程で予定されている。
選手の利益にならない」
米陸連のマックス・シーゲル最高経営責任者はUSOPCに20日付の書簡を送付。「この要望がどれだけの影響を及ぼすものか、そして五輪の延期によって他の選手やスポーツ連盟、主要出資者の予定調整がどれだけ大変かという現実は、十分理解している」と前置きした上で、こう続けた。
「しかし現在の国際情勢を考えると、このまま前進することは、私たちの選手のためにならない(どれだけそれが難しい決定でも)」
東京五輪の今夏開催については、ほかにも複数の反対意見が出ている。
英陸上競技連盟のニック・カワード会長は20日、延期すべきだとの考えを表明した。ブラジル、ノルウェー、スロヴェニア各国のオリンピック委員会もIOCに対し、行動を起こし来年に延期するよう強く求めている。
「練習場所がない」
元米男子陸上短距離選手で、BBCスポーツのコメンテーターのマイケル・ジョンソン氏は、選手たちが東京五輪に向けた練習をしようとして「生命を危険にさらす」かもしれないと指摘。IOCの意思決定プロセスの透明性を高めるよう求めた。
オリンピックで4つの金メダルを獲得したジョンソン氏は、「IOCは2020年五輪の決定についてはっきりと伝えるべきだ」とツイート。「選手は練習を続けなくてはならないが、練習場所がない選手が大勢いる」、「練習を続けようとして、自分や他人の生命を危険にさらすかもしれない。早急な中止だけが答えではない。意思決定のプロセスを選手たちに明確に示すことだ」と主張した。
IOCのトーマス・バッハ会長は19日付の米紙ニューヨーク・タイムズで、東京五輪について「異なるシナリオ」を検討していると述べ、初めて予定変更の可能性に言及した。
東京五輪、延期の要望相次ぐ 英米スポーツ団体
https://www.bbc.com/japanese/51971386
以下引用
英陸上競技連盟のニック・カワード会長は20日、新型コロナウイルスの流行を理由に、今夏開催予定の東京五輪を延期すべきとの考えを示した。米水泳連盟も同日、延期を求めた。
7月24日から8月9日までの日程で予定されている東京五輪をめぐっては、各国で出場選手を決定する重要な大会の中止が続いている。そうした中で大会関係者が予定通り開催する姿勢を見せていることに対し、選手たちからは批判の声が増えている。
カワード会長はBBCスポーツに、「今のままでは各方面をひどく圧迫している。なんとかしなくてはならない」と述べた。
「異なるシナリオ」検討
日本滞在中の英テコンドー代表パフォーマンス・ディレクターのギャリー・ホール氏は、大会関係者は「神経をとがらせている」とし、五輪が7月に開催される確率は「半々だ」との見方を示した。
国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長は19日付の米紙ニューヨーク・タイムズで、東京五輪について「異なるシナリオ」を検討していると述べ、初めて予定変更の可能性に言及した。
一方、米水泳連盟は20日、米オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)に対し、東京五輪の開催の1年間延期を求めるよう書簡で要請した。
BBCが確認した書簡によると、同連盟のティム・ヒンチー3世最高経営責任者は、「世界的健康危機の中でこの夏、前に進めるのは答えではない」と訴えている。
ヒンチー氏はまた、USOPCのサラ・ハーシュランド最高経営責任者に対し、IOCと協議し、「発言力を使って選手たちのために声を上げる」よう求めている。
「東京の準備は素晴らしい」
東京五輪をめぐっては今週、英女子陸上選手で7種競技王者のカタリナ・ジョンソン=トンプソン氏が、新型ウイルスの大流行による規制の中で、練習して「決まったメニューをこなす」のは「無理」だと主張。練習の本拠地にしているフランスを離れた。
オリンピック・パラリンピックに向けて準備を進める多くのイギリス選手が、ここ数週間、英政府の社会的距離戦略(人同士の接触を減らす対策)を受けた国内施設の相次ぐ閉鎖に直面している。
英陸上競技連盟のカワード会長は、選手たちが人生最大の舞台に向けて準備を進めるための施設が、閉鎖というもっともな対応を取っていると説明。「各方面への負担があまりに大き過ぎる。早く決断をすべきだ」と述べた。
一方、テコンドー代表ディレクターのホール氏はBBCスポーツに、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の準備に感銘を受けたとし、7月の開幕を期待していると述べた。
ホール氏は、組織員会は現在の状況に気をもんでいると述べるとともに、「準備は素晴らしく、会場や選手村は見事だ」と話した。
また、「すべてがもう少し混乱しているかと思ったが、落ち着いていて、五輪が開催となれば準備は整うだろう」、「世界で状況がものすごい速さで変化していて、できれば開催となってほしい。だが、何がなんでも開催できるものではなく、選手の健康と安全が第一でなくてはならない」と述べた。
「選手が生命を危険にさらす」
元米男子陸上短距離選手で、BBCスポーツのコメンテーターのマイケル・ジョンソン氏は、選手たちが東京五輪に向けた練習をしようとして「生命を危険にさらす」かもしれないと指摘。IOCの意思決定プロセスの透明性を高めるよう求めた。
オリンピックで4つの金メダルを獲得したジョンソン氏は、「IOCは2020年五輪の決定についてはっきりと伝えるべきだ」とツイート。「選手は練習を続けなくてはならないが、多くの人は練習場所がない」、「練習を続けようとして自分や他人の生命を危険にさらすかもしれない。早急な中止だけが答えではない。意思決定のプロセスを選手たちに明確に示すことだ」と主張した。
イギリスの元陸上競技選手で世界陸連会長のコー男爵(セバスチャン・コー氏)は19日、大会関係者が開幕か延期かの最終決定をするには時期尚早だと、BBCラジオ4の番組で述べた。
IOCと東京オリンピック・パラリンピック組織委員会はこれまで、5月までに何らかの発表をする考えを示している。
東京五輪、予定通り開催は「無責任」 IOC委員がツイート
https://www.bbc.com/japanese/51942107
以下引用
国際オリンピック委員会(IOC)のヘイリー・ウィッケンハイザー委員は、東京五輪が予定通りの開催に向かっていることについて、「無神経で無責任」だと批判した。
新型コロナウイルスが世界的に流行するなか、東京五輪については橋本聖子五輪相が17日、「完全な」形での開催をまだ予定していると述べた。
一方、ウィッケンハイザー氏はツイッターで、「この危機はオリンピックすら超える」と主張。
「今後24時間で何が起こるのかわからない。今後3カ月ではなおさらだ」との考えを表明した。
ウィッケンハイザー氏は、カナダの元アイスホッケー女子選手。五輪では4大会連続で金メダルを獲得した。
同氏はツイッターで、さらに次の考えを明らかにした。
「選手の立場からは、現在選手たちが感じている不安や胸が張り裂ける思いを想像し、気持ちを寄せることしかできない」
「選手たちは練習できず、観客たちは旅行の計画を立てられない。スポンサーやマーケティング業者はどんなに気を使っても営業活動ができない」
「IOCがこれほどの信念をもってこのまま進むと主張するのは、人々の状況を考えると無神経で無責任だ」
日本政府とIOCは「予定通り」
開催国の安倍晋三首相は14日、東京五輪はまだ開催の方向で進んでいると主張。17日には、橋本五輪相が、「予定通りにしっかりと開催できるように準備し、IOCに確信をもって、この大会ができると決めていただけるように政府として努力する」と述べた。
橋本氏はまた、「完全な」形での五輪とは、予定された時期に観客を迎えて開催することだと説明した。
IOCは、「思い切った」決断をする予定はないとし、東京五輪開催への努力を続けていくとしている。
しかし、スペインのオリンピック委員会のアレハンドロ・ブランコ会長は17日、選手が十分に準備できるよう、五輪を延期するのが望ましいとの考えを表明した。
ブランコ氏は、「日々のニュースは世界のすべての国にとって落ち着かないものだが、最も大切なのは、練習ができないことだ。五輪を予定通りに開けば、不公平な条件が生じてしまうだろう」と主張。
「五輪は開催してほしいが、安心が必要だ。スペインは世界で重要な国だが、大会まで4カ月となり、選手たちは公平な条件で臨むことはできない」と述べた。
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