居眠りクセを持つ発達障害者が、フリーランスになった
発達障害者は、睡眠に問題を抱えていることが多い。
たしかに、私もそうだ。
当事者の体験談だけではない。臨床心理士からそのような話を聞いたことも、そんな研究結果が出ているとも聞いた。
居眠りクセといえばいいのだろうか。
診断を受ける前からその自覚はあった。
私が周りとは違う人間だという自覚とともに、どうやら睡眠に関しても同じことが言えると分かっていた。
発達障害を広く知ってもらいたいというからには、私に起こっていることをちゃんと書いておかなきゃ、誰にも知られない。
これを機に、とある発達障害者=私の睡眠事情をまとめておこう。
それと、今の睡眠状況についても。
私と睡眠の格闘、一部始終
過眠や居眠りグセを自覚したのは、中学に上がった頃だろうか。
でも両親は、自分の娘は「ちょっと変な子なだけ」と言ってきかないような人。
何かにとらわれているかのように、必死に「ちょっと変わってるだけ、成人すれば普通になる」と信じこんでいた。
診断を受けた時点で、他の子と同じような未来がなくなるかもしれない、と恐れていたのだ。
定型で、将来を期待されている弟に悪影響を及ぼすかもしれない、というのもあっただろう。
だから、睡眠のクセに対して「甘えだ」ときつい口調でしかってきた。
早寝すれば早く起きることができる。集中して話を聴けば居眠りせずに済む、と。
実際、発達障害者の睡眠問題は精神論や早寝では解決できない。
早く寝たところで睡眠時間が長くなるだけで、早起きはできない。
全く関心が持てないことに関しては眠気しかしない。
発達障害者は、一度集中するとなりふり構わず入り込むが、集中できないものに関しては全く集中できない。決して甘えではなく、先天性のものだ。
原因に、脳の構造や伝達関係を指摘する研究結果があるけれど…知りたい人はググってください。
私の居眠り体質は成長するごとに強くなっていった。
中学はそこまで強くなかった。休日に半日近く眠ることくらい。
でも高校になるとクセが強くなり、居眠りばかりして過ごしていた。
大学も居眠りばかりだった。だけど成績優良者として卒業できた。
私は言語能力が極めて高い発達障害者なので、ウン千字レベルのレポートなら一夜漬けで書けるし、本も読める。
発達障害があるからと言って、決して大学に入れない、卒業できないなんてことはない。
AD時代にはもっとひどくなった気がする。実際、会議で居眠りを連発し、冷たい目で見られた。
発達障害者の居眠りはコントロール不可
「居眠りくらい我慢しろよ」と言われる。
だけど、我慢するのは不可能。
そもそも、障害の特性をコントロールできないから「発達障害」という診断を受けている。努力だけでなんとかするのが不可能な、先天性のものなのだ。
障害の特性が簡単にコントロールできるなら、発達障害をわざわざカミングアウトしないし、会社をクビになることもない。
障害という物自体、病気ではないから治せないし、コントロールも不可能に等しい。
薬もあるけれど、障害を「治す」ものではないし、すべての人に100パーセント効くものではない。
だから、発達障害者が居眠りをコントロールできない、というのもうなずける。
ライターの生活(発達障害者のカジヤマシオリの場合)
居眠りだけではない。ふつうに夜眠るときにも、睡眠のクセが出ていると思う。
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