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ドイツ一人旅_健闘を祈る_06_07【海外旅行】

前の話  プロローグ  6日目01

1999年冬 6日目 レーゲンスブルグ

レーゲンスブルグに到着すると真っ先にユースホステルに向かうことにした。

空腹が満たされたことと、ベルリンから夜行列車で浅い眠りのままやってきたのでここにきて強烈な睡魔が襲ってきたのだ。レーゲンスブルクまでの列車の中では寝過ごすわけにはいかず頑張って起きていたので、なおさら眠い…

ユースホステルには歩いていける距離だったが丁度路線バスが到着していたので乗ることにした。

席に座り外を見ると大学生くらいの日本人カップルが乗車券の自動販売機で悪戦苦闘していた。

男性が一生懸命お札を入れようとするのだがすぐに出てきてしまう。それを何度も何度も繰り返して苛立った様子だった。

僕も数日前に同じ苦労をしたなぁ、とぼんやり考えていた。

(その自動販売機は釣り切れでお札は使えないよ)

降りて伝えようとも思ったのだが、バスが発車してしまった。トラブルには人間性が出る。この一件で2人の愛の深さが測れるだろう。健闘を祈る!

最寄りのバス停で降りてドナウ川に沿って歩いた。ユースホステルはドナウ川のほとりにあった。

ユースホステルで受付を済まし、一通りの説明を聞いて部屋に入るとそこには誰もいなかった。今日は一人のようだ。

僕はベットに横たわるとそのまま眠ってしまった。



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