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ドイツ一人旅_ドナウの泉_12_02【海外旅行】

前の話  プロローグ  12日目01

1999年冬 12日目 ウルム ~ ドナウエッシンゲン

飽きもせず車窓から見えるドナウ川をただただ眺めていた。

やがてドナウ川が原生林の中に消えてしまい、小さな街が見え始めると、そこがドナウエッシンゲンだった。

今回の一人旅の目的のひとつである『ドナウの旅人』も終着点を迎える。

ドナウエッシンゲンは小さな街だった。

観光名所といえばドナウ川の源泉であるドナウの泉があるくらいだろうか。列車は1時間に1本やってくるが、急行と鈍行が順番にやってくる。フライブルクまで行く列車は急行なので2時間に1本の割合になる。

ドナウの泉は歩いて10分程の位置にあった。彫刻が施された石像で直径10メートルほどの円に囲われた源泉は、確かに底の方から水が湧き出ていた。

源泉の脇には小さな売店があり、売店の壁にはドナウ川の地図が貼ってあった。僕が『ドナウの旅人』したパッサウからドナウエッシンゲンまでの距離は全長の6分の1程度だった。

ちなみにドナウ川の全長は2,850キロメートル。日本国土の全長が約3,000キロメートルなので、だいたい同じ長さだ。日本の河川と比べると桁違いの長さだ。

ここから湧き出た水が延々流れていき、黒海にたどり着くまでには一体何日かかるのだろうか?



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ドナウ川の地図

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