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ドイツ一人旅_湖の間_13_03【海外旅行】

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1999年冬 13日目 ベルン ~ インターラーケン

ベルンから1時間程でインターラーケン西駅に到着した。

インターラーケンは「湖(レイク)の間(インター)」という名の通り、トゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれた位置にあった。背後にはアルプス山脈の一部である標高4,158メートルのユングフラウがどっしりと構えていた。

ユングフラウにはヨーロッパで最も標高が高いユングフラウヨッホ駅があり、中腹のクライネ・シャイデック駅からケーブルカーのような列車で急勾配に登っていく。クライネ・シャイデック駅へはインターラーケンから時計周りでグリンデルワルドを経由して行くか、反時計周りでラウターブルンネンを経由して行く。

僕は反時計回りで小さな村のラウターブルンネンに宿泊する予定だ。

ラウターブルンネン行の列車はインターラーケン東駅より発車する。西駅から1キロメートル程離れている。一つ手前の西駅で下車したのはインターラーケンを散策するためだった。

インターラーケンの景色は鬱屈した気持ちを晴らすのに十分だった。湖は氷河のように透明なエメラルドグリーンで、水とは本来このような色をしていたのかと感心した。家屋はドイツの都市部にある石造りのものではなく木造であり、まさに『アルプスの少女ハイジ』の世界だった。

富士山よりも標高が高い山々がいくつも連なり、雪がたっぷり積もっていた。頂上付近は永久凍土で一年中氷の世界だ。スイスでも有数の観光地であり様々な国籍の人を見かけた。

レストランの種類も豊富で各国の国旗がはためいていた。一番気が引かれたのは『チーズフォンデュ』だ。スイスの名物料理でありチーズ好きな僕にとって一度は食べてみたい料理だった。しかし、外に出ているメニューを見るといづれも「注文は2名様以上」という但し書きがある。結局この旅では食べずじまいだった。

東駅に到着するとラウターブルンネンに向かった。



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