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ドイツ一人旅_習慣_05_07【海外旅行】

前の話  プロローグ  5日目01

1999年冬 5日目 ベルリン

時刻は17時。

ミュンヘン行の夜行列車(ICN)の出発時刻22時半までの時間をつぶすため、とりあえず営業していたマクドナルドに入った。

ハンバーガーのセットを注文して粘ること1時間。トイレに行きたくなり、席を確保しておくため『地球の歩き方』をテーブルに置いていくことにした。

ところが用を済ましてテーブルに戻ると他の人が座っていた。しかも大事な『地球の歩き方』がない!

慌てて探すとゴミ箱に捨てられていた。僕はすぐに拾うと外に出た。大事な『地球の歩き方』を失うところであった。

ちなみにドイツでは本などで席を確保しておく習慣はない。というよりも、このような習慣は日本だけだろう。

日本以外の国で物を置いておけば捨てられるか、置き引きされるのは当たり前の世界であり、大事なものは肌身離さず持っておかなけらばならない。

そういったところは日本の美点ではあるが、一方で欠点でもあるような気もした。

さて、また外に出てしまった。日曜日の閉店法のおかげでほとんどのお店は閉まっている。

それに今日はベルリンに泊まらないのでホテルで休むこともできない。こんなにきつい1日になるとは計画段階では気付けなかった…



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