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ドイツ一人旅_シャワー_06_10【海外旅行】

前の話  プロローグ  6日目01

1999年冬 6日目 レーゲンスブルグ

ユースホステルの部屋に戻ると誰もいなかった。

今日は広い部屋に一人きりだった。今まで夜はにぎやかだったので何だか寂しい気分だ。

僕はシャワーを浴びるためにシャワー室へと向かった。服を脱いでシャワーの蛇口をひねると飛び上がってしまった。

勢いよく水が出てきたのだ。慌ててお湯の方をひねったが一向に暖かくならない。ドイツの3月はまだまだ寒い。このままでは風邪を引いてしまう。

どうしようかと考えていると、隣に新館があることを思いだした。新館のシャワー室に行ってみよう。バスタオルで簡単に体を拭いて服を着ると新館へと向かった。

果たして、新館のシャワーからはお湯が出てきた。僕は勝ち誇ったかのようにゆっくりとシャワーを浴びた。

部屋に戻るとベットに横になった。一人きりで落ち着かなかったが、長い長い1日というよりは2日間を終え、すぐに眠ってしまった。


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これまでの話

0日目 きっかけと準備(日本)
1日目 初めての海外(フランクフルト)
2日目 初めての散策(カッセル)
3日目 初めてのビール(ケルン)
4日目 初めてのサッカー(ドルトムント)
5日目 長い長い一日(ベルリン)

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