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ドイツ一人旅_炭酸水_03_09【海外旅行】

前の話  プロローグ  3日目01

1999年冬 3日目 ケルン

ケルン大聖堂の前の広場には大道芸人がたくさんいた。

そのなかに銅像のように全身青銅色にペインティングして全く動かない人がいた。観客がコインを出すとゆったりと動きだしコインを受け取りちょっかいを出す。この大道芸は数年後日本でも見かけるようになった。

大聖堂に背を向けて、ライン川に平行して伸びている大きな繁華街であるホーエ通りへと歩きだした。

途中でのどが渇きマクドナルドの店頭で飲み物を販売していたので買うことにした。コーラばかり飲んでいたのでスプライトを指さした。スプライトが入った紙コップを受け取ると、ストローで吸った。

「んんっ?なんだこれは?」

ぜんぜん甘くない…。その正体は炭酸水だった。ドイツでは「ウォーター」というと炭酸水で日本でお馴染みの水は「ノンガスウォーター」になる。

スプライトと思って指さしたのは炭酸水だったのだ。仕方なくもう一度飲んでみるのだが、どうしても違和感がある。

意識して炭酸水をイメージして飲んでいるのだが、ノドがシュワシュワすると脳の中でスプライトに変換されるらしく、全く甘くない炭酸水を飲むと脳が混乱する。

いまだに炭酸水は苦手だ…



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