ドイツ一人旅_フランクフルトソーセージ_15_04【海外旅行】
1999年冬 15日目 フランクフルト
フランクフルトで途中下車したのは、今回の一人旅のきっかけを作ってくれた中国人のＧさんにお土産を買っていくためだった。
フランクフルトの繁華街には大型デパートがたくさんあり、三越もあるのだ。
デパートの中を歩き回り色々探した結果、幼い娘さんのためにパンダのぬいぐるみを買っていくことに決めた。何といってもパンダは日中友好の証だ。
それから小腹が減ってきたので、正真正銘のフランクフルトソーセージを食べることにした。さあ、食べようとしたところ、これまでソーセージの写真を撮っていないことに気づいた。そこで、ソーセージと一緒に付いてくるパンと一緒にテーブルに並べて撮影した。
フランクフルト中央駅に戻ると、マールブルクへ向かった。今度は１人だ。２週間前の僕とは違うのだ。
マールブルク中央駅に到着したときには既に日が暮れていた。タクシーではなく、バスに乗ってＧさんの家に向かうことにした。しかし、これが裏目になってしまった。
バスに乗るとＧさんの家とは反対方向に向かって走り出したからだ。未だに右側通行に慣れておらず、進行方向左側のバス停からバスに乗ってしまったのだ。
「きっと反対方向からぐるっと回ってGさんの家に着くだろう」
バスの路線図を見ると円状になっていたことと、乗り換えるのが面倒になってきっと大丈夫だろうと根拠のない考えを自分に言い聞かせるようにして信じてしまった。
相当疲れていて、考えるという気力が無くなっていた。ウトウトしながら30分ほど経過しただろうか。バスの運転手から声をかけられた。
「終点ですよ。降りてください」
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