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ナイアシン不足はセロトニン不足


こんにちは、ちょらです。

セロトニンは幸福ホルモンとして有名で、日光を浴びることで合成が促されることも知られています。

セロトニンが不足するとうつ病になったり、睡眠ホルモンであるメラトニンが作られなかったりします。


セロトニンは人体にとって必要なホルモンですが、ビタミンB群であるナイアシンが不足するとセロトニンも不足してしまいます。

これはどちらもトリプトファンという必須アミノ酸から作られ、さらに体内ではセロトニンよりナイアシンの合成を優先することに起因します。

ナイアシンの合成を優先する理由はセロトニンを合成するのにナイアシンが必要だからです。
そのため、ナイアシンが不足するとセロトニンも不足してしまいます。

ナイアシンの働き

ナイアシンは体内でNADという補酵素になり、糖質・脂質・タンパク質のエネルギー産生に深く関わっています。
体内の約20%の酵素の補酵素として働きます。

またDNAの修復や合成、細胞の分化と関わりがあり、多くのがんの予防に効果的です。
ナイアシンには抗酸化作用があり、ビタミンCと一緒に摂ることで癌の抑制効果を高めてくれます。
実際にがん患者は体内のNADレベルが低いことがわかっています。

その他にも心筋梗塞の防止やアルコール代謝など多くの効果があります。

  • エネルギー産生

  • 疲労軽減

  • 癌予防

  • 血管拡張作用

  • アルコール代謝

  • 神経保護作用

  • 皮膚や粘膜の健康維持

  • 副腎皮脂ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなどの生成

  • セロトニンの合成

  • コレステロールの低下

これだけたくさんの効果がありナイアシンが不足すると起こる症状として、ペラグラ・精神障害・胃腸障害・皮膚炎などが有名です。

トリプトファンからのナイアシン合成は非効率

ナイアシンは体内でトリプトファンから合成されますが、その量はトリプトファンが60mgに対し、ナイアシン1mgと非効率です。
トリプトファンは食事からしか摂取できませんが、食品に含まれる量が他のアミノ酸より少ない傾向があります。
貴重なトリプトファンをナイアシン合成に使ってしまうのは勿体無いと言えます。

またナイアシンはセロトニン合成にも必要であるため、トリプトファンから合成するよりも食事からの摂取が好ましいです。

ナイアシンを多く含む食品はかつおやマグロ、レバーやとり胸肉、ささみやロースなどの脂味の少ない動物性食品です。
他にもしいたけや干ししいたけ、ひらたけなどのキノコ類に多く含まれています。

ナイアシンの摂取量は15mgだが、500や1000mg摂る人もいる

ナイアシンの1日の摂取目安は10〜15mgですが、サプリメントなどを使って500mgや1000mgなど大量に摂取する人もいます。

理由は人それぞれですが、「精神安定目的」や「トリプトファンをセロトニン合成に回すため」などがあります。

ただ、初めてナイアシンを服用する際に大量摂取するとナイアシンフラッシュを引き起こす可能性が高いため、挑戦したい人は少量から始めるようにしてください。


それではありがとうございました。
健康な1日をお過ごしくださいっ!


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