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女性、とくに妊娠中に摂取したい亜鉛
こんにちは、ちょらです。
亜鉛というと精力増強剤というイメージが強いですよね。
しかし亜鉛は鉄と共に血液を作るのに必須であったり、妊娠中に不足すると胎児の成長不良や奇形の原因となったりします。
そのため女性や妊娠中の方は摂るべき栄養素の一つです。
ただ亜鉛は吸収率が低いため、意識して摂らないと容易に欠乏します。
今回はそんな亜鉛の重要性や効率的な摂り方、注意点などをまとめました。
亜鉛の効果
亜鉛は体内で200種類以上の酵素タンパク質の構成成分として働きます。
味覚を感じる味蕾や髪の毛など、新しい細胞の成長や分化に関わっており、とくに細胞の生まれ変わりが激しい部位で必須の栄養素となります。
味覚を正常に保ったり、抜け毛を予防する
味覚を感じる味蕾は細胞の生まれ変わりが激しく、常に新しい細胞と入れ替わっています。
また、抜け毛の予防にも期待できます。
味蕾細胞も髪の毛もタンパク質からできていますから、亜鉛のタンパク質合成促進効果によってその機能を正常に保ちます。
胎児や乳児、成長期の発育を助ける
胎児はもちろん、子供は成長が早いですから細胞も常に生まれ変わっています。
亜鉛をしっかりと摂ることで、細胞の成長や分化が正常に行われ、発育が促進されます。
逆にこの時期に亜鉛が欠乏すると胎児の奇形や成長不良を起こします。
ですから子供はもちろん、妊娠中の方も欠乏しないように注意が必要です。
生殖機能を維持する
亜鉛は性機能を維持、向上させます。
特に男性に効果があり、男性ホルモンの代表であるテストステロンを生成する際にタンパク質が必要で、亜鉛がそのサポートをします。
また、精子の合成にも寄与しているため、亜鉛をしっかりと摂ることで生殖機能を高めることができます。
血液を作る
血液を作るのは鉄と思われがちですが、亜鉛がないと鉄は効果を発揮できません。
鉄はヘモグロビンの合成に必要ですが、亜鉛はその前段階であるDNA合成に必要だからです。
亜鉛が赤血球の赤ちゃんを作り、鉄が赤ちゃんを大きくするイメージです。(もちろんそのほかの栄養素も必要です)
亜鉛の新しい細胞を作る効果は血液にも言えることなんですね。
生理で血液を失いやすい女性は鉄に加えて亜鉛も大切なミネラルですから、しっかりと摂るように心がけましょう。
免疫力を高め、活性酸素を除去する
亜鉛は細胞の成長を助けることで免疫細胞を活性化させます。
またインターフェロンという免疫タンパク質の産生にも関わることから、免疫力を向上させます。
さらに有害な活性酸素を除去するSOD酵素の一つも亜鉛によってできていますから、老化予防にもつながります。
ただ、摂りすぎると鉄や銅由来のSOD酵素が減る(後述しますが、亜鉛は鉄や銅と反発しあう性質があります)ため、逆効果になる場合があります。
亜鉛は不足しがちなミネラル
亜鉛の吸収率は10~30%ほどで、不足しがちなミネラルです。
亜鉛と鉄と銅はそれぞれ似たような代謝経路を持っているため、一つのミネラルを多く摂りすぎると、他のミネラルの吸収が阻害されます。
つまり亜鉛を摂り過ぎると、鉄や銅の吸収が阻害されるということです。
他にも食品添加物として使われるリン酸やほうれん草に多いシュウ酸、過剰な食物繊維は亜鉛の吸収を阻害します。
逆にビタミンCを摂ることで、亜鉛、鉄、銅は吸収率が高まります。
亜鉛の欠乏は糖尿病に
亜鉛不足はインスリンの分泌を抑制すると言われていますが、最近の研究では分泌を抑制するのではなく、分解を促進させることが分かってきました。
役目を終えたインスリンはインスリン分解酵素によって分解されますが、亜鉛不足により肝臓でのインスリン分解が活発になります。
そのためインスリンが分泌されているのに、インスリンが分解され血中インスリン濃度が下がった状態になります。
インスリンを分泌しても血糖値が下がらないため、膵臓はインスリンを過剰に分泌します。
その結果、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が疲弊し、糖尿病へと繋がります。
亜鉛を多く含む食品
先述しましたが、植物性食品には亜鉛の吸収を阻害するシュウ酸や食物繊維などが含まれていますから、動物性食品からの摂取が好ましいです。
特に貝類や魚類、肉類に多く含まれています。
具体的には牡蠣、ほたて、うなぎ、豚レバー、牛肉などがあります。
植物性だと、ごまや豆にも含まれていますが、吸収を阻害するフィチン酸も同時に含まれていますから、思った以上に吸収できていない場合があるため多めに摂取した方がいいでしょう。
まとめ
亜鉛は新陳代謝を高め、細胞を新しいものに入れかえる
そのため発育促進や免疫力の向上、味覚の正常化、抜け毛の予防などに効果がある
血液を作ったり、胎児の成長に関わるので女性こそ摂るべき
鉄や銅と一緒に摂取すると吸収率が悪くなり、ビタミンCは吸収率を上げる
植物性食品より動物性食品からの方が吸収がよい
それではありがとうございました。
健康生活をお過ごしくださいっ!
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