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もしもジャイアンがクラスメイトだったら?2「言葉にできない感情の叫び」

ジャイアンが教室にいたらどうなるか考えてみました。
アニメでは、小学5年生という設定です。
そのジャイアンが小学1年生の頃どんな様子だったのかを、タイムマシンにのって教室の様子を見に行きたいと思います。
ジャイアン→アンドレ
すね夫→ほね夫

~アンドレまたまた、ほね夫の鉛筆をとってしまうの巻~

次の日の朝、
またまたアンドレは、ほね夫の鉛筆を奪い取りました。
「ジャイアン返せよ!それ僕の鉛筆だぞ!!」
「きのうお前の母ちゃんがうちに来てな、さんざんおれの悪口いってきたぞ。そせいで、母ちゃんにボコボコになるまでぶん殴られたんだ、どうしてくれるんだよ。だからもうこれは俺さまのものにすることにした」
「何いってるんだよ!また怒られるぞ、アンドレ!!」
「うるせえ、ほね夫の分際で偉そうに!ボコッボコッ!!」
「エ~~~ン!!先生、またアンドレが殴ってきた~~😿」
「たけし君、人を殴ったらだめっていってるでしょ!!」
「だって、すね夫のやつ、母ちゃんにチクりやがったから…」
「チクってないし、本当のことをただ言っただけだよ!」

「たけしくんはどうして、殴ったの?」
「それは…ほね夫が鉛筆取り返そうとしたからだし」
「でも、その鉛筆はほね夫くんの鉛筆だから、取り返そうとするの当然でだよね?」
「この鉛筆はもってきたらダメなやつだから、俺様が取り上げたまでよ」
「もってきたらダメってどういうことなの?たけしくん。」
「母ちゃんが言ってた。キャラクターがついた鉛筆を学校にもっていったらダメって」
よくみると、ほね夫の筆箱の中にある鉛筆はすべてキャラクターがついてる鉛筆だった。
確かに入学説明会でも言ったし、資料にも明記してあることだ。
アンドレの言ってることは間違ってはいない。
「確かに、ほね夫くんの鉛筆はキャラクターがついてる鉛筆だから、学校にもってきてはいけない鉛筆だよね。たけしくんが言ってることは間違っていないよ。」
「でもたけしくんは、友達がもってきてはいけない鉛筆を持ってきてたとき、何も言わないで勝手に取り上げたでしょ。ほね夫くんはどうして君にとられたのかきっとわかっていないと思うよ。」
「どうすればよかったと思う?」
「………」
「鉛筆を取り上げるのではなく、何か言ったほうがよかったと思わない?」
「うん…」
「じゃあ、何ていえばよかったのかな?」
「もってくんじゃねえぞ!!」
「それじゃ、ほね夫くんには伝わらないよ、きっと。」
「じゃあもうわかんねえ!や~めっぴ!」
「キャラクターがついてるのがダメだったんだから、『キャラクターがついてる鉛筆もってきたらダメだよ』っていわないと伝わらないよ」
「めんどくせえっ!!とった方が早いし!」
「それじゃまた同じことの繰り返しになるよ。」
「うまく言えないんだね、きっと。だったら、「先生あのね、ほね夫くんがダメな鉛筆もってきてる」って先生に言うのはできる?」
「まあ、できるかも」
「よし、それじゃ、今度から持ってきてはいけないものもってきていてら、勝手にとったり、殴ったりしないで、先生にすぐに言うんだよ、いいね」
「わかった」

これからのむやみに鉛筆をとることがなくなったアンドレでした。

続く



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