第172回芥川賞と直木賞が決定!芥川賞には安堂ホセさんの『DTOPIA』と鈴木結生さんの『ゲーテはすべてを言った』が選ばれました。直木賞には、伊与原新さんの『藍を継ぐ海』が選ばれました。
それぞれ、どんな作品なのか、見ていきましょう。
安堂ホセさんは2022年に『ジャクソンひとり』で第59回文藝賞を受賞して小説家デビューした作家です。フランス領ポリネシアのリゾート地、ボラ・ボラ島で繰り広げられる恋愛リアリティー番組という現代的な舞台設定の本作。世界中から集まった10人の男性がひとりの白人女性を射止めるために競い合います。
人種や性、戦争、虐殺など強烈な印象を残す作品です。
2024年、短編小説『人にはどれほどの本がいるか』で林芙美子文学賞の佳作を受賞しデビューした作家。現在、大学院で英文学の研究をしています。なんと2001年生まれ!23歳での受賞となりました。200ページの作品で、芥川賞受賞作品としては長めです。
東京大学大学院で地球惑星科学を専攻していた伊予原さん。2010年には『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビューしました。代表先のひとつである『宙わたる教室』はNHKにて窪田正孝さん主演でテレビドラマ化されています。科学をテーマにした作品を次々と発表し、話題となっています。
『藍を継ぐ海』でも伊予原さんらしい自然科学が絡む描写が多くあらわれます。5編からなる短編集です。
まとめ|第172回芥川賞と直木賞受賞作決定!「DTOPIA」「ゲーテはすべてを言った」「藍を継ぐ海」
芥川賞、直木賞はともに注目度が非常に高い文学賞です。これを機に、新たな作家、作品との出会いが生まれるものですよね。今回、受賞した3作品はどれも評価が高いものばかり!ぜひ、手にとってみてくださいね♪