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努力は報われる?報われない?


🎶音楽を通して自分と向き合っている

♫青春をすべて音楽に捧げた私

15歳、田舎から一人で上京し、音楽大学付属の高校に入学。
受験前からバイオリン漬けの日々だったので、14歳から高校卒業まで、私はわき目も振らず、音楽だけを必死にしていました。

20代は「恋愛とかしておけば楽しかったかな」とか、「帰り道に寄り道して遊んでみたかったな」とか、色々思っていましたが、今では、青春を音楽に捧げたことを、むしろ誇りに思っています。

SNSなど、情報が溢れかえっている今。
何かひとつのことを、必死に頑張るって難しいと思うんです。
ですから、もし人に「青春時代どうだった?」と聞かれたら、

苦しかったけど、それ以上に充実していた!!

と答えます。

♫毎日の練習で見える心身の調子

一定のレベルになると、練習内容に大きな変化はありません。

  • セヴィシック等の運指、運弓の基礎

  • スケール

  • エチュード

  • レッスンで指定された課題曲

  • 先生に指導していただきたい曲

こんな感じ。
同じ曲を1週間~数か月練習するわけです。

当たり前ですが、楽譜は変わりません。楽器も同じ(ピアノ科は除く)。
でも、音は毎日違う。

それは、私の体に毎日変化があるから。
体調不良だけでなく、精神状態なんかも音に出ます。

私は自分のことを察するのが下手なのだなと、練習を通して学びました。
元々、自他境界線が曖昧で、自分に無頓着。

バイオリンが無ければ、自己表現もできないし、自分の体調に耳を傾けるという人としての基本も出来ていなかったかもしれません。


イタリア産のバイオリン♫もはや私の体の一部です

🎶努力は報われるのか

♫必ず報われるが・・・・

結論
必ず報われますが、自分が望む形かどうかはわからない

私はそう捉えています。

例えば、コンクールのために課題曲を必死に練習したとして。
頑張ったから、必ず入賞できるのか。と聞かれれば、NOです。
何十、何百、何千人という人が「必死」になっているのですから、自分だけ「入賞したい」という望みが叶うかどうかはわかりません。

ですが、必死の努力で得たスキルは、いつか必ず身を助けます。

時に「え?!こんな形で?」

と思うようなパターンで報われることもあります。

♫努力したのに報われないのは理不尽?

これは、生徒によく聞かれます。
中学校受験や高校受験の勉強で、親御さんと揉めていると
「私だって頑張っているのに」
と生徒がポロッと言うことがあります。

私の返答は、時と場合によって変わりますが、ここでは一番厳しい回答を載せておこうと思います。

結果が伴っていないのであれば、それは努力とは呼ばない

私にも突き刺さる、特大ブーメランなんですけど(苦笑

コンクールや受験の努力は、エレベーターのようなもの。
努力して上の階にいっているのは、自分だけじゃない。
同じエレベーターに乗っている競争相手がいるということ。

これも、音楽を通して学んだ現実です。教育現場では物事の過程を大切にしますが、仕事は結果が求められます。

成績が芳しくない営業マンが「でも、頑張ったんです!」と言ったところで、「結果が出ていなければ意味ない」と言われるでしょう。


私も会社員を経験していますので、結果第一を求められていました

結果というのは、第三者から見て一番わかりやすい努力の成果です。

♫どこの大学でも学ぶことは同じ

唐突ですが、ここで博士号の話を。

修士号までは「Master of (取得した学問名)」と表記します。
修士号全般に使える英語表記はありません。

しかし、博士号だけは全般に使える表記があります。
「Ph.D」です。

Ph.D.、つまり Doctor of Philosophy のphilosophyは、日本語で哲学を意味する単語です。しかし、現在のPh.D.は、哲学に限らず幅広い学問の博士号のことを指すようになりました。
それは、現在の諸学問は、元々1つの哲学という学問から派生したものだからです。

Ph.D.とは?読み方や正しい表記、Dr.との違いについても解説 | お役立ちコンテンツ|アカリク (acaric.jp)

このことから考えると、学問の根幹をたどれば、同じところに行きつくということ。どの学部で何を学ぼうが、学問を通して哲学(社会)を学んでいるのだと、私は考えています。

ですから、音楽大学に行く意味はあるのか
と聞かれた場合は、音楽スキルの習得だけでなく、音楽を通して社会を学び大人になるのだと、答えています。
※学費や就職の問題はいったん置いておきます

🎶音楽が教えてくれたことは山ほどある

今回は「努力」にフォーカスしましたが、音楽が私に教えてくれたことは、本当にたくさんあります。

特に私は青春から音楽漬けでしたから、社会のほとんどを音楽から学んだと言っても過言ではないと思います。

何かを必死に頑張る

この経験が、今も私の基礎となり辛い時、苦しい時に助けてくれています。

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