<実践済>落ち込んだ時のセルフケア
◉私にとって東京は刺激が強い
◎うつ病と初めて診断されたのは10代
音楽と真剣に向き合ううちに、鬱になっていました。
蹴落としあいみたいなのはありませんが、それでも競争社会であることに変わりありません。
日本では珍しく、本当の実力主義の世界のひとつが音楽界です。
私の性格は競争社会に向いていません。
「競争」自体に興味がないので、すぐに他人に譲ってしまうんです。
その時点で、私には世界的演奏家になる素質はないのだと理解しました。
朝、起き上がることができなくなり、そこから派生した希死念慮とは、その後15年にわたって闘うことになります。
この辺の詳細は別記事で(-"-)
◎カウンセリングで得た気づき
東京は人も情報も多く、刺激的ですよね。
芸術家としては日本の中で、一番魅力的な場所であると思います。
国内の最新情報に触れられる
コンサートホールも演奏会も圧倒的に多い
指導者、音楽大学も東京に集中している
職業演奏家になりたければ、東京に住むことは絶対条件だと思います。
ただ、私は感受性が人一倍強いので、東京の刺激は毒になることがあります。五感が鋭敏なので、音も風景も辛いと感じる時があります。
特に聴覚過敏は深刻で、医療用マフがないと生活できません。
外出時に聴こえてくるBGMは、時々苦痛になります。
一番苦手なのは、一定の音を出す、換気扇のような音。
聴こえてきたら、もう何も手につきません。
今、お世話になっている精神科医とのカウンセリングで、私は一定の答えを導き出しました。
私が東京で生きていくには
向精神薬とカウンセリングが必要
という結論です。
恐らく、生まれ育ったような田舎であれば、向精神薬なしでも生きていけると思いますが、音楽家として生きていけないので、仕方ありません。
◉20年かけて集めた「セルフケア」
◎とにかく寝る
「あっ、もしかして落ち込んでる?塞ぎ込み始めてる?」
そう感じることができたなら、ラッキー。
私はこういう兆候があれば、とにかく寝ることを優先させます。
勿論仕事があり、生きていく上では家事もしなければならない。
それでも、なるべく睡眠に時間を割くよう、いつも以上に時間配分を考え直します。大体、そういうときは、元々睡眠不足であったり、睡眠の質が悪い日が続いていたりするものです。
「まだ大丈夫」
これが一番危険。
大丈夫かどうか、落ち込んでいるときに判断するのは難しいです。
自分で判断できないな、と思う方は家族に協力を求めてみましょう。
「いつもと違う感じや、落ち込んでいる感じがあったら「ちょっと寝てみたら」って言ってくれるかな」
といった感じでお願いすることも一手です。
◎水分を摂る
内科医から「倦怠感は睡眠不足も考えられるけれど、水分不足もありえる」と言われたことがあります。
切羽詰まってくると、睡眠と並行して食事や、水分補給を忘れがちになりませんか?私はなります(-"-)
私は紅茶やハーブティーが好きなのですが、鬱傾向がみられると、お茶を楽しむ時間を作ることすら忘れてしまいます。
ですから、デスク上に「水でも溶ける」お茶を置いています。
仕事中に目に入る場所に置いておけば、水分を摂っていないことに気づけるからです。
私はルピシアのBATONシリーズが好きですが、最近ではAGFがリットルというシリーズを出していますので、スーパーでも手軽に「水で溶けるお茶」は手に入ります。
私は伊右衛門の緑茶とほうじ茶の粉末も結構飲みます(*^^*)
◎自分が悦ぶことをする
私の場合は、ヘアケア、スキンケア、ボディケアです。
これって、鬱傾向になると、疎かになってしまうことでもあります。
本当に症状がひどい時は、ベッドから起き上がれませんので、お風呂に入るのも一苦労。
身綺麗にする、というのは一定の気力が必要なんですよね。
だからこそ私は、ちょっと落ち込んだ時に、こういったケアをするようにしています。まだ、ケアをする気力があって、それを悦べる余裕があるうちに、自分を救済することが大事です。
◉まずは自分を大切に。他者はその次
うつ病や精神疾患を抱えている方に多いのが、「優しい」こと。
滅私奉公のような働き方
自分の気持ちには蓋をして、誰かを優先する
しかしそれは、本当の優しさではありません。
自分を大切にして生まれる心の余裕があるとき、はじめて誰かを労わることができると考えています。
自分に余裕がない時は、無理しなくていいんです。
それが20年以上うつ病と共にくらしている私の、現時点での答えです。
◎おまけ:演奏はリフレッシュにはならない
理由は簡単です。
演奏を含め、音楽は私にとって職場であり仕事だから。
リラックスするどころか、アドレナリンが出ると思います(-"-)
趣味と職業の違いはこういったところにも出るな~と感じます。
ただ、レッスンのときに生徒さんからパワーは貰っています。
私を信頼してくれていることがわかる笑顔
困ったときに頼ってくれる嬉しさ
音楽の仕事はうつ病の予防には向いていませんが、前に進む気力を貰えるのは確かです。創作意欲もその一つだと思います。
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