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30代後半、ほぼ専業主婦、中学受験を控える子を筆頭に3児の母、社会経験なし、夫が急逝、…

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30代後半、ほぼ専業主婦、中学受験を控える子を筆頭に3児の母、社会経験なし、夫が急逝、人生詰んだわ ーそんな私の負けない毎日。

記事一覧

過労死でないのか、問うてみた。

3日目、来客の多い日だ。 まずは夫の上司が2名スーツを着てあいさつに来た。 もちろん事前に来ることは知っており、私は元労働組合組長の父、弁護士の義父を左右に従えて…

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1年前
4

2日目の夜

2日目の夜。 末っ子と寝ようとベッドに入った。 少しすると大きなお腹の音。 「ママ、お腹すいた」 夕ご飯をあげていないことに気が付いた。 それまで気が付かなかった。…

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1年前
2

死因特定

解剖が出来る病院ではテレビもある清潔な個室に案内された。 父が近くに住んでいたので一緒にいてくれた。 私は基本的に人前で泣かない。 泣いてはいけないとか自分に課し…

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1年前

出頭要請

夫が亡くなった翌日、警察へ出頭要請があった。 ママ友が車を出してくれ、 「これから分からないこと、色んなことが言われると思うから  とりあえず何でもメモして、自分…

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1年前
1

6歳、心を守る方法

あの日、6歳の末っ子(6歳になったばかりだった)はどうしていたか気になるのではないだろうか。 大泣きして、母を困らせていた。 そう想像することだろうし、私も第3者…

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1年前
2

来訪者

夫が突然旅立った日、家に帰ってからはまずはいろんな人に知らせなければと思った。 仲の良い友達には電話をしたり、グループラインで報告したり。 訃報を聞いて、会いに…

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1年前
8

不審死、つまり警察が来る。

夫の死亡宣告が来て、数時間後警察が家に来た。 実況見分というのだろうか、どこで亡くなった、最後にあった様子はどんなだったか、パソコンで最後はどんなページを開いて…

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1年前
1

天が泣く

夫の死亡宣告を受けるまで待合室で何をしていたかというと、ほうれんそうだ。 夫の職場 子供が通う幼稚園・学校 パート先 折り返してきた実家 「今どうなっているんだ」…

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1年前
2

あの日のこと③

救急車では許可をもらって電話をかけた。  ①職場  ②実家  ③義父 この順番でかけた気がする。 これはぜひ伝えたいこと、 パートナーの職場の電話番号を電話帳に入れ…

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1年前
5

あの日のこと②

救急電話はすぐ繋がった。 「どうしましたか」 「あっ、あの、夫が、起きてたら、倒れてて」 そんなことを言ったと思う。 「まずはゆっくり息をしてください」 と言われた…

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1年前
2

あの日のこと①

朝、起きるとベッドには夫はいなかった。 リビングで寝ているなと7時に起床。ちなみに木曜日だった。 今でもよく覚えている。 テレビはつけっぱなし、ニュースが流れてい…

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1年前
5

朝起きたらリビングに、夫の死体があった。

「朝起きたらリビングに、夫の死体があった。」 なんて刺激的なタイトルをつけてしまい申し訳ない。 初投稿なので気合入れて、釣りタイトルを考えてしまいました。 言い換…

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1年前
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過労死でないのか、問うてみた。

3日目、来客の多い日だ。
まずは夫の上司が2名スーツを着てあいさつに来た。

もちろん事前に来ることは知っており、私は元労働組合組長の父、弁護士の義父を左右に従えて、準備万端。
お悔やみの言葉から始まり、いかに慕われていたか、そして最近の勤務状態などの話をした。

正直、過労死は疑っていたし、勤務に対する不満からストレスが募っていたのではないか、そんなところも正直にぶつけた。

それに対して、1分

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2日目の夜

2日目の夜。
末っ子と寝ようとベッドに入った。
少しすると大きなお腹の音。

「ママ、お腹すいた」

夕ご飯をあげていないことに気が付いた。
それまで気が付かなかった。
そしてそれを言い出せなかった6歳の子ども。

あぁ、やばいなと思った。

死因特定

解剖が出来る病院ではテレビもある清潔な個室に案内された。
父が近くに住んでいたので一緒にいてくれた。

私は基本的に人前で泣かない。
泣いてはいけないとか自分に課している訳ではない。そういう性格なんだろう。
父ともポツポツ話したり、ちょっと涙ぐんだり、そして関係各所と電話したりして1~3時間くらい待った(時間の開きが大きくてごめんなさい。意外に早く終わったような、実は結構待ったのか正直よく覚えてい

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出頭要請

夫が亡くなった翌日、警察へ出頭要請があった。
ママ友が車を出してくれ、
「これから分からないこと、色んなことが言われると思うから
 とりあえず何でもメモして、自分もそうだった」
と手のひらサイズの手帳をくれた。

何でもメモする、これは本当に役に立った。数か月持っていた気がする。
だって喪主がなんだ、通夜がなんだ、退職金がなんだ、そんなの何もわからぬ世界に身を置いていたのだから。

さて、警察に何

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6歳、心を守る方法

あの日、6歳の末っ子(6歳になったばかりだった)はどうしていたか気になるのではないだろうか。

大泣きして、母を困らせていた。

そう想像することだろうし、私も第3者の立場ならそう想像しただろう。

実は、
幼稚園に行っていた。

時系列にざっくりと整理すると、
7時ごろ夫発見
8時半ごろ死亡確定
9時過ぎタクシーで帰宅。

そのタクシー内で末っ子が「幼稚園行く!」と言い出した。

正直助かったと

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来訪者

夫が突然旅立った日、家に帰ってからはまずはいろんな人に知らせなければと思った。
仲の良い友達には電話をしたり、グループラインで報告したり。

訃報を聞いて、会いに来てくれたいとも何人かいた。

甘いものを食べてくれと、マリトッツォを持ってきてくれた友人。
(子供が幸せの味だから食べてごらん、と言ってくれたが食べれず)

駆けつけてくれた友人の一人には、ごめん今会えないとインター越しに断ってしまった

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不審死、つまり警察が来る。

夫の死亡宣告が来て、数時間後警察が家に来た。
実況見分というのだろうか、どこで亡くなった、最後にあった様子はどんなだったか、パソコンで最後はどんなページを開いていたか。
私のスケジュール帳も確認された。

夫の最期を写真に収めたことは前にも書いた。
なんて不謹慎なことをしたのだろうと罪悪感もあったが、この写真が警察の見分には大変役に立った。

このノートはできるだけ時系列に書こうと思っている。

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天が泣く

夫の死亡宣告を受けるまで待合室で何をしていたかというと、ほうれんそうだ。

夫の職場
子供が通う幼稚園・学校
パート先
折り返してきた実家

「今どうなっているんだ」「何があったんだ」
こっちが知りたいわ! ってことが聞かれた。

この空き時間に「関係各所への連絡」はその後半年近く続くことになる…。

救急車に乗り込むとき荷物として持ち出したもの
・自分のスマホ
・財布
・保険証
・夫のスマホ

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あの日のこと③

救急車では許可をもらって電話をかけた。
 ①職場
 ②実家
 ③義父
この順番でかけた気がする。

これはぜひ伝えたいこと、
パートナーの職場の電話番号を電話帳に入れておくべし!!

何人かの知り合いに言われた、
職場の電話番号なんて知らないよっと。

検索すれば代表電話番号も出るだろうが、今すぐに伝えたい現場や上長の番号を緊急時にすぐ出ますか?

うちは元々急な呼び出しでかかってくることもあった

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あの日のこと②

救急電話はすぐ繋がった。
「どうしましたか」
「あっ、あの、夫が、起きてたら、倒れてて」
そんなことを言ったと思う。

「まずはゆっくり息をしてください」
と言われた。
2回くらい言われたと思う。

私のことはいいんだ、とりあえず夫の状態を話させてくれ、急いで来てくれ! 動揺しているけど、私はまともに喋れるから話させて!

あとから子供に聞いたらすごく息が早かったよ、と言っていた。
そうだったろう

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あの日のこと①

朝、起きるとベッドには夫はいなかった。
リビングで寝ているなと7時に起床。ちなみに木曜日だった。

今でもよく覚えている。
テレビはつけっぱなし、ニュースが流れていた。
エアコンもつけっぱなしで、リビングはキンキンに冷え、静謐な雰囲気を感じた。
うるさいはずなのに静か、そんな違和感を感じた。

リビングにはベンチタイプの椅子を置き、夫はそこでPCをよくしていた。
そして彼はベンチの下で倒れていた。

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朝起きたらリビングに、夫の死体があった。

「朝起きたらリビングに、夫の死体があった。」
なんて刺激的なタイトルをつけてしまい申し訳ない。
初投稿なので気合入れて、釣りタイトルを考えてしまいました。

言い換えて「起床したら、そこには死後硬直の始まった夫がいた。」としても、変わらないかしらん。

前振りが長くなりましたが、はじめましてこんにちは。
約2年前夫が急逝してからのことを、備忘録も兼ね書いていこうと思います。

まずは軽く自己紹介を

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