見出し画像

【鬼滅の刃経営考察】「あの人がなぜ?」経営者の光と影。経営者の家庭には共通するリスクが潜んでいる!?


煉獄(れんごく)さんの父にして、師である煉獄槇寿郎(しんじゅろう)はあるとき突然世捨て人に。

画像1

鍛え抜かれた身体と精神で「柱」にまで上り詰めたその先の。。。挫折、引きこもり

強くたくましい🔥炎柱🔥。それがなぜ。。。


【🌻経営者は仕事と家庭のバランスが取りにくい職業だという・・・】


作品内で描かれているわけではありませんが、煉獄槇寿郎の炎柱としての一面しか知らない鬼殺隊の隊士は、炎柱を辞めて以降の槇寿郎さんのことは知らないかもしれませんね。

外から見える華々しい部分を「光」🌞とするならば、見えない部分は「影」🌛。

光あるところ、常に影あり!!

画像2

(NHKおかあさんといっしょ「シルエット博士」)

まさにそのとおり。

誰しも「光と影」を持っています。この記事では「光と影」を

「外から見える部分と見えない部分」
「オンとオフ」
「仕事と家庭(プライベート)」

等の意味で使いつつ、経営者の光と影に(主に仕事と家庭)にスポットライト🔆を当てていきたいと思います💨💨

改めまして、
社会において誰もが仕事と家庭のバランスをとって生活をしていますが、これを崩しやすい人たちがいます。

それは経営者です。
(経営者でなくても仕事や趣味にかなりの時間を注いでしまう人は同様の立ち位置にいるものとしてお読み頂ければと思います)


🌍一日24時間🏪  🏬仕事と家庭👪🏽

人は、シーソーのように行ったり来たりバランスを保って生活していますが、経営者はどうしても仕事の比重が大きくなりがちです。

経営者が担っている仕事は業務範囲の決まっている勤務の仕事とは異なり、際限のないもので膨大です💦💦。

また、中小企業ではこれに加えて経営者も実務を行いますから、それは目の回る忙しさです😨。

経営者の仕事については、以下の記事をご参照ください。


「【鬼滅の刃経営考察】産屋敷家から学ぶ経営者の6つの仕事👍〜コロナ禍を脱する秘訣は経営をチームで行うこと🤼‍♀️〜」


もちろん経営者も、自分なりに区切りを付けながら何とかオン・オフのシーソーをしますが、仕事の責任と量のために、そのバランス取りはとても難しい💔ものです。

そしてさらに良くないことには、本人は自分がバランスを崩していること、崩れてきていることに気づきにくいのです💨


【🌻経営者は自分がバランスを崩していることは教えてもらえない。】


輝いている人、成功している人、憧れの人✨✨。そのような人たちが様々な苦悩を背負いながらも戦い続ける姿は美しいものです。もしくは、その陰の部分を周囲はむしろ「人間味を感じる」、「共感すべき美談」等と受け取るかもしれません。

私は、吾峠先生の描かれる鬼滅の刃のキャラクターに魅力を感じますが、その一つの理由はキャラクターそれぞれに光と影の部分があるからだと思っています。

画像3

義勇(ぎゆう)さん✨は、親友ともいえる錆兎(さびと)とともに最終戦別を受けましたが1匹の鬼も倒さずに戦別に合格してしまいました。

実力のある友、錆兎(さびと)はその最終戦別で亡くなります。鬼を倒せなかった自分が生き残りあまつさえ戦別に合格し、実力のある友を失ってしまったという過去を背負って生きています。

画像4

しのぶさん✨は、笑顔の奥に姉を殺された鬼への怒りと、それとは裏腹に「鬼と仲良くしたい」という考えを持っていた姉の意思を受け継ごうとする思いとが歪(いびつ)な形で共存しています。
そして、他の柱たちもそれぞれ周囲からは分からない「影」を抱えています。

私は鬼滅の刃のキャラクター一人一人、この影の部分も含めて魅力✨の一部だと思っています。いやむしろ影の部分を読んだことで一層魅力✨✨が増したようにも思います👆🏼。

つまり、そういうことなのです👆🏼。

人は、輝いている人、成功している人、憧れの人✨のもつ影の部分までその人の要素として受け入れてしまう、それを指摘し、直すよう働きかける対象とは見ません。もしそれをするなら、それは野暮というものです🐗。

例えば
「義勇さん、昔のことが忘れられないなら良いセラピスト紹介しましょうか?」
なんていう人はいないのです。

輝いている人、成功している人、憧れの人✨、その人たちの影の部分を含めて魅力✨ですし、周囲からしたらそれは必ずしも取り除くべきものとは考えられないのです💎

経営者に対しても同じことが言えます。

日々真剣に仕事に取組み邁進している経営者、成功している経営者✨に対して、わざわざ「家庭の時間十分もてていますか?」などと聞く人はなかなかいません。それは野暮というものです。

近しい間柄、親族であっても、仕事に邁進し認められている人を捕まえて、仕事もそこそこにして家庭に時間を使えと言う人は少ないものです。

経営者は、光と影、仕事と家庭のバランスについて外から指摘してもらえる機会がとても少ないのです。


【🌻バランスを崩していることに自分も気づかない🐗】


バランスが崩れるというのは、煉獄槇寿郎(しんじゅろう)のように自分自身がまいってしまうというだけではありません👆🏼

仕事と家庭のバランスが崩れれば、本人だけでなく、配偶者👫🏻や子ども👶🏼にまで影響を及ぼします。

仕事に使う時間が多くなれば、その分家庭(プライベート)に使う時間は少なくなります。「気にかける」という面でも、仕事で頭がいっぱいであれば、家庭を気にかけることは相対的に難しくなります。経営者も時間や頭は一人分です。


何を隠そう筆者も仕事でひどく気になる事があった日に、家に帰って子どもに笑顔を作れなかったという経験があります。

画像5

そして、自分の異変にしても家族の異変にしても、それを経営者が自分自身の仕事が原因だと考えることが非常に難しいのです。なぜならこれらは往々にして「因果関係がはっきりしない」からです。

画像6

例えば、子どもが学校に行きたくなくて腹痛を訴えた、ということが起こったとします。

これを「自分が仕事にのめり込んでいるからだ」と理解する人はとても少ないと思います。多くは、「学校で何かあったのかな」と考える程度でしょう。

昔は仮病(けびょう)で片付けられていた事象ですが、最近は精神的なことが身体に作用して実際に腹痛、頭痛また発熱を生じさせることは知られています。

そして、子どもの腹痛にはこんな背景があるかもしれません。
ここ1年間、毎日帰宅は遅く、土日も出勤、子どもと話す時間も意図的に取ってこなかった。

親とコンタクトが取れないことが子どもの精神発達に影響したり、ストレスになったりする

学校で起こったことについて上手く気持ちの整理がつけられなくなっている

学校に行きたくない。腹痛。

こんな因果関係も十分あり得ることです。

しかし、これは「そうかもしれない」であって事実ではないだろう。自分が原因とはにわかには信じがたい☹。。。ということです。

仕事と家庭のバランスが崩れ始めていること、または既に崩れていることに気づくということが難しいというのは、因果関係がはっきりしない、こういう所にあります。


【🌻経営者全員が同じリスクを背負っていることを知る】

画像7

「そうかもしれない」「因果関係がはっきりしない」家庭で起こっている事象が偶然であると思いたい。

しかし、一万人を超える経営者にノウハウを提供してきた経営コンサルタントの神田昌典氏(※1)はこれらのことについて


「しかし、例外にしては頻繁に起こりすぎる。」といいます。

ビジネス成功者の光🌞の部分だけではなく、影🌛の部分にも焦点を当て、一人の経営者の起業ストーリーをまとめた書籍「成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」(神田昌典 講談社)によれば、


「・成功の頂点で大事件に巻き込まれたり、病気になったり。さらには急死も。
・脚光を浴び、マスコミにもてはやされるなか、家族が事故や病気に。
・成功者として本を出版したとたん、会社の業績が急降下。
・カリスマ経営者の家庭は破綻。夫婦別居で、愛人がそこらじゅうに。
・投機で巨額な利益をあげたものの、事故や病気で若死に。」

一見偶然に見えるようなこれらのことは、実は仕事と家庭のバランスが崩れることにより生じるものであり、例外的に起こることではなく、経営者にとってはむしろポピュラーな事象であるといいます。

画像8

親子断絶、家庭内暴力、暴言、離婚、家庭内離婚、愛人騒動、不登校、引きこもり、うつ病、アル中、薬中、エトセトラ、エトセトラ(※2)


【🌻再点検】


会社は人・金・モノでできており、経営者はそのバランスを取るのが仕事と言われます。

しかし経営者は、会社のバランスを安定的に継続するためにも、一人の人として生活の基礎となる家庭と仕事のバランスにも取り組まねばなりません。

走って、走って、多くのものを得て振り向いたら、一緒に分かち合う人を置いてきてしまっていた等ということがないように。

~鬼になってまで強い剣士を目指した上弦の壱、黒死牟(こくしぼう)。最後に気づく~

こくし
画像9


まずは、24時間のうち「何分間」家族と過ごせているか、それだけ考えるのでもよいかもしれません。

そしてもし少ないなと感じたら、過ごす時間を増やしていくことが王道ですが、そこはバランス取りのプロ、10秒でも、1分でもできることがあるばずです。

よりい

「ありがとう」のメモを置いておく、気にかけていることが分かるメッセージを一つ送る(例えば『今日寒いから上着持って行った方がいいよ』みたいな簡単なメッセージ)、帰りに好きなスイーツを買って行っても良いかもしれません。

仕事と家庭のバランスを見直し、安定させることが、経営者として会社のバランス取りを安定して行うことにつながり、組織のためになることは間違いありません。

人・金・モノがバランスを保って会社が成り立つように、会社のバランスを取る経営者も仕事と家庭のバランスの上に立っているからです。

そして、冒頭で述べた通り経営者でなくても、仕事や趣味にかなりの時間を注いでしまう人も同じリスクを背負っているとお考えいただければと思います。かなりの時間を要するその仕事、趣味を継続して行うのにも仕事と家庭のバランスが前提になります。

末筆ながら、この記事が皆様にとって仕事と家庭のバランス、このままで本当に良いのだろうかと見つめ直して頂くきっかけになれば、筆者冥利に尽きます。

自戒を込めて。


※1 上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済部に勤務。戦略コンサルティング会社、米国家電メーカーの日本代表として活躍後、1998年、経営コンサルタントとして独立。次世代マーケティング実践協会(のべ2万人におよぶ経営者・起業家を指導する最大規模の経営者組織)を創設。
※2 遺伝性、第三者を原因によって惹き起こされるものもありますので家庭で起こる全てを経営者の原因とする趣旨ではありません。

【最後に】

最後まで読んでいただきありがとうございました😍
貴重な時間を頂き、本当にありがとうございます🤣
フォロー、コメント、スキいただけると嬉しいです😊
今後も有益な記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします🤲


++++++
鬼滅の刃経営研究会の一連の記事は、「鬼滅の刃」を愛する以下のメンバー陣で、記載しています。
🌞自らも経営者である公認会計士・税理士 矢崎誠一
⚡️社会保険労務士として経営者を支援する高橋謙一
🔥コーチとして経営者に伴走する山田寛之


私たちがどんな人間で、何を伝えたいのかをプロフィール記事
こちらにまとめておりますので、
よろしければそちらもご覧いただければ大変うれしいです🤩


✨鬼滅の刃経営研究会のサイトマップ作りました✨
見たい記事をこちらからどうぞ😎
今後も沢山の記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。



この記事が参加している募集

マンガ感想文

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?