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【限定公開】自分を壊さない生き方⑬

Kindle出版の内容を
マガジン連載で限定公開しています

私が自動車会社を20代で
辞めた経緯を赤裸々に書いています

前後編はマガジンでご覧いただけます

生き方に悩んでいる方に届いたら幸いです

9章 馬車馬


・お金?


私は幸せと収入は
比例しないということに
職場の人たちを見て気がつきました。


お金があればある程度
比例して幸せになれると思っているかもしれませんが、
実際にはそうではありませんでした。

例えば、
日本人の平均年収が400万だとして、
800万稼いでいる人は平均的な人より2倍稼いでいます。

では、

2倍幸せになっているか?


答えはNOです。

1部の人は2倍幸せになったかもしれませんが、
ほとんどの人は2倍幸せになっていません。

私の職場の話をしましょう。

平均の2倍までとはいかないまでも
それに近い金額を稼いでいる人はいました。


しかし、
彼らが幸せそうにしていたかというと
そうは見えませんでした。

毎日ブーブー文句を言いながら働く人、
残業や土日出勤など多忙で家族と全く時間が取れない人、
トイレに行く時間も無いほど忙殺されている人、
メンタルを発症し数ヶ月間に渡り休職してしまう人、
などがいました。

彼らは幸せそうに見えますか?

答えはNOです。

お金を稼いでいたら
幸せになれるわけではありません。


もちろん毎日楽しくやりがいを
感じながら働いている人もいたと思いますが、
ごくごく少数でした。


お金が多ければ出来ることも増えますし、
欲しいものも買えるようになります。

今の世の中は自由経済なので
何をするにしてもお金が必要ですし、
もちろんお金は大切です。

ですがお金を持っていても
幸せになれるとは限りません。


・働く理由


あなたは何に為に働いていますか?

大抵の方は生活のため、
生きる為に働いていると思います。
私も生活のために会社員になりました。

では、働いていて楽しいですか?

多くの方はNOと言うと思います。
私も工場実習をしていたときは
最悪で全く楽しくありませんでした。
それどころか毎日が嫌で嫌で仕方ありませんでした。

嫌で我慢しながら
稼いだお金なのに
大抵の人は使ってしまいます。

新車を買ったり、
新築で家を買ったりし
稼いだお金を使います。

そうするとどうなるでしょうか?
使ったお金は無くなるので
また働かなくてはいけなくなるのです。

不思議だと思いませんか?

お金を貯めておけば
働かないといけない時間は短くて済みます。

多くの人は働きたくないと
思っていながら働いています。

しかし、
我慢しながら働いて稼いだお金は
貯めずに使ってしまいます。

ストレス発散のための飲み代、
ずっと欲しかった車、
1度は行ってみたかった海外旅行、

お金が無くなるので
また働かないといけなくなります。


・消えたお金


稼ぐ金額が少ないから
使ってしまうだけで、
ある程度まで欲しいものを買えたら
満足しお金を使わなくなると思うかもしれません。


しかし、
私は職場の人間を観察し
そうでないことに気がつきました。

平均給与より稼いでいるはずの
ベテラン社員でさえ金が無いと言っていたからです。

サラリーマンの生涯賃金が
3億円と言われています。
推定ですが
平均の2倍弱稼いでいたので、
そのベテラン社員が生涯で
6億円弱稼いでいたとしましょう。

単純に考えれば平均的な
サラリーマンの生涯賃金+3億円弱
稼いでいる訳ですからお金が無いなんてあり得ないです。
客観的な事実でいうと3億多いのです。

ではなぜそんなに稼いでいるのになぜ金が無いのか?

6億円は窃盗団に盗まれた訳ではありません。

ではどこに消えたのか?

答えは簡単です。

本人が何かに使ったからです。

趣味にお金が
かかっているからかもしれません。

新車や家を
買ったからかもしれません。

子どもの食費や
学費がかかるのかもしれません。

しかし、
これら全てお金を使うことを
決断したのは自分自身です。

今回は職場での事例を紹介しましたが、
稼いだ金額の大小は関係ありません。

・同じ給料、同じじゃない消費


私が新入社員時代に
初任給で生活していたときの話です。

同じ初任給をもらっているのに
金が無いと言う同期が複数人いました。


大卒初任給なので額面で20万程度でした。
私は生活するものは買えたので
金が無いと不満に感じることはありませんでした。

同期とは
同じ給料、
同じ寮、
同じ食事、
同じ周辺環境なのに、

私と同期でお金に対する感じ方が違ったのです。

同期に話を聞いてみると、
飲み会に使った、
〇〇を買ったなどと話していました。

お金が無くなるのは同然です。

欲しいものを買えたので
同期は幸せになっているのかと思いきや、
お金が無いと不満を言っていたので不思議なものです。

欲しいものを手に入れたはずなのに不満を言っていました。


・労働の無限ループ


この事象は多くの方が陥っています。

一生懸命に汗水流して
働いて稼いだお金で欲しいものを買う。
そうするとお金が無くなり、
お金が無いと言いながら
やりたくない仕事をしながら働くのです。

多くの人が働きたくないと言いながらも、
自分自身が働かないといけない理由を
作ってしまっているのです。

つまり、
生きる為に、
生計を立てるために
働いていると言いながらも
それ以外のものにもお金を使っています。

その結果、
手段と目的が逆になり、
いつもお金が無く、
働く為に生きている状態に
なってしまうのです。


・馬車馬になりたくない


私は自我を捨てて
会社から言われた通りに
働く馬車馬になりたくないと思いました。


労働時間
業務内容
給料
勤務地
上司部下
関係者

などは
基本的に会社に決定権があります。

従業員は希望を伝えることは
出来ますが
決定権は会社にあります。

子供が小さいから早めに帰りたくても、
会社が繁忙期であれば残業をすることになります。

新築を建てた翌年に
転勤になりせっかくの家に住めないことや、
自分の苦手な細かい作業を
する部署に異動になったり…
例を上げるときりがありません。

なぜあなたの意図しないことがなぜ起きるのか?

それは組織の中で働く以上、
あなたに自己決定権が無いからです。

これはあなたが悪い訳ではありません。

組織というものが
そういう所だからです。

当然ながら会社は
利益を上げるためのもので
会社のことを第1に考えています。

会社の利益を優先する決定をするため、
従業員の意にそぐわない決定がなされるのです。

私は工場実習に行きたくありませんでした。
現場を学べるメリット以上に、
心身の負担などのデメリットが
大きかったからです。
ヘルニアを抱えてることも
会社に相談していました
ですが決定権は
会社にあるため行くしかありませんでした。

この1例を取って見ても
勤務地
労働時間
勤務内容
仕事の関係者
は全て会社が決めています。
私に一切の選択権はありませんでした。

会社に決めたことに
対し従っていると会社の利益のみを
追求させられ馬車馬のように死ぬまで走らされます

若いころは
走れても徐々に走れなくなります。

そうなると捨てられて
若い馬車馬と交換される訳です。


・馬車馬から人間へ


私は馬車馬から
人間になりたいと思いました。


自分で自分のことを
決められるようになるために
どうすればいいか考えました。

自己決定権を持つ為には
組織の力学の働かない所に
行く必要があると思いました。


つまり
組織から出る必要があります。

個人事業主として生きて行く決断をしました。


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