衝突【とあるバンドマンの軌跡】第14話
どうもーキクでーす。
めっちゃ期間が空いてしまいました。
【物語の年代時に聞いてた曲の紹介】
SPECIAL OTHERS
ACIDMAN
アヴリル・ラヴィーン
【第14話】
バンドを組んでから特に嫌な事は起きず、順風満帆に私達のバンドは進んでいっています。
3枚目のCDを出すのが決定してました。
3枚目のCDの曲作りを開始していきます。
私達のバンドは、自分達で作った曲は、自分のパート(私はドラム)を詰めていく作業になります。
つまり
ギターがギターフレーズを持ってきて
そのギターのフレーズやコードにボーカルがメロをつけ
ベースはベースを。
私はドラムを叩き。
なんとなくで曲を詰めていくスタイルでした。
バンドによっては、一人で作れる人が曲を持ってきたりする所もありますが、
私達にそんな器用な人はいなかったので、誰かがきっかけになって各々が各パートを作るタイプのバンドでした
そして曲が完成したら、特に音楽の知識が特にない事務所のプロデューサー的な方に聞かせます。
基本的にはプロデューサーに「いいじゃん」と言われて終わるのがほとんどです。
が、たまに
「サビをもっとさー広がる感じにしてくれない!」
と、抽象的な事を言われてアレンジしていく事もあります。
プロデューサーに言われて、いい方向に行く事が多かったです。
つまり、お笑い芸人さんで例えると
「『なんでやねん』っていうツッコミじゃなくて『なんでそうなんねん!』」
っていう微々たる文言の違いを作家さんに言われる。っていうものだと思ってくれると幸いです(これもわかりづらいかな…(笑))
兎にも角にも、そんなプロデューサーがいたわけです。
そんなある日
ある曲が完成しました。
そして、そのプロデューサーに聞かせました
その時に
P「キクさ。それ16ビートじゃなくて、8ビートにしてくれない?」
と、言われました。
説明すると
16ビートとは
「チキチキチキチキ」とハイハットシンバルを叩くものだと思ってください
8ビートとは
「チッチッチッチッ」と叩く感じです
私はプロデューサーに言われて
「ありえない」
と、初めて思いました。
どう考えたって16ビートが合う曲だったのです
私はすかさず
私「いやいや。8ビートにしたらめっちゃダサいじゃないですか。曲のスピード感も落ちますし」
私が反抗した事に対し、プロデューサーが私にムカついたのか
P「いや。お前のハイハットうるさいんだよ」
とも言われました
私も
私「うるさいとかっていう問題じゃないですよね。この曲はギターもベースも16のノリなのに8ビートはない。
トリッキーだとも思うけど、ここは王道でいいと思います」
と、お互いの口論は止まらなく、大喧嘩になりました。
メンバーにも喧嘩を止められて、私は納得しないまま、その日は終わりました。
そして私は20代前半で若く後先考えず
「もういいや。8ビートにする。もう後は知らん」
と、半分拗ねる。半分怒りのまま、レコーディングを迎えました
レコーディング当日
レコーディングの曲をこなしていき、とうとう
「16ビートか8ビートか問題」の曲をやる時が来ました
そしてレコーディングしようとしたその瞬間
P「キク。やっぱり16ビートだな。
いやー俺もねー後でプリプロ(レコーディング前に録る、仮レコーディングみたいなものを)聞いたんだけどね、16の方がいいわ。」
と、当日にいきなり言われて、当日に変える事になりました。
安堵もあるが怒りもある。そんな若い私はレコーディングをしていきました。
そして、無事レコーディングも終わました
プロデューサーとの衝突。
私は第4話で話した右半身の強張り(ジストニア)の悩みもありました。
次回。宣告
noteまとめ『文章遊戯』に参加しています。
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