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私は難病です。楽器をやる全ての方に向けて。

楽器やる方。全ての方へなんて大袈裟過ぎますが、それぐらい楽器をやってる方に本気で見てほしいからです。


さて、難病ですが。

私は20年間完治していない原因不明の筋肉の強張りがあります。そして今まで、病名がわかりませんでした。

そして、今年の1月に病名を知りました。

とある記事で知りました。私と記事の内容は、ほぼ同じ症状でした


高校生(約20年前)の頃、どの病院に行ってもあしらわれ、子供の勘違いとまで言われた事もありました。ずっと原因不明です。

種類によっては指定難病みたいです。医者ではないので無責任な事は言えませんが、色々な種類の症状がある病気みたいです。

症状の重さによっては、音楽やる人にとって致命傷です。私は恐らく重度だと思います。20年分ですから。


後、命に別状はありません。あくまでも、楽器をやる、スポーツや手足を使う人にとったら難病です。

種類によっては私生活でも困難があるみたいですが、私は大丈夫です。元気です。


後半部分で私の異常をお伝えするので

物語に興味ない方は一気に飛ばしてください

目次を使うので病名の所まで行きます。


特に楽器をやる方には見てほしいです。


目次


今回は症状に至るまでのストーリーです。

はじめまして方の人にご説明すると、私は自分のバンドの経験を綴っていきます。なので、ほとんどの方が興味がないですが、一人のエピソードだと思って見てくれると嬉しいです。

長いので、症状や病名だけみたい方は↑の目次で飛ばしてください

今回は本気で症状の所を見てほしいので、エピソードを消しても良かったのですが、せっかく書いたので残しておきます。長いので本当、症状の所まで飛ばしてほしいぐらいです


では、タイトルは外してしまいましたが、とあるバンドマンの軌跡【高校生編#2】


【第4話】


冒頭では、物語の年齢の時に良く聞いてた音楽を5つぐらい紹介しようと思います。

ただ、音楽に興味ない方は飛ばしてください



Fall Out Boy

Jennifer Lopez

Hoobastank

Evanescence

マライアキャリー


エモコア。ハードコア。ポップパンク。R&Bを中心に聞くようになってました。メロディが綺麗なのが好きでした。


【それでは本編へ】



私は高校生になり、約10バンドを掛け持ちながらの生活でした。

バイトもしながら毎日が大変だったけど、充実してたと思います。

そしていつも

「いつかは数万人の前でライブやれるかなー」

とか

「女性芸能人に『毎日キクちゃんのドラム聴いてます。好き。チュ』とか言われたらいいなーうへへー」

とか、妄想の毎日でした。思春期です。


しかし毎日音楽と触れ合ってました。


これ以上にない幸せでした。



そんな日々を暮らしてるとSEX MACHINEGUNSのコピバンのメンバーからお話しが


先輩Gt「今度、某音楽専門学校でLIVEやる事が決定しました。俺らは高校生だけど、専門学生に見せつけてやろうぜ!!」


なんて話しをしてました。


当時は若くて情熱的でした。負けん気が強かったです。

毎日の練習でしたそして


事件は起きました。

とある日


いつものスタジオ(第3話参照)で、普段通りSEX MACHINEGUNSのコピバンの練習をしました。


今でも覚えてます

ジャーマンパワーという高速な曲でした。


いつものように曲を開始すると


「(あれ。いつもと感覚が違う)」

右腕の筋肉が張り、右足の筋肉も突っ張り動かない。


右半身だけ異常を起こしました。


先輩Gt「キクちゃんどうした?」

私「疲れかも。全然動かないや」

先輩Gt「そっか。無理すんな」


と、BPM(曲のテンポ)が遅い曲を中心に練習して終わりにしました。

私は家に帰り

私「なんだよっ!おっかしぃなー右!!」

と、悔しさでいっぱいでした。


今まで叩けてたものが何故叩けないのか?

不思議で仕方ありませんでした。



さすがに「練習しすぎか。体を休めよう」と思い、体を休めてました。



LIVE一週間前

右半身の異常が全然治らないのです。

私は焦りを感じました。しかし、

専門生に負けない!

と、こんな気持ちでいっぱいでした。


LIVE当日

都内の某音楽専門学校へ。


私は右半身への不安と、専門学生への緊張に包まれてました。

「こんな状態で叩けるのか?」

焦りしかありませんでした。


本番開始

専門学校のステージに立つと大きな(体育館みたいな)会場だけど、ざっと30人の生徒と、専門の先生方がちらほら

「満席じゃないのか」と、緊張は少し緩和しました。


そしてLIVEは始まり、曲をこなしていきます


そして、問題のジャーマンパワーという曲へ

ギターのリフから入りキメ。

Aメロもこなしていく。

そしてサビへ



予想通りです

曲の途中で右腕はつりあがり、右足のバスドラムは踏めなくなりました。



でも

30人の専門学生は盛り上がっていました。

私達のコピバンで腕を突き上げ、曲を知ってるのか歌っていました。

しかし、私が叩けなくなり途中でビートを変え、専門学生たちの顔は


「あれ?こんな曲だったか?」


みたいな顔をしてました。

でも、ノリノリで曲を聞いてくれてました。あの時の


「あれ?」みたいな専門学生の顔は今でも忘れられません。



そして家に帰り悔しさで泣きました。

そして、彼女に振られたばっかりでした。

なんかもう、めちゃくちゃ泣きました。





時を戻そう。現在の私へ。


私は難病を患いました。その難病とは



最近、Alexandrosさんのドラマーの庄村聡泰さんが勇退をされました。その理由が


局所性ジストニア


簡潔ですが↓

不随意で持続的な筋肉収縮を引き起こす神経疾患である(Wikipediaから抜粋)


私の原因不明の右半身の筋肉の異常と凄く似ていました。

Alexandrosさんの勇退の理由をみた時、衝撃を受けました。


「私と一緒の症状だ」と。


2020年1月。Alexandrosさんのブログを見て、私はジストニアについて調べました。ジストニアになった方も。


症状。原因。予兆。ほぼ全て当てはまりました。


20年間原因不明なものに確信が持てました。

私はジストニアだと。


私は高校生(約20年前)で症状が発症してから約10年間。

病院。全身MRI。CT。マッサージ。鍼。整体。カイロプラクティック。接骨院。etc...

どこにでも行きましたが、何一つ病名もわからず、症状も治らず解決しませんでした。

10年間↑に書いてあるどこかの施設に、1〜2週間に1回以上は必ず行ってました。


ジストニアの原因は色々ありますが、楽器をやる人に、ほぼ当てはまるのが

「過度の練習です」



20年間原因不明で、やっとわかった病名

私は安堵しました。モヤモヤが解決されたのです。

20年間ずっと悩まされ、霧をかけられた原因不明の名前がわかったので安堵しました。


当時。高校生の時の私は病院で診察受けても適当にあしらわれました。冒頭にも書きましたが、子供の勘違いとも言われたりしました。本当悔しかったです。でも

ジストニアについて調べてると、MRIやCTで検査しても明らかな異常としてみられない、認めない事があるとも書いてありました。


私の場合は私生活には問題はないです。楽器、手足を使うスポーツや職人だと辛い。というものだと思います。

それにジストニアには種類があるらしいので、私のような右半身の筋肉の強張り以外にも

声が出にくい。まぶたが閉じてくる、痙攣などなど。様々な症状があるみたいです。

私の場合はいわゆる職業病です(職業ではないですが)


ちなみに

共通する所が一緒です。

Alexandrosのドラマーの庄村聡泰さんは、ライブで10分の演奏で右足が動かなくなり叩けなかったみたいです。
私は右半身の筋肉が強張り上手く叩けはしませんでしたが、BPMが遅ければなんとかなってました。が、曲をぶっ続けで叩けるのは、現役の時で1時間が限度です。


なので、高校生初期より上手くドラムが叩ける事はなかったです今現在でも右半身は強張り、今では全くドラムは叩けません。叩けないこともないですが、かなり下手です。もって5分だと思います。


↓みたいな事も出来ません。

力仕事は絶対に出来ません。時間が経つにつれ、右半身は張り、重たい物は持てなくなります。

野球だとしたら。上手く投げれず打てません。野球は幼少期からやってたのにも関わらず、ジストニアになってからはキャッチボールすらまともに出来なかったです。

パチンコなら。ずっとハンドルは握れません。時間が経つに連れ、右腕が張って辛くなります。

でも、私生活に支障はないです。ただ、スポーツなどは厳しいです。出来ないこともないけど、右半身は時間が経つにつれ筋肉が張り、上手く動きません。


でも、私は元気です!

楽しく楽器が弾けたり、スポーツが出来るのは羨ましく思ってしまいますけどね。



楽器をやり始めの方には特に見てほしいです。ベテランの方も見てもらえると嬉しいです。

やり始めた方は特に、きちんとしたフォームや体勢、姿勢を先生に習う。

もしくは、YouTubeや本で習ってほしいです。

独学でやるなら特にしてほしいです。


私は中学生の頃(約20年前)、ずっと独学でドラムをやってました。教わった方もいましたが、私はフォームなどは気にしてませんでした。

そして、好きなドラマーの見様見真似でスティックを振りかぶったりして

私のフォームは悪かったと思います。姿勢も幼少期から悪かったです。今でも。

特にドラムは全身。腰や首にも負担がかかります。

プロのドラマーの方が、腕を頭の上まで持っていきスティックを振りかぶれるのは、正しいフォームや無理のない体勢や姿勢でやれてるからだと思います
(ミスタービックのパットトーピーさんは椅子の高さが異常に低く、不思議な体勢で叩きます。特殊な方もいます。でも、私の勝手な妄想ですが、腕のストロークとかはしっかりやってたと思うのです。)


ドラムだけではなく、ギターやベース。どんな楽器でも姿勢は大事だと私は考えてます。


ギターで例えると。ギター始めたいと思い買って、ギターを手にし、そして

「ギターのストラップを低くして弾くのがカッコいいから最初から低い状態で練習しよう!」じゃなくて、

高い位置から練習して、徐々に低くしてほしいです。腱鞘炎の可能性も出てきます。

とは言っても私はギタリストではないので、説得力がないですが…でも、私は少なくともジストニアにかかり、カッティングやダウンピッキングを持続して弾く事は出来ませんでした。どんなに遅いリズムでも、綺麗に弾ける事はなかったです。


ジストニアにかかる人は滅多にいないと思いますし、ギターを始めた頃からストラップを低くして今でもプロの方はいると思います。

でも、私はジストニアになりました。そして、今では叩けません。


カッコいいスティック捌き。ヘッドバンキングし、ストラップを低くして弾くにしても、正しいフォームから派生させるものだと思っています。


無理のないフォームでやり、未然にジストニアを防いでほしいです。



そして、疲れて手足が動かなくなったり、いつもと違う感触があれば無理なく休んでほしいです。

先程も言いましたが、楽器をやる方でジストニアになる、ほとんどの原因が

過度の練習です

練習が足りないと思ってやり続け、ジストニアになってしまったら私みたいに本末転倒です。


ストレッチ、マッサージもしてほしいです

プロの方はケアしてると思います。私は練習前も後もサボっていました。

当時は「ストレートネック」や「骨が曲がってる」と言われてただけなので、「整体行ってりゃいずれ治るだろ」と思い、10年も整体に通いました。そして治りませんでした。

ストレッチを少しでもやっていれば、また変わっていたのかもしれません。


偉そうだし「お前誰?」って感じだとは思いますが、この記事を見てくれてる方に楽しく音楽や楽器をやってほしいのです

お涙頂戴でこの記事を書いてるわけじゃなく、私もただただ音楽が好きだったからこそ、今音楽やバンドを楽しんでる人に切実な思いで記事を書いてます。あんまり見てもらえてなくても、いつかは届いてほしいと思ってます。


ジストニアという病気があるんだ。へー、気をつけよう。とか少しでも思ってくれたり

周りにいる音楽仲間が、ジストニアのような症状や、普段弾けるものが弾けなくなっていたら。無理をさせないで、練習をストップさせてほしいです。


私は周りの仲間に、自分の右半身の異常の理解を求めても説明するのが難しかったし、凄く苦しかったです。言い訳にも聞こえますから。

練習不足とか、本当は叩けないんじゃないの?って思われるのがイヤだったり。今考えると、邪魔なプライドでした。


全て私のせいです。私に語彙力があり、仲間に細かく自分の症状を説明してあげられたらなと思います。私は我慢して続けてしまいました。後悔でしかないです。


今の時代なら、スマホでジストニアを検索して「こんな病気あるから、練習ストップした方がいいよ。」と、声をかけられる事が可能です。

逆に自分がジストニアの傾向があるなら、仲間に検索させて危険性がある事を熱く伝えてほしいです。


初心者の方なら、早く上手くなりたい気持ちはわかります。でも、私は無理を続け体に負担をかけ、首や右半身の筋肉の強張りがあるにも関わらず練習をしました。結果ジストニアを起こしました。


「LIVEが控えてるから練習しなくちゃならないんだよー!」もしくは「LIVE控えてんだから、もっと練習しろ!」など。

それはやめてあげてほしいです。あくまでもジストニアの傾向があるならです。

ただのサボリや嘘をつかれたら、それはお任せ致します笑


20年前の私に「調子乗んな!」と、言ってやりたいです。


最後にひとつだけ

僕はドラムという楽器が好きだったから、ジストニアになって凄く悔しかったけど。

でも、ジストニアだからといって音楽の道はいくでもあるとも思っています

DTMもありますし、作詞作曲も編曲も出来ます。体に負担がないなら、要所要所にワンフレーズだけ叩いたり弾いたり歌ったり、バンドに参加出来たりします。

今現在、私は音楽はしてないので説得力はないですが

私が言いたいのは、ネガティブになる事はないと思っています。本気で音楽が好きなら、ジストニアだからといって諦めず、まだ残された道もあるよ。っていう事をお伝えしたかったです。

それに何度も言いますが、私は元気です。



長い記事を見てくれてありがとうございます。

ジストニアを知る人が少ないみたいなので、本気でお伝えしたかったです。







さて、当時高校生だった私はジストニアだとはわからず、整体やカイロプラクティックに通いながらバンドは続けていました。

右半身に病を負った彼は

運命のバンド。

運命の音楽に出会います。

次回。高校生編#3

【第5話】


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