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ホールドオーバーズ(置いてけぼりホリディ)~シネマガイド~
ボストン近郊にある寄宿制名門校の生徒たちは、クリスマス休暇には、誰もが家族と一緒に過ごすため実家に帰る。
孤独な三人
しかし、様々の理由で寄宿舎に留まらざるをえない生徒が5人いた。この生徒たちの監督、面倒を見る役目をいつも校長から押しつけられるのが、生真面目で生徒や同僚からも嫌われている変わりものの歴史の教師ハナムであった。彼もまた帰る家族の元や実家はなかった。それに食堂を差配するウ”ェトナム戦
関心領域・・・<シネマガイド>
第2次大戦中、ナチス親衛隊が,ポーランドのアウシュビッツに強制収容所を作った。塀を隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描いた映画である。
空は,青く晴れ渡り、近くの川縁で楽しそうに家族連れが水遊びしたり泳いだりしているきわめてゆったりとした風景。
所長ヘスには、妻ヘートゥ”ィッヒと男2人、女2人と赤ちゃんの5人の子どもの7人家族と犬そして使用人。
アウシュビッツの中では、なにが行なわ
マリウポリの20日間
{シネマガイド}
ウクライナの南東部の港町、巨大製鉄所等のある工業拠点、マリウポリ。
ロシアの軍事侵攻により戦禍に晒された惨状をAP通信のウクライナジャーナリストが命がけで記録を続けたドキュメンタリー戦争映画である。
砲弾で家を壊された老女は息子を探して泣き叫ぶ。サッカーをしていて被弾した少年。
ロシアは、一般市民に向けて砲弾を撃つことはないと言っていたのに民家や
アパートに落下してあちこちで煙
旅情詩人・新版画川瀬巴水(はすい)展
大正から昭和にかけて活躍、新版画、川瀬巴水展が、八王子夢美術館で6月2日まで開催されている。
特に関東大震災後、東京を描いた「東京二十景」の「芝増上寺」と「馬込の月」は、巴水の代表作である。
ステイーブ、ジョブスと巴水の版画
この展覧会でステイーブ、ジョブズが巴水のファンであり、その作品を熱心に集めていたことを知った。
マッキントッシュ・コンピューターやiphone等で世界を変えたジョブズが、
八月の御所グラウンド
{読書の小窓}
京都の夏は、炎で炙られるような暑さである。
俺、朽木は、火がないと彼女にふられた。
いまごろ彼女の田舎、四万十川の清流で水遊びをしているころだが、今暑い京都にいる。
友人の多聞から、焼き肉を奢るからと連絡があった。
多聞の相談は、貸した金はまってやるから野球をやらないかとのこと。大学の留年から抜け出すため外資系の就職先の内定も決まった。
しかし卒業するため研究室の教授に相談したと
君たちはどう生きるか
{シネマガイド}
宮崎駿監督作品が久しぶりに公開。
戦争中、母を亡くした真人(まひと)は母の実家「アオサギ屋敷」に父親と引っ越す。
父は、その家に一人で住んでる母の妹(夏子)と再婚する。父は、会社の仕事が忙しく殆ど家にいない。
真人は、親切にしてくれる夏子や学友たちとも今一馴染めずにいた。
お手伝いさんの6人のばーさんたちが真人を見守ってくれる。
山の中のお屋敷の裏山に大叔父が建てたという
東京都同情塔を読んで
{読書の小窓}第170回芥川賞 九段理恵「東京都同情塔」
美青年(イケメン)好きの成熟した37歳の女性建築家牧名沙羅と彼女に見初められた美青年26歳のタクト(東上拓人)。
東京都のど真ん中、都民憩いの場、新宿御苑に地上71階建ての巨大な円柱のタワー「シンパシータワートーキョー・東京都同情塔」という刑務所が建てられた。(多分、都民の大部分は、建設に反対するだろう)
犯罪者になるために生まれてきた
52ヘルツのクジラたち
{シネマガイド}
ヤングケアラー、親の子どもへの虐待、トランスジェンダーDV等、日々、現代社会が抱える問題点を描いた映画である。
都会での生活に傷ついた声を上げられなかったキコ(貴湖)は、海辺の村、元、祖母の住んでた家に引っ越してきた。
そこで、過去の自分と同じ境遇に遭ってる少年ムシと出会う。
彼の背中はミミズ腫れの傷跡が痛々しい。
キコは、この少年と暮らすことを決意する。
キコは、母親が働いて