Yudai Kikuchi

早稲田大学 4年生

Yudai Kikuchi

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    シリアスすぎない詩です。

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    文章を継続して書く訓練をしています。

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    好きな歌に和訳が見つからなかったとき、ざっくりと訳しています。

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自己紹介・記事紹介

こんにちは!自己紹介をかねたページをつくってみました。 1. 自己紹介大学生です。学校では政治とジャーナリズムの勉強をしているほか、アルバイトをいくつかやっています。 ①早稲田大学ボランティアセンター 学生スタッフ  大学の機関でボランティア企画をつくっています。(いまはお休み中) 過去には、こんな企画をつくりました。 ②共同通信社『今日どう?共同通信ニュース』学生パーソナリティ 共同通信社のポッドキャストで、ニュースを読んでいます。一番新しい回のプレビューを載せまし

    • 【日記】 Artificial Oasis / Tokyo

      新橋駅からゆりかもめに乗り、日の出という駅で降りた。 列車から降りたのは、僕を含めてほんの数人だった。前を歩く子どもたちとお母さんがマンションへ消えていくと、首都高を走る車の遠い音だけが残った。 ふ頭に並んだ倉庫に沿って、レインボーブリッジのほうへ歩いていく。 四月の終わりの夜は、暑くも寒くもない。空には薄い雲が残っていて、高層ビルの灯りが、頭上を灰色に照らしている。 レインボーブリッジに近づくと、「遊歩道入口」と書かれた看板があり、驚いた。 僕はこの橋を歩いて渡れる

      • 【日記】2024-4-26 多様性・カテゴリ・戦闘とデモ

        1.多様性と「Tシャツの喩え」 友人たちとの昼食の時間に、何かのきっかけで多様性の話になった。そのうちに、「Tシャツの喩え」というものを思いついた。こんな具合だ。 いま、世の中に流通しているTシャツの色が、10色から15色に増えた。これは、洋服の多様性をおし拡げたと言えるのだろうか? 単純に考えれば、言える。けれど、その多様性の拡げ方は単調すぎる。 例えば、15色のTシャツが、すべて丸首の半袖であったとしたら?これをVネックにすることも、長袖に、七分袖にすることもできそ

        • 【日記】2024-4-22 写真と重い本

          1.写真 授業の課題のために、大学でペアを組んだ人と待ち合わせ、ポートレートを撮影した。大学院について話を聞いたり、ジャーナリズムへの意見を交わしたりするうちに仲良くなり、素敵な写真を撮ってもらった。 2.重い本 最近は、西早稲田キャンパスにある学生読書室に行く機会が増えた。 置いてある本の種類がほとんど異なるので、新鮮で面白い。インフォグラフィックについての本と、ゲームにおける空間設計についての本を借りた。どちらもとても読みごたえがありそう。 3.openFrame

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          【日記】2024-4-21 睡眠・情報・文字

          1.寝すぎた 寝すぎてしまった。 僕は二度寝をすると(二回目に寝ている間に)夢を見るのだが、今回は少年野球の夢だった。まるっきり普通の練習試合で、地元のホームグラウンドで、現実さながら野球をした。たぶん身体が覚えているのだろうと、ごはんを食べながら思った。 そういえば最近、睡眠について、二つのことに気が付いた。 一つ目。午前1時以降に寝ると、起きるのが午前11時以降になる。次の日の朝から用事がない限り、この場合が多い。今日もそうだった。 二つ目。昼寝の時間は、12分+6分が

          【日記】2024-4-21 睡眠・情報・文字

           【日記】2024-4-20 設計と体験

          1.代官山T-SITEに関して 渋谷で副都心線を降り、中目黒まで散歩をした。 用事がないのに向かってしまうのが、蔦屋書店で有名な代官山T-SITEだ。三つの建物からなる書店に加え、裏側にはいくつかの店が入っている。店と店は舗装された小径でつながっており、それを囲むように緑が生えている。 今日、この小径を歩いているとき、少し妙なことを感じた。それは、自分が歩いている風景に関して、うまくピントが合わないということだ。言い換えると、歩いている自分がどこに気を配っているのか、そ

           【日記】2024-4-20 設計と体験

          【詩】Glitter of clouds

          Capture the moment that never happens again After all sentiments you will see yourself there Better expressions are all around you gotta ignore Keep the directions you will seek yourself there No need to look back you're not the mirror of

          【詩】Glitter of clouds

          【日記】2024-04-15

          今日もいくつかのものを作りました。 1.新宿のどこか 以下のサイトを参考にして、PLATEAUをBlenderへインポートした。 <考えたこと> ・建物の表面に画像を表示するには、Blender GISでGoogle Mapをインポートすればいいのだろうか? ・(卒業制作に向けて)@ARTや、自分で収集しているパブリックアートの情報を持ってきて、モデル内に落としていけばいいのか? ・排除アートやベンチをマッピングしたら面白いかもしれない。 ・カメラにアニメーションを付け

          【日記】2024-04-15

          【2024年4月】関心の推移

          久しぶりに、勉強と実践の記録です。 (簡略化のため、敬称略・常体で書いています) 1.コンピューターについて 先日、「疑問装置」というアイデアを書いた。これを実行に移すために、BlenderとopenFrameworksというツールの勉強を始めた。(卒業制作で使用したいという狙いもあり) 正真正銘のシロウトだが、記録のために作成したものを載せてみる。 1.ベンチと椅子 Youtube(https://youtu.be/S6aAvxUx2ko?si=L3Zl4bPrOrw

          【2024年4月】関心の推移

          【短編】マヨナカ・ランドリー

          熱い夜だ。こんな日は、誰も格好つける余裕などない。どのクラブにいる女も男も、シャツの背中に卵型の汗ジミを作ることに精進している。 私も「PLAY!」のハートが胸に入ったポロシャツに汗を吸わせながら、乾燥機が終わるのを待っていた。環七沿いの古いコインランドリーには、イケアの青いバッグがあちこちに引っ掛かっている。都市生活者の汗と汚れが、この場所に集約しているのだ。 スマートフォンの画面右上、時刻は0:29を指している。時おり店の外を通り過ぎるバイクやいかした外車を見るたび、巻

          【短編】マヨナカ・ランドリー

          【詩】me & my anxiety

          1.黒い水門 これは影 そして近代性、歴史、差別、弱さ、強さ つまりこれは———不安。 ああ また 海へ降りていく途中で 一日を不意に使った 傷口を見つめないで 僕は洋服を脱げない 皮膚は赤くただれている いつかあたたかい海のなかで 泳げる日を… そう考え始めているのは 彼が来た証拠 「やあ 調子はどう?」 僕を包むように彼は出てきて 海に手を伸ばす男を邪魔する 赤い皮膚から自由になりたい 背中は壁に付けたまま 一日を過ごす あの海のなかでばらばらになりたい 二度

          【詩】me & my anxiety

          ある子ども 01-05

          01 木曜日の夕方、部屋に続く階段を昇る音が聞こえた。 私は鉢植えに水をやっているところだった。足音の主が大家だということはすぐに分かった。やけに乾いたサンダルの音が聞こえたからだ。私はジョウロを床に置いた。 ベルが鳴ってすぐに扉を開けると、やはり彼だった。痩せた老年の男は、赤いチェックシャツの上に紺のエプロンをしていた。白髪は短く剃ってあり、適度に日焼けしているので、老いたテニスプレイヤーのように見える。 「こんにちは」 私はドアの取手に寄りかかって言った。 「こんに

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          ある子ども 01-05

          長い手紙 その4 -他者とつくる時間-

          1954年8月28日 拝啓  ご無沙汰しています。いかがお過ごしですか? こちらは昨日から、長い雨が降っています。どこか夏の終わりを思わせるような、腕に当たる飛沫が冷たい雨です。私はさきほど郵便局で原稿を送り、林のなかをぶらりと散歩してきたところです。 今は部屋に戻っていて、窓際では、乾かしている服がすこし揺れています。 山林というものは、特に雨の日に美しい姿を見せてくれることが分かりました。私は「うつくしい」ものへの感覚が疎いのですが、そんな私にも感じとることができる

          長い手紙 その4 -他者とつくる時間-

          長い手紙 その3 -自分でいること-

          1954年8月18日 拝啓  連日のお手紙になります。 今日は頭痛がひどいので(私は頭痛持ちなのです)、ほとんど一日中、部屋で過ごしています。明後日にここを発つ予定ですから、なんとか治ってほしいものです。 昨日の手紙では、私の「信じること」への見解を書きました。繰り返しになりますが、信じることは、あくまで私が中心に引き受けていくことが重要でしょう。そして、その困難さゆえに、「私」とか「自分」は、時として非常に厄介に映ります。今日はその困難さついて考えてみます。 ***

          長い手紙 その3 -自分でいること-

          【短歌】Keepメモ

          1.インターネット かなしみを 自分の言葉で 語ること できるあなたは しあわせ者さ 2.連歌 息が切れ 最後に残った 灯火は 短歌くらいに 小さくて 文字すらも 切って捨ててる 毎日じゃ 誰の言葉も 理解できない 小説も 読めなくなった この夜に ぽかんとひらく 心の出窓 出し抜けに 入り込んでた 若いきみ 僕の布団で つめたい寝息 夜の床 テーブルに落ちる 月の波 ぬるいコーヒー 胃はまるで石 時刻む 音だけ届く もう深夜 手持ち無沙汰で 一日消える

          【短歌】Keepメモ

          長い手紙 その2 -信じることこそ-

          1954年8月17日 拝啓  お返事をありがとうございました。 あなたも私と同じように、自分なりの「考え」を作るのに前向きになったと聞き、少し嬉しくなりました。私は最近、それが人間にとって必要なことだと感じています。肝心なのは、それをいつでも推敲し、改訂する準備をしておくことです。その態度さえ忘れなければ、あなたはよき指針を手に入れられるでしょう。 今日はもっぱら仕事をしていました。朝から14時まで、東京から送られてきた新しいゲラを読みながら、赤入れをしました。窓際に座

          長い手紙 その2 -信じることこそ-