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詩または詞

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言葉を拾いあつめたり。
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駆け抜けて原チャで

駆け抜けて原チャで

誰よりも音速で、誰よりも止まらないで、ブレーキは忘れてどこまでも風になって原チャで。
美しく花のように、芳しく春のように、この35歳が一瞬にして18歳になったり6歳になったりする。爆速で次元を行ったり来たり。誰にも咎められないで、それなのに社会の一端でもあって、その皮一枚の寂しさを抱きしめていて。
土が滲む。詩が滲む。移ろいゆく故郷にジョウビタキがさえずる。
あなたが宮崎で、君は岡山で、彼は宮城で

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息をとめて地上を泳ぐサバの群れ

まったくやる気が起こりません。

なんにもやる気が起こりません。

ビートニクにつまはじきにされ、貝殻模様の雲に手を振る。バッタが飛び跳ね、早咲きの桜が花開く。
時は微熱で火照る日常。買い物の言い訳にカステラを追加でかごに放り込む。

なにもしなくていいんです。なんにも。
界隈の辻褄合わせのための共通言語収集に躍起になる青年の空洞に誘い涙が落ちる。
叙情的にもなれず、形骸化されたアクションヒーロー

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眠らない天使

眠らない天使

先生がはなまる描いた時のペンの音を覚えてる。その音がもうビートになっていて、脳裏に刻まれている。

過去の現象を断片的にだが異常に覚えてる。それだけありありと発光していた時間があった。幼少期、少年期、青年期、そして今も。背中に抱いてたあの夏の入道雲が現在地点で雨を降らす。消えた年月は土に重なりあくびをする。四季が芽生え、誰かがそれを歌にし、また別の誰かが何千キロも遠くで口ずさむ。

子供の頃に描い

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準備ゼロで飛び立つ

準備ゼロで飛び立つ
準備ゼロで飛び立つ
準備ゼロで飛び立つ
準備ゼロで飛び立つ

我が家の壁ぶち壊して
静かに姿くらまして
お茶の子さいさいさいのさい
風吹きゃ渡る谷渡り

準備ゼロで飛び立つ
準備ゼロで飛び立つ
準備ゼロで飛び立つ
準備ゼロで飛び立つ

ビロウドのうねり真似して
チャクラの力手に込めて
財布の中身空にして
ボジョレヌーボーに蓋して

準備ゼロで飛び立つ
準備ゼロで飛び立つ
準備ゼ

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他人丼

ビロウドの跳ね上がる水平線に
素人のおれはただならぬ予感
感嘆符だけの会話は界隈で湧く蚊のごとき嘶き
気味の悪い妙齢のきびだんご売りは
どちらともなく歩く九段下の九段目
めだかの学校 戸建ての真っ向
天高く付きあげる突き指の痛み 左耳に打ち込み
仕込みのバイトは深夜3時スタート
戸棚の横に包丁 早朝に変わる合図待つことなく
鼓膜が拾う心音で爆発

滑舌の悪さで変わる感覚と短絡
単に勘違い 聞き間

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Behind

まず開け放す態度 到底は対等
ズレる思考行進曲のジゴロ
ペテン師は楽勝 少年は各所
挨拶に奔走 到着5時頃

ジンギスカンの改札前
待つこともなく待つあいつのコンディションは
破壊衝動混ざり合うバンドとハンドメイドのポータブルテレフォン

変幻自在操れる電通 ポテンシャルはシャルルドゴール空港
クコの実 けしの実 決して疑わぬ真っ直ぐな瞳 真っ直ぐな手足

ド面倒くせえ性能 正方形 後見人は人気の

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想定外toDIE

入り組んだ道走る法定内
起こる出来事全部想定外
日々がんばるコンビニの店内
罵詈雑言ぶちまけられノックアウト

右も左もわからないじゃない
我が物顔で歩く商店街
不可能を可能にする天才
次期大統領候補の失態

シミだらけの壁はふがいないや
髪の毛に潤いが足りないな
すり減ってくレコードみたく
命をすり減らすのはうんざり

趣味なんかじれったいオーマイラブ
責任問題見切りゴーラン
ためらう間が何ミリ

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wonderer wonderland

貧乏暇なしシンドローム
後回しなら死んだまんまで言え
お決まり「チェンジ・ザ・ワールド」
引きこもりなら
嘆かわしい夜を染めよ

人望手放し シンクロ率悪し
ただ進化論軽んじる度に
信者はしばらく増えんじゃない?
有象無象のゾンビ ユニゾンするゾンビ

わんだらあ わんだあらんど
わんだらあ わんだあらんど
わんだらあ わんだあらんど
わんだあらんど
わんだらあ わんだあらんど
わんだらあ わんだ

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