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Maho Okumura
2020年6月10日 12:35
1.幼少期母が去り冷たい床で眠る夜 向日葵がやってくるとも知らず大福のほっぺ摘んで弄ぶなんか知らんけど隣に在ったお揃いのミッキーミニーのトレーナー着ててもポーズはいつもちがってばあちゃんち神棚したの額のふち 翔び出さんとす青い姉妹は菓子を分け氷を分けて知恵を分け空も光もみんな分けたよ2.思春期囓りかけの食パン 半分残ったプリン 台所にて分身と遇う波みたく燦めき笑う天
2019年9月27日 07:00
無職時代〜転職後初期につれづれなるままに綴った短歌を放出するシリーズの最終回。今回は転職したばかりの頃に書いたものが中心です。いろいろ足りないところだらけだし将来のことも不安だけど、これからがんばって切り開いていくしかないな、と思っていたようです。過去ログはこちらのマガジンからどうぞ。***1.ひさしぶり〜!あんたの指には光るものきゃふぇの泡がヒゲになりおる2.あの頃はタケノコ
2019年9月20日 07:00
無職時代の心境を綴った短歌を放出するシリーズ第七弾。今回は無職に終止符を打つ直前〜転職直後に書いた作品です。のんびりした生活を名残惜しく感じつつも、会社員に戻れてちょっと安心していた時期でした。過去の作品はこちらのマガジンからどうぞ。1.数時間後には月曜くるかしら野菜スープに溺れたい夜2.あさが来るそんなの知ったこっちゃない眠る畳に響くノクターン3.曇りの日半年ぶりのモーニング
2019年9月13日 07:00
無職時代に気ままに書いていた短歌を放出するシリーズ第六弾。今回は無職時代の終わり頃(就職先が決まったあたり)の心境を綴った作品をいくつか。割と前向きな感じのものが多い気がします。前回までの作品はこちらのマガジンよりご覧ください。*1、赤ん坊子ども学生シャカイジンじいちゃんばあちゃんワタシはなんだ2、おもちゃ手にわたしを貫くお嬢ちゃんあなたの目には何が見えるの?3、世界中どこでも
2019年9月6日 07:00
無職時代の心境を自由に綴った短歌を放出するシリーズ第五弾。今回は恋愛要素強めです。第一弾〜第四弾はこちらのマガジンに格納しています。*散歩道100年ぶりに見たようなチャリで空飛ぶ青春の群液晶に吸いつくヘッドフォンのあいつ「なにしとるん?」が香るアイスティーナナメ前掴む右腕射すひかり赤いダウンの袖のふくらみ「もう寝るよ」ふすまの音にふさぐ耳おなじ世界にわたしも行ける?
2019年8月30日 07:00
無職時代に書き溜めた短歌を放出するシリーズ第四弾。今回は無職になってゆるりと生活しながら活力を取り戻していく様子がわかる内容です。第一弾〜第三弾はこちらのマガジンからご覧ください。*肉は肉屋 魚は魚屋 野菜は八百屋 スーパー袋で指がちぎれたパステルの十二単に羽織着て芯隠し持つ芽キャベツの天ぷらねえふとん寝坊染み込むワタシって茶渋の取れないマグカップかな慣れすぎた喫茶へのみち
2019年8月23日 07:00
*金曜日は短歌を連載しています。無職時代に書き溜めた連作短歌を放出するシリーズ第三弾。今回も無職の頃の罪悪感や不安、窮屈さを綴ったものが多めです(第一弾、第二弾も良かったら読んでいただけるとうれしいです。)。***1欲しいもの洋服ディナー空の旅ひなたぼっこにタンポポつくし2春は来る?クローゼットの迷宮で桜のピンク身に纏うけど3きらきらも紙とペンには敵わぬと通帳し
2019年8月9日 07:00
無職時代にしたためた短歌を垂れ流すシリーズの第二弾。今回は仕事を辞める直前〜直後の複雑な心境を綴った6首です。前回の作品群はこちら。*自由だと叫び惑う日花束は呆れて言うのぴんと立ちなよ平日にSNSにあっぷする後ろめたさに下書き保存皿のまえ求人メールに釘づけのひと見て笑うさんまの瞳目血走る画面の野生動物と眠気の襲う食後のソファ無職だと書けず貧乏ゆすりして自由業だと記した右
2019年8月2日 07:00
最初の職場を辞めた後、無職だった数ヶ月のあいだに趣味で短歌をしたためていました。押入れを整理していたらそのとき書いたものが突然出てきて、なんだか懐かしい気持ちに。ただの感情の垂れ流しですが、お蔵入りさせるのももったいないので少しずつ放出することにしました。毎週金曜更新です。今読んでみると何を言っているのよくわからないものも多数ありますが(笑)、当時のリアルな心境があらわれていたのでそのまま載せ